タイムリーに目の前の生徒に合う教材を作ったり時間をかけたりするからこその学校の先生

皆様、お疲れさまです。

自主的に、同僚の授業を見学に行く、ということを毎年続けているというお話をさせていただいております。

今年、見学をさせていただいている同僚のタイプは、上手に生徒と対話しながら、質問を上手く引き出しながら、授業を進行していくタイプ。

授業の雰囲気も明るく、生徒との信頼関係も感じられて、教材の内容を深めているのがよくわかります。

ただ、進学校の中高一貫校の中間学年というのは、高校課程の数学や英語も始まって、少しペースを乱しがちになるというのも、ある程度あるのだと思います。

高校受験がないからこそ、落ち着いて先取り学習が出来るというのはメリットではあるものの、自分ごととして高校受験に打ち込んで必死になる感覚がないまま一貫校の授業を受け続けると、そのありがたみがわからないままに高度な先取りをさせられて、少し嫌になってしまう生徒もいないわけではありません。

もちろん、最終的に大学受験の直前になると、先取り学習のありがたみがわかってきたりするのですが、そのときにはちょっと間に合わなくなっている場合もあったりなかったりもします。

特に数学や英語は中学の内容から高校の内容に変わると、一気にレベルアップしますね。

ここで、どうやってうまく取りこぼさずに下をフォローしつつも上位層を伸ばしていくのか、そして中間層も上位層に引き寄せていくのかというのは進学校の中高一貫校の教員の腕の見せどころかもしれません。

もちろん、検定教科書も使いますし(使い方や時間のかけかたは様々かもしれませんが)、それ以外の補助教材もふんだんに使う学校もあるでしょう。

今年、見学をさせていただいている同僚は、それに加えてオリジナルの教材もシリーズ化して提供していました。

この教材が、またタイムリーに生徒に刺さる刺さる。

全くわからないわけではないのに、ちょっと不安なところもあったりして、なんだかモヤモヤしてしまう。

そのちょっとわからないところを完璧にしたくて、真剣に自分ごととして考えるからこそ、どうしたら疑問を解決できるのかと、自分で考えた質問に変わっていく。

真剣に考えた上での質問をして解決するからこそ、いつも以上に納得して本当に自分の血や肉となる知識になる。

そういう絶妙な難易度設定のプリントを作って使っていました。

そして、そのオリジナル教材にかける時間も、しっかり確保していました。

的確に生徒の頭の中を把握し(生徒理解)、そこにあわせたレベルの教材を作成し、効果的に実力を高めていく。

日頃から私も心がけていることを、他の同僚の先生もやっていて、とてもいい授業だと感じた瞬間でした。

授業後の同僚との雑談でも、我々授業を構築する側がどういう意識で授業を作っていけばいいのか、どういう教材や説明をすればいいのか、どういう予習をすればいいのか、という話でかなり盛り上がりました。

本当に意味のある授業見学になったと思っています。

同僚に、感謝、感謝です。

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