見出し画像

休学して日本とか外国を放浪してたらほんとうにやりたいことに気づいた。後編

こんにちは!
「休学者のつどい」は、「大学生活の選択肢の1つに気軽に休学を」
をコンセプトに
「休学経験者」「休学をしようと考えている」「休学中の方」
が集まるコミュニティーです。

本記事は、前編に引き続きタグチの記事の続きになります。

前編を読んでない方はこちらからお読みいただいたあとに本記事を読んでいただけると嬉しいです!


リゾバで那須塩原に

休学中にやりたいことは大きく分けて2つありました。
「日本中を旅していろんな文化や暮らしを見てみたい」
「外国に行って自分がどこまで通用するのか知りたい」

しかし旅するためには資金が必要です。
調べていくうちに、リゾートバイト(リゾバ)に行きつきました。
リゾバは、簡単に説明すると、ホテルやレジャー施設に住み込みで働く派遣アルバイト形態です。
ほとんどが寮費や食費はタダで、交通費まで支給してくれます。
期間は1ヶ月~が多いので旅とは少し違いますが、とりあえず新しい環境に身を置きたかったのでリゾバをすることに決めました。

休学してすぐに最初の派遣先である那須塩原の某ホテルで働き始めました。
ホテルではフロント(受付)やレストランのホール、清掃など様々な職種があります。
その中でタグチは調理補助で派遣されました。
といってもやることは自動でシャリを作る機械からシャリをとってお皿に並べ、その上にすでに切ってあるお刺身を乗せるだけの簡単なお仕事でした。
そのため、未経験でも採用されます(実際タグチも未経験でした)。

キッチンでの仕事風景

仕事をしていく中で気づいたことがあります。
それは「当たり前のことを当たり前にやれることは強みだ」ということです。
他のスタッフの中には、出勤時間になっても職場に来ずに連絡がなかったり、教えてもらったときに返事ができなかったり、ミスしたときにすぐに謝れず言い訳をしてしまったりという人も…
僕は未経験で入ったのにも関わらず1ヶ月で時給を上げられて延長をお願いされました。
僕のどこに価値を見出してくれたのだろうと自己分析したところ当たり前のことができたということなのではないかと考えました。

自給自足のシェアハウス「option」

那須塩原でのリゾバで1ヶ月働いたあとに、縁あって大学のOGが管理している愛知のシェアハウス「option」に行くことになりました。
そこは有機農家である「渥美どろんこ村」が所持していて、自給自足パーマカルチャーに興味のある人が集まっていました。

optionはシェアハウスですがゲストハウスに近く、人の流れがあったので常に新鮮でたくさんのことをインプットできました。
またどろんこ村では有機農家でありながらシーズン毎にファームステイの受け入れをしていて、環境教育や持続可能性にも取り組んでいました。
そのためめちゃくちゃ居心地がよく、optionにもどろんこ村にも1年間通い詰めることになります笑

ファームステイの様子(右下が筆者)

インドで100km歩いて感じたこと

その後暑さしのぐために長野へリゾバに行き、さらにお金を貯めました。
その1ヶ月後、僕はインドにいました。

インドではシェアハウスで一緒になった人と縁あって平和行進(peace walk)に参加して、8日間で約100 kmを歩きました。
日本の仏教団体がインドに支部を持っていて、彼らが主催していたので比較的安心でした。
僕は特に信仰はありませんが、「南無妙法蓮華経」と言いながら太鼓を叩いて一列になって歩くと、音楽隊になったみたいでとても楽しかったです。現地の人と交流したときには、多数の人が1つの思想を信仰することへのパワーを感じました。

インドの食事風景

僕がインドで感じたのは、道端に捨てられているゴミの多さです。インドではポイ捨ての文化が根付いているそうです。例えばインドで習慣的に飲まれているチャイも、昔は器が素焼きだったので捨てても土に還っていたものが、いまでは西洋の文化が入ってきたことによってプラスチックの容器になり、同じようにポイ捨てするので残り続けてしまっています。しかし一概にインド人が悪いわけではなく、文化の発展の悪影響を感じました。

インドの道端にはたくさんのゴミが

滋賀の牧場で気づいた「ほんとうにやりたいこと」

帰国後は休学者でありながら大学の学園祭に参加したり、長野の遠山郷でゲストハウスのお手伝いをしたりしました。

そんななか年末に訪れた滋賀の「山田牧場」で自分のやりたいことに気づきます。
小6で「銀の匙」を読みそこで「チーズ作りたい!」と思ったのです。
山田牧場では6次産業化にも力を入れており、そこでとれた牛乳を使ってチーズも作っていました。
特別にチーズ作りも手伝わせてもらってチーズを自分で作ってみたいという想いがより強くなりました。

山田牧場のミルキングパーラー室

休学で得たもの

自分のことを知らない新しい環境に飛び込むことで、自分が当たり前だと思っていたことが強みだと気づきました。
またoptionやどろんこ村での滞在は自分の生き方を見直すきっかけになりました。ここで出会った人は大事な人ばかりです。
インドでの経験をとおして、自分の価値観を改めて認識しました。
さらに山田牧場にいったことで自分のやりたいことが(とりあえず)定まった(気がします)。

最後に

現在は復学し、大学で研究を進める傍ら、自分の手の届く範囲で丁寧に暮らし、チーズ作りにも挑戦しています。
この夏は北上しながら日本各地のチーズ工房を回ろうと計画しています!

休学は就職や進学と同じように大学生活の選択肢の1つです。
使い方次第でプラスにもマイナスにもなると思います。
もし迷っていたら、「休学者のつどい」で月に1回開催しているオンラインイベントに参加して、休学経験者から話を聞いてみるのもいいと思います!

マヨコーンパンをほおばる筆者

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?