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#京都便利堂
便利堂ものづくりインタビュー 第14回
第14回:便利堂本店 安野店長 聞き手・社長室 前田
美術とものづくりをこよなく愛し、便利堂の幅広い商品を知り尽くす心強い店長。居心地のよいお店づくりの秘密はどこにあるのでしょうか。
ものづくりの現場が好き
―――安野店長は長い間、京都文化博物館便利堂ミュージアムショップにお勤めでした。
ミュージアムショップの求人をそれまで見たことがなかったので「なんだかおもしろそうだな」と思い応募しました
便利堂ものづくりインタビュー 第8回
大野秀子グレイス(写真右) 聞き手:社長室 前田(写真左)
外から見た日本、中で感じる日本
───秀子さん、日本語がとてもお上手です。
「わたしの母は南太平洋の国、パプアニューギニアの人です。父の仕事のために3歳くらいまでパプアニューギニアで過ごし、8歳くらいからは英語圏やフランス語圏など海外のあちこちで育ちました。父は日本人なので家族の中では日本語も話していたけど、学校や周りの環境は英語だっ
便利堂ものづくりインタビュー 第7回 後編
第7回 李 志源(写真右) 聞き手:社長室 前田(写真左)
便利堂ものづくりインタビュー(7)前編はこちらから
───李さんは入社してすぐ研究にとりかかったんですか?
「最初に配属されたのがコロタイプ研究所でした。わたしが入る前から研究所では先輩によって実験が行われていましたが、わたしも初年度から印刷助手をしながらそこに加わりました。DASの刷版がまだ試作段階だったので、暗室に簡易的な乾燥機
便利堂ものづくりインタビュー 第7回 前編
第7回 李 志源(写真左) 聞き手:社長室 前田(写真右)
古典技法へのつきない興味
───李さんは大学で写真を勉強されていたんですね。
「大学と大学院で学びました。わたしは自分の作品をフィルムで撮るのですが、それをプリントしようとするとおのずと古典技法になります。そこで卒業後、古典技法ではもっともオーソドックスな「銀塩写真」のラボに就職しました。そもそもは自分の作品をもっとうまくプリントでき
京都便利堂「便利堂のものづくりインタビュー」第6回
第6回 制作担当:白水絵耶子 (写真右) 聞き手:社長室 前田(写真左)
落ち着く「インクの匂い」
───なぜ職人になろうと思ったのですか?
「私は京都の美術大学を卒業しました。大学では版画を専攻したのですが、版画にはいろんな技法があり、幅広く面白い体験ができそうだったからです。便利堂を知るきっかけは求人広告にあった『コロタイプ』の文字です。大学で『タイプ』が印刷技法を指す言葉だと習ったので
京都便利堂「便利堂のものづくりインタビュー」第5回
第5回 制作担当:品川実生 聞き手:社長室 前田
デザイナーから製版師へ
―――便利堂への入社の経緯を教えてください。
「もともと僕はデザイン事務所でデザイナーとして働いていました。でも、デザインの仕事を入稿しているうちに「製版」の仕事に興味がわいて製版会社へ転職したんです。そこで製版の技術を身につけました。6~7年たった頃かな、その会社へ便利堂から仕事が来るようになりました。」
―――
京都便利堂「便利堂のものづくりインタビュー」第4回 後編
第4回 制作担当:上甲敦子 (写真左) 聞き手:社長室 前田(写真右)
便利堂ものづくりインタビュー(4)前編はこちらから
英国王室秘蔵の日本美術をまとめた初の図録
―――年内には『海を渡った日本と皇室の文化』が発売されます。
「これはイギリスで開催される、英国王室のコレクションとして300年にわたって伝わってきた日本美術の展覧会図録です。日本の美術品を通して、どのように日本の文化が海外、特
京都便利堂「便利堂のものづくりインタビュー」第4回
第4回 制作担当:上甲敦子 (写真左) 聞き手:社長室 前田(写真右)
『国宝事典』をぜったいに担当したい
―――上甲さんが便利堂へ入社されたきっかけを教えてください。
「大学では日本史を勉強していて、もともと歴史や美術、本を読むことがすきでした。そういうことを仕事にできる会社がないか探していたら大学で紹介されたのが便利堂だったんです。それまで便利堂の名前はよく知らなかったけど「あ、こないだ買
京都便利堂「便利堂のものづくりインタビュー」第3回
第3回 株式会社 宮脇賣扇庵:髙野恭輔 様(写真右) 聞き手:社長室 前田(写真左)
―――「宮脇賣扇庵」さんの扇子の特徴を教えてください。
「一番は「手描き」です。扇子の絵師が手描きで扇面を描いています。」
―――1枚ずつに職人さんが手描きで絵を描いていらっしゃるんですか?
「そうですね。現在は7名ほどの絵師がおります。いまでは大変珍しくなりましたが、本来、扇子の原型は手描きです。わたしたち
京都便利堂「便利堂のものづくりインタビュー」第2回
第2回 商品企画担当:西川(写真左) 聞き手:社長室 前田(写真右)
―――便利堂の商品がどうやってつくられるのか教えてください。
便利堂は「日常にアートを」という思いを大切にしています。世の中の時流と、長い歴史を持つ美術作品を合わせて「あたらしいもの」を生み出すことを目指しています。お客さまはどなたも美術を愛する、いわば「審美眼」をお持ちの方ばかりなんですね。質の高いものをよく知る方々に手にと
京都便利堂「便利堂のものづくりインタビュー」第1回
第1回 商品企画担当:水谷(写真左) 聞き手:社長室 前田(写真右)
―――商品を企画するとき、水谷さんが大切にしていることをおしえてください。
見た目も使い心地も気になりますが、それを手にするお客さまのことは忘れてはいけないと思っています。どんな人がいつ、どんな風に使うか、それこそいろんなシチュエーションを考えます。
―――シチュエーションというと?
たとえば便利堂では扇子を扱っています。で