「先生同士は仲が悪い?」の真相、ご存知ですか?
今週も無事週末を迎えることができました😊
皆さんお疲れ様です💐
今日から1週間後は、学校の終業式=冬休みスタート!
いよいよ本格的に、2023年の終わりが見えてきましたね🎵
週末で英気を養って、気愛を注入していきましょう🔥
共育LIBRARYへようこそおいでくださいました✨
教育、人間、人生など、様々な「知恵」や「情報」が詰まった図書館のような、皆さんがくつろぎ、人生の「気付き」を得たり、知的好奇心を満たしたりできる居場所を目指しています😌
どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。
共育LIBRARYりょーやん、元教師です。
「実は、学校の先生の間でいじめがありました。」
そのようなインパクトの強いニュースが流れることが多い昨今。
そんな情報ばかり耳に触れていると、
「学校内の先生たちの仲は、どうなっているんだろう?」
と気になる人が出てくるのは、当然だと思います。
よく、子どもたちに、
「同じクラスなのですから、全員と仲良くしましょう。」
と声を掛ける先生がいます。
しかし、当然ながら「全員と等しく仲良くできる」ということは、ほぼ不可能です。
「親友」という言葉があるように、親密さによって差が出るのは仕方のないこと。
ただ、それと「差別」は明確に違います。
では、先生たち自身は、職員室内で、どのような人間関係を保っているのでしょうか。
今回は、そのようなテーマで、教師という仕事の実情をお伝えすることができればと思います。
お時間の許される方は、是非、最後までご覧ください。
「えこ」と「ひいき」はどちらがよくない?
「えこひいき」という言葉があります。
「公平ではない=差別」という意味合いで使われることが多いでしょう。
これは、「えこ」と「ひいき」という2つの言葉が組み合わさった言葉。
この2つの内、どちらが悪いイメージをもつ言葉なのでしょうか。
皆さんは、どう思いますか。
正解は、「えこ」です。
「ひいき」は、悪いことではありません。
むしろよいことなのです。
例えば、個人経営のお寿司屋さんに、足しげく通ってくれる常連さんがいます。
経営が苦しい時も通ってくれた大切なお客様。
そのお客様に、同じネタでも、魚のより美味しい部分からお寿司を提供する。
注文していない季節のお寿司をサプライズでお出しする。
これは「ひいき」です。
「ひいきにしているお店」のように、自分が応援しているお店を支援したり、より相手が喜ぶようなことをしたりするのです。
現代の「推し」文化と似ていますね。
一方、「えこ」は、「一方だけ偏って差をつくる」ことを意味します。
同じ条件下の相手なのに、どちらが一方を優遇し、どちらか一方を邪険に扱う。
これが差別です。
ですので、「親友」と「同じクラスに所属する仲間」によって「区別」するのは、「ひいき」と同じく自然なことだと言えます。
職員室内の実情
さて、翻って職員室内の実情です。
職員室内の先生たちの仲がよいのかと問われれば、
「そうだ」とも言えるし、
「そうではない」とも言える。
その組織を構成するメンバーによって、変わります。
教師という道を志す人たちなのですから、やはり、「よい先生」や「志をもっている方」が多いです。
ただ、一定数、あまりやる気が感じられない教員や、人間関係が不得手な教員もいます。
中には、自分の劣等感を他の教師を虐げることによって満たそうとする人もいるのは事実です。
おそらく、そのような先生たちも、教師になりたての頃は、それぞれ大きさの違いあれど、
「よい先生になろう」
という気持ちで働き始めたはず。
しかし、様々な壁にぶつかる中で、周囲と比較してしまったり、意欲を失ってしまったりしてきたのでしょう。
教師は公務員である以上、滅多なことでは解雇されません。
だからこそ、それに甘えてしまう部分が出て、やがてそれが周囲の人と軋轢を生じさせるものになってしまうのだと思います。
職員室の危機を迎えたエピソード
10年間の教師生活の中で、
「この職員室の雰囲気はまずい・・・」
と筆者が思った時期が、2~3年間あります。
そのような悪い雰囲気に陥ったのも、それを回復させたことも、全ては
「上司の異動」
が転機となっていました。
つまり、他の組織と同じように、職員室内が「仲がよい」のか、「ギスギスしているのか」は、リーダーに規定されるのです。
筆者が勤務している中で「やばい」と思えるような時期が来たのも、「えこひいき」をするような上司が異動してきたからです。
自分より仕事ができないと思った教師を下に見る。
自分より後から異動してきた教員に特に厳しい。
そのような扱いを受けた教員は、当然傷つきますし、怒りを覚えます。
ただ、それをカバーしてくれたり、「えこひいき」をする上司を止めたりすることが仕事であるはずの、学校のトップ(校長)が何もアクションを起こさなかったのです。
それもそのはず。
校長はほとんど校長室にこもりっきりで、職員とあまり交流をしませんでしたし、「えこひいき」をする上司は、校長にはよい顔を見せていたから。
おかげで職員室内は、不平不満が蔓延していました。
筆者は、陰口を言うことが嫌いでしたし、行動をしないのも嫌だったので、度々、その上司に面と向かって
「あなたのここはおかしい」
ということを言っていました。
それでも、筆者の前で態度が変わるだけで、なかなか行動が変わることがなかったのです。
同僚の盾となるつもりで言っていたのが、やがて同僚からの相談を踏まえた上司の愚痴なども集まってきて、自分自身もきつくなってしまう始末。
自身の力不足を感じました。
その時期は職員室にいることがしんどく、仕事に集中したいときは教室にこもってやっていた記憶があります。
ただ、その状況も、校長が変わることによって徐々に変わっていきました。
筆者が教員を退職するときも、
「僕が退職できる大きな理由の1つは、校長先生が変わったからです。〇〇先生が校長なら、僕は安心してこの職場から離れることができます。」
と言ったら、
「おいおい、おれが辞めさせたみたいじゃねえか。」
と言われました笑
「そういうことではありませんが」と否定しつつも、2人で笑ったものです。
活気が溢れる上司
筆者が10年間教員を勤めていて、
「この上司は楽しいわ!」
と思った時期があります。
今思えば、その時期は、
「多様性を認める×反逆者タイプ」
の人物が上司であった時です。
要するに、言うべきことをズバッと言いながらも、若干凸凹が大きい人がいても、それを面白がれる人物であるということ。
中でも面白かった上司は、筆者が新しい学校に異動して早々、筆者の授業を見にきて、
「お前は変わってる!」
とドストレートに言ってきた人物です。
「〇〇市が推奨している授業と全然違う。こいつは全然従おうとしていない。でも俺は大好き!」
みたいなことを職員室内で大声で言ってくれる上司でした。
若い先生たちにも、
「あいつの授業はめっちゃ変わってるけど、勉強になるから見に行け。」
と言ってくださる、多様性を認める方だったのです。
もちろん、「仕事を怠けている」という職員や行動に対しても、とても毅然とした態度を示す方でした。
退職した後も飲みに行きましたが、
「お前みたいな面白いやつは大好きだわ!応援している。」
と激励の言葉をかけてもらいました。
有難いことに。
最後の1年で異動してきた校長も、
「学校は1つの船だ。この学校の先生たちも、子どもたちも、みな大切なクルーだ。それぞれ自分に与えられた役目を精一杯こなし、励まし合い、時には港に泊まって仲間とゆっくりとした時間を過ごしながらも、一人一人を大切にし、目的地に向けて共に旅をしていこう。」
という話を就任時に全校の前でしてくれたのです。
その瞬間筆者は、
「この先生は本物だ。」
と思いました。
そして、案の定、その先生が徐々に徐々に職員室内の雰囲気を変えていったのです。
まとめ
メンバーが固定されている組織の雰囲気を変えることは、リーダーが変わらなければ、なかなか難しいと思います。
そのような組織を変えるのは、いつだって外からきた力です。
さもなくば、内部から崩壊し、再建不可能になるか、です。
それぐらい、自分の過ちに気付き、自らを変えていくということは難しいことなのでしょう。
筆者自身も、自らの価値観を変化させ続け、新しい時代の変化も自分の中に取り込み続けていきたい。
人の不幸の上に自分の幸福を築くのではなく、
関わりのある人たちと共鳴し、お互いの幸福を増幅し合えるような影響を与えられる人物になれるよう、誇りをもって生きていきたいです。
いつまでも、
「おもしれぇ~!!」
と思える余裕や、少年少女のような心を大切にしていきたいと思っています。
筆者の記事には、
「多様性の重要さ」や、
「リーダーシップ」について
解説してある記事もあります。
ご興味のある方は、こちらもあわせてご覧ください。
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明日の記事は
「不登校」という後ろ向きな言葉はやめよう!ホームスクーリングという選択肢
です。
近年、諸外国で増えてきているホームスクーリングという存在とその可能性について、お伝えできればと思います。
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【水曜日】
【note成長】波に乗るために必要なこと(一部有料)
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LDの漢字指導徹底マニュアル/どの子どもにも通用する教え方
【金曜日】
「先生同士は仲が悪い?」の真相、ご存知ですか?
【土曜日】
「不登校」という後ろ向きな言葉はやめよう!ホームスクーリングという選択肢
【日曜日】
「教える」はもう古い?ティーチングからコーチングへ
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