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日々のつれづれ

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日々の書きだめ場。
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#学校

授業の体感時間が長く感じたり短く感じたりするのはなぜなのか

最近授業をやっていて、生徒がボソッと放った一言が記憶に残っています。 「他の先生の授業は3時間くらいに感じるのに、先生の授業は30分くらいに感じるんですよね。同じ50分授業のはずなのに‥」 様々な要因が考えられますが、8割くらいの確率で自分の授業がうまく進行しているのかな、と思ってしまいました。 というのも、人間、辛い時間はより長く感じ、楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうように感じるのは、よくある話です。 その生徒にとっては、の話になってしまうのかもしれませんが、

中堅教員だからこそ同僚間で学校全体を見渡して初任者を気にかける雑談をした話

皆様、お疲れさまです。 ツイッターを含め、各所で来年度の人事についての話題(もちろん確定事項とかではなく心配する声や予想程度のお話ですが)を見かける時期になりました。 もちろん、公立の場合は学校間での異動もありますので、様々な予想や憶測なんかも飛び交うことがあると思います。 特に、同じ学校に留まることのできる年数の上限に達してしまっている人については、異動する以外の選択肢が無い(もちろん、身分の昇格その他によりカウントがリセットされる等の自治体ごとのルールもあると思いま

タイムリーに目の前の生徒に合う教材を作ったり時間をかけたりするからこその学校の先生

皆様、お疲れさまです。 自主的に、同僚の授業を見学に行く、ということを毎年続けているというお話をさせていただいております。 今年、見学をさせていただいている同僚のタイプは、上手に生徒と対話しながら、質問を上手く引き出しながら、授業を進行していくタイプ。 授業の雰囲気も明るく、生徒との信頼関係も感じられて、教材の内容を深めているのがよくわかります。 ただ、進学校の中高一貫校の中間学年というのは、高校課程の数学や英語も始まって、少しペースを乱しがちになるというのも、ある程

若手とベテランの融合

最近、職場のベテランの同僚をデジタル面で助けることが続きました。 年末にもこんな記事を書いていましたが。 今回は、デジタルツールがどうのこうの、というよりも、その後に起こった副次効果のようなものが話題の中心です。 さて、実は同僚のベテランの先生、ここのところ、新しく立て続けにトラブルに見舞われていました。 ご自宅のネット環境がかなり劣悪で、どうにか改善したいとか。 うっかりスマホを落としてしまって、画面がブラックアウトしっぱなしとか(ボタンを押すと微妙にバックライトがつ

実生活にいきてくる問題解決能力とは

土曜授業があった皆様、本日もお疲れ様でした。 間に飛び石で祝日があったとはいえ、世間と同じタイミングで3連休を味わえないのは少し損をした気分になってしまうのではないでしょうか。 かく言う私も土曜授業があったので、ちょっと(かなり)損をした気分を味わっております(笑) とはいえ、昨日自宅に届いたiPad mini6の設定がうまくいっているかどうか、試したくてウズウズしていたところでもあったので、今までほど憂鬱な気分にはなりませんでした。 果たして自分が設定した通信回線の設

実生活にいきてくる対照実験と問題解決能力

昨日は以下の記事を書きました。 問題が起こったときに、どのように調査して対処するのか、というところで、昨日は情報の検索のしかたの観点での記事になってしまいました。 もっともその検索も、知識があれば効率的に検索を行い、時間を短縮させていくこともできるのではないかという話をさせていただきました。 で、今日はその続きです。 新型iPad mini6を購入していろいろ設定をして、自分がよく使うWifiに接続することができなかったという話でした。 いろいろと調べてみて、出てき

共通テストを終えた高校3年生の様子

皆様、お疲れさまです。 さて、世間では共通テストに対する賛否両論が溢れていますね。 私自身、最近は中堅上位の私学を何校か動いたので、この生徒のレベルだと、共通テストへの移行に伴う特有の変化に、巻き込まれるか踏みとどまれるかのギリギリのラインの生徒を相手にしてきたという印象です。 いつの時代も、最上位層はちょっとくらい形式が変わったりしても大勢に影響はないとよく言われますね。 もちろん、今回の問題が最上位校でもかなり影響を受けているようだというツイートもありますが、合計

同僚のパソコン選びに同行した話(2年連続2回目)

ある程度の知識があり、ある程度の信頼があるからこそのお話なのかもしれません。 PC選びに悩んでいる方の参考になれば幸いです。 最近、同僚のPC選びに同行したので、最近自分がいいなと思ったものも含めて紹介していこうと思います。 自分のPCは、大学生の時以来基本的に自作しています。 その台数は通算4.5台というところでしょうか。 0.5はなんだよ、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、それは既製品のDELLのPCの調子が悪くなった際に、一部のパーツを流用してアレンジを

学級委員の存在の偉大さ

学級委員(クラス代表とか級長とか)ってどれくらい機能していますか。 学校によっては、大人と子どもの橋渡し的な存在として、仕事もてきぱきとこなし、前に立って話をしたりする場面が多いのでしょうか。 与えられた仕事をソツなくこなしてくれる、という印象が強い方も少なくないのではないでしょうか。 今日、話題にしたいのは、プラスアルファの空気づくりの部分とでもいいましょうか。 あとは、自浄作用のようなものを働かせることができるか、という観点になります。 クラスに的確にダメ出しが

高校2年生が進路について真剣に悩む

高校生を担当している先生方は、なんとなく察することもあるのではないでしょうか。 進路学習、進路調べ、進路決定、高校→大学はまた特有の難しさもあると思います。 (もちろん高校→専門学校とか就職とかも同じです) 私の初任の地域では、滅多にないとはいえ、中学→就職のパターンもあったので、世代ごとに難しさはあると思うのですが、高校からの進路決定はその幅広さやバリエーションも含めていろいろあると感じています。 しかし、そうは言っても私学で進学校であれば大学進学を目指すことが圧倒的

面倒見のいい学校も紙一重

最近の学校学校の役割については昨今は様々なことが言われています。 「なんでも屋」と言われるようになってから久しい感じもします。 最近Twitterで見るようになったのは「託児所」という表現でしょうか。 学校は基本的には学びの場。 これは基礎学力が第一だと考えている人が多いと思いますし、もちろん集団生活を通しての学びもあると思います。 私が公立校で勤務していたのはそこそこ昔の話になってしまいますが、当時でもネグレクト気味のご家庭を始め、様々なトラブルを抱えていたご家庭

祭りのあとの残り香を消す

二学期が始まり、1ヶ月ほどが経過しようとしています。 秋に体育祭などをやる学校の場合、今年は気温が高くない日も多く、助かった、という学校や地域も少なくないのではないでしょうか。 公立校で文化祭をやる学校は決して多くないと思いますが、もしかしたら夏休みからの繋がりで9月中に行った学校もあったかもしれませんね。 今年度はさすがにまだ合唱コンクールをやっている学校は(少)ないと思うのですが、少しずつ行事もやり方を模索しながら行っている学校も増えていると思います。 さて、行事

生徒の質問の頻度もレベルも上がってきた

2学期になって、明らかに生徒の質問のレベルが上がってきたように感じています。 一筋縄ではいかないような問題だったり、ちょっと複雑に条件が絡み合った問題だったり、質問を受けるこちらが面倒くさいと思うようなものが増えてきました。 そして、こういう一歩踏み込んだような質問を、たくさんの単元にまたがって聞いてくる生徒も増えました。 10分休みでも昼休みでも放課後でも、生徒の質問対応で時間をとられることがものすごく増えました(トイレにいけないとか仕事が進まないとかいう弊害ももちろ

徹底的な教材研究や生徒の実態に合わせたタイムリーな補助教材と同じくらい大切なものに気付かされた話

それは何かというと われわれ授業者のコンディションです(マジで)。 そんなことに気付かされる日が今週ありました。 今までのTwitterでの投稿や、note記事を参照していただければ伝わると思うのですが、基本的に授業がしたくて教員になったので、絶対に授業には手を抜きません。 それはどんなに睡眠時間を削っても、というようなやり方で今まで取り組んできました。 教えたいことはヤマほどありますし、時間に余裕があるならそれをもっと定着させたいし、深めたいし、ある意味ではゴール