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【多様性】組織が伸びるためには「反逆者」が必要!?多様性のメリット

最近、どこの学校でも体調不良が理由で休んでいる子ども、大人が増えています。

皆さんも、どうか、お身体に気を付けて、自分の心も体も充分に休めてください🍀

共育LIBRARYへよくぞおいでくださいました✨

教育、人間、人生など、様々な「知恵」や「情報」が詰まった図書館のような、皆さんがくつろぎ、人生の「気付き」を得たり、知的好奇心を満たしたりできる居場所を目指しています😌

どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。

共育LIBRARYりょーやん、元教師です。


令和の時代になり、「多様性」というキーワードを以前より目にする機会が増えています。

多様性を認める社会であることは、一人一人を受容し、配慮し、生きやすい世界を実現する。

そのような意味合いで使われていることが多い。

それは、もちろん大切です。

筆者も、心から一人一人の居場所がある社会になってほしいと思っています。

一方で、組織や社会、人類の進歩のためには、

「多様性がなければならない」

という必然的な考えはあまり認知されていない気がします。

多様性は、

「あったらいいよね」

ではなく、

「なければならない」

ものであるのです。

この記事では、

「なぜ多様性がないのは危険なことなのか」

「多様性があることでどのような効果が生まれるのか」

と様々な事例をもとに解説できればと思います。

情報を集めている時点で、筆者も数々の感動を味わったので、是非、皆さんも最後までご覧ください。


多様性がないとどうなるのか?

もはや、随分前になってしまうと思いますが、

「9.11」という

アメリカへの同時多発テロが引き起こされる事件がありました。

そして、事後、ある大きな問いが投げかけられたのです。

それは、

「なぜCIAはこのテロを未然に防ぐことができなかったのか」

というものです。

CIAという組織は、元々国外からの脅威に対策するための組織。

ただ、その組織の構成メンバーに問題があったのです。

CIAの組織は、そのほとんどが白人であり、黒人、ユダヤ系などを拒む気質があり、女性が昇進しずらいといった固まった価値観であった。

そのような組織の気質が存在しました。

実は、組織には多様性を受け入れていかなければ、発展性を欠き、膠着状態になり、根拠のない安全神話が蔓延ってしまうという法則があります。

複数の殺人事件を解決するためにある2つのグループをつくった調査があります。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

一方は、4人とも友人で構成されるグループ
もう一方は、3人友人+異なる1人のグループ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

後者は、社会的背景も物事を観る視点も異なる異端視を加えたのです。

結果はどうであったか。

4人友人グループは54%の正答率。

3人友人+1人のグループは、75%の正答率。

そして、友人グループは「自信があった」と答えているのに対し、もう一方のグループは「自信がなかった」と答えているのです。

他にも、「エニグマ」の事例もあります。

ユダヤ系や女性も加えた暗号解読者を交えたチームが、暗号解読装置「エニグマ」を開発し、第二次世界大戦をいち早く止めたという事例です。

このように、異なる価値観、異なる社会的背景をもつ者が集まった組織は、そうではない組織よりも、高い成果や革新的なアイディアが生まれる確率が高いのです。

これが、科学的に見ても、

「多様性は必要である」

と言える所以です。


多様性が発動する条件

多様性が発動するために必要な条件。

それは

「反逆者の存在」

です。

地位の高いプロジェクトリーダーの場合は、仕事で失敗する率が高い。

例えば、「ユナイテッド航空173便」の事例。

これは、燃料に関して不備に気付いていた航空機関士が、機長に真正面から意義を唱えることを恐れ、はっきりとした情報を伝えられなかったあまり、墜落してしまったという事例です。

多様性がなく、同一の価値観をもつ人で構成された組織は、部下が上司に率直に発言する雰囲気が醸成されにくい。

「墜落」という命に関わる事件であったとしても。

だからこそ、相手が高い地位であろうと何だろうと、

忌憚なき意見をズバッと言える反逆者の存在が必要なのです。

そして、反逆者の気質をもつ人物がリーダーになった場合は、

多様な意見を取り入れる傾向があります。

そのような人物は、

「自分の意見が絶対ではない」

ということを知っているので、積極的に部下の意見を聞き、取り入れようとするのです。

すると、部下を支配するのではなく、部下からの尊敬によって自然とまとまりのある組織になっていく。

そのような、部下から支持される組織のリーダーは、多様性を重視する気質を持ち合わせている場合が多い。

だからこそ、「反逆者の存在」を積極的に受け入れなければならないのです。

例えば、

筆者が現在勤めている事業所は、多様な気質をもつ職員が上手に共存しています。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

・感覚統合のプロフェッショナル。

・療育的観点の玩具に関する資格所持者。

・施設運営の管理が長けている者。

・「勉強」を教えるコツを心得ている者。

・就学前の児童への対応が得意な保育士。

・身体の構造や仕組みに詳しい作業療法士。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

それぞれが得意分野があり、住み分けがされている。

そして、それぞれの長所と苦手なものをお互いに認知している。

だから、相手の苦手をチームメンバーの得意で補い合うということが自然にできています。

このチームのリーダーが反逆者タイプなのです。

相手が社長であろうとズバッと意見を言います。

会議では部下がリーダーに意見を言おうと全然ウェルカムです。

すると、それぞれが自分の得意分野を生かして子どもの特性を分析するので、様々なアイディアや発想が生まれてきます。

それを、個々がまた吸収し、一人一人がさらに成長していくのです。

理想的な多様性を実現したチーム、だと思います。

ちなみに、筆者も「反逆者」タイプです笑

前任校の校長先生の話があまりにも長く、職員の不満が最高潮に達していたので、全体会議の前で発言したことがあります。

「校長先生の話は長すぎて、子どもの送り迎えがある職員の方々が困っています。短くしていただきたい」

と。

その後も、話の長さが変わることはありませんでしたが・・・笑


多様性があるチームはどう発展するか

自然発生的に多様性が生まれたチームがどう成長していくのかという事例は、アメリカに多くあります。

なぜなら、アメリカは「移民の国」だからです。

他国から移り住んできた人、もしくはその血を受けついている人が起業家になる割合は、圧倒的。

イーロンマスク、ヘンリーフォード、ウォルトディズニー。

これらの世界的に有名な事業家たちは、皆、移民の子どもです。

アメリカ移民が起業家になる確率は、国内で生まれた人の2倍。

2006年~2012年に立ち上がったIT企業の共同創業者の内、4分の1が移民であるという事例もある。

さらに、ノーベル賞の65%がアメリカに拠点を置く研究者であり、その半数以上がアメリカ国外で生まれているのだそう。

極めつきは、移民が企業した会社の方が、成長が速く、存続期間も長かったという調査結果も出ているのです。

移民以外の事例もあります。

世界的に有名な会社である、

プラダとグッチ

の事例です。

ファッション業界において圧倒的な存在感を誇る2社は、

2014年~2018年の間に

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

プラダ
約4460億円 → 約3940億円
(11.5%の下落)

グッチ
約4390億円 → 約1兆400億円
(136%の伸び)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

という如実な差が開きました。

その差を生み出した原因が、

デジタル化の重要性に気付いていた若手社員の意見に耳を傾けていたか、そうではなかったかの差なのです。

国籍だけではなく、年齢の高低による多様な意見を大事にしなければならない、極めて大事な例だと思います。


多様性があるとイノベーションが起きる

世の中というものは実に不思議なものです。

時代が流れて、ある局面になると、必ず次に進むべきイノベーションを起こす人物や新たな発想が生まれる。

まるで、神様が上空から見ていて、適切なタイミングで操り、図ったかのように。

例えば、

チャールズ・ダーウィンとアルフレッド・ラッセル・ウォレスは、進化論の自然淘汰説を同年同月に発表しました。

アイザック・ニュートンとゴットフリート・ライプニッツが微分積分学を確立したのも同年代です。

他にも、太陽の黒点は、1611年に、4か国に在住する4人の科学者によって発見されました。

異なる場所にいて、交流もない者たちが、同じ年代、同じタイミングで、新たな発見やイノベーションを起こすのです。

実は、これらの人物たちは、様々な学説や意見をもつ者たちが周囲におり、そのネットワークの中心地にいたことが分かっています。

この事例を知ったときに、筆者は、

「アイディアは自分だけのものではない。だからケチってはいけない。アイディアというものは、湧き出る場所、湧き出るタイミングで出るべくして出るのだから、それを世の中のために使わなきゃ」

と言っていた事業家のことを思い出しました。

「そういうことだったのか・・・!」

と心底納得したのです。


一人の人間の中にも多様性は必要

組織だけではなく、一人の人間が異なる意見を積極的に受け入れる多様性をもつことは、組織と同じように重要です。

ある調査では、

▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢

◆留学経験がある学生の方が17%評価の高いアイディアを生んだ。

◆海外生活を想像しただけで75%以上が多くの正解を学生が出した。

▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢

という結果が出ています。

どれだけ年齢を重ねようと、若い世代の意見、異なる社会的背景を背負う者の意見を受け入れる必要があるということを示唆していると思います。

筆者自身も、海外留学や一人旅を経験することによって、自分の中にあった価値観が粉々に破壊され、再構築されたという経験があります。

(詳しくは以下の記事を参照。かなり初期の頃の記事ですが・・・)

記事にも書いたのですが、その後は、

「物事の本質を見極める目」

が非常に養われました。

ただ、個人の中の多様性を広めていく手段は、海外だけではありません。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

◆異なる年代の人たちとの交流。
◆専門分野以外の著者が書いた本を読むこと。
◆異業種間を転職すること。
◆複数の種類の団体に所属すること。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そのような、凝り固まらない意見や価値観の中に、身を置き続けている人だけが、変化の速いこれからの時代を最前線で生きていくことができる気がします。


まとめ

いかがだったでしょうか。

多様性が重要であることは様々唱えられていることです。

しかし、

「なくてはならない」

レベルまで強く根拠を示している意見は、なかなか世に出回っていないのではないでしょうか。

ただ、現実は、

多様性にいち早く気付き、体質を変えていく組織

そうではない組織

の差は以前よりも、さらに大きく開いていっている気がします。

この「多様性」の重要さに、気付いて、自身を変え続けけた人だけが、この先の変化に適応できる。

その必然性に一人でも多くの人が気付き、社会全体へ広めていかなければと思います。

皆さんも、是非、大切な方に伝えてあげてほしいです。


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明日の記事は

「頑張らなくても」記事を量産する!note記事作成の全行程を公開
(一部有料)

です。

筆者が普段、どのようにアイディアや着想を得て、どのような行程で記事を書いているのかを公開していきます。

是非、楽しみにしていてください🎵

皆さんの今日・明日がよき1日でありますように😊


12月1日(金)20時から、

共同運営マガジンを始めます。

多様な個性集まるメンバーで、共に成長していけたらと思っています。

是非、ご参加ください🎵


📘今週のLIBRARYのラインナップ📗

(2023.11.27~12.3)

【月曜日】
note100日目 フォロワー1000人達成の報告+共同運営マガジンの計画
【火曜日】
《多様性》組織が伸びるためには「反逆者」が必要!?多様性のメリット
【水曜日】
「頑張らなくても」記事を量産する!note記事作成の全行程を公開(一部有料)
【木曜日】
公立VS私立 それぞれのメリット・デメリット
【金曜日】
グレーゾーン・不登校児の進路はどうなる?発達凸凹進路早わかりマップ
【土曜日】
英語教育が失敗する理由+成功する英語教育の法則とは?
【日曜日】
子どもの心に「響く言葉」とは?教師現役時代の記録から紐解く「コトバノチカラ」


今回の記事の事例は、『多様性の化学』という書籍から情報を得ています。

「多様性」についてさらに深く知りたい方は、是非、読んでみてください。

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