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パワーをもらえた韓国ドラマ『ナビレラ~それでも蝶は舞う~』

久しぶりに、パワーをもらえる韓国ドラマに出合った。

『ナビレラ~それでも蝶は舞う~』

主人公は、70歳の男性・ドクチュルと23歳の青年・チェロク。ドクチュルは、余生に長年封印してきたバレエをやろうと、一発奮起して、チェロクの元に入門する。チェロクは、高齢男性にバレエを教えることに難色を示すが、彼のことを慕い、励ますドクチュルの熱意に圧倒され、教えることに。
一方で懸命に練習を重ねるドクチュルに、ひたひたと病魔が忍び寄る。しかし、病に負けることなく、ドクチュルはチェロクと共に、長年の夢であった『白鳥の湖』を舞台で踊るのだった・・・

それにしても、ドクチュルは、本当に勇気がある人だと思う。70歳の男性がバレエをやるということに、家族のほとんどは大反対だったのだ。バレエは女性のものであり、男性がしかも70歳がやるなんて、一般的に見ておかしい、変だという考え。それを吹き飛ばして、自分のやりたいことをやる潔さ。力強さ。あっぱれだ。そして、

「何かを始めるのに、遅すぎることはない」

ドクチュルのこの言葉に、頭をガツンと、たたかれた。
つい時間がない。やる気が出ない。・・・と、いろいろなことを「ないないづくし」で言い訳をしていたから。
言い訳しているほど、人生は長くないのだ。
やりたいことは、やらなければ。自分の人生は自分でつくる。
ドクチュルの熱い気持ちが、ひしひしと伝わってきた。


練習は真剣そのもの!

そしてドクチュルが、チェロクの元同級生ホボムに言う言葉。

「準備ができるまで待つな。(中略)まずスタートを切れ。たとえ準備不足でも飛び込んでみろ!」

これも、力強さあふれる言葉だ。やっぱり勇気が必要だけれど、まずはどんなことでもやってみる、挑戦することが大切なんだな。失敗しても挑戦することで、道は開けるかもしれない。きっと自分の中でも得られるものがあるはず。

ドクチュルの言葉は、どれも心に深く響く。
これを軸に、登場する人々の様々な思いが交錯し、人間模様が織りなされる。
心が温かくなり、何回も目頭が熱くなった。演じる韓国人俳優さんたちの演技の深さには、心から拍手だ。  

晴れの舞台

『ナビレラ』とは、韓国語で「蝶(ナビ)のように羽ばたく」という意味だそうだ。ならば、ドクチュルもチェロクも、それぞれ力強く、高く羽ばたけたのではないだろうか。
見ていた私も、ちょっと羽ばたく準備ができたかな・・・と思う。

こうして感動できるドラマに出合えて、ただただ嬉しい。数日前に見終わったにもかかわらず、今も「ナビレラ・ロス」に陥っている私だ。



・写真は、ネットからお借りしました。



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