【元教師】「なぜ勉強するの?」と聞かれたらあなたはどう答えるか
こんばんわ。おはようございます。こんにちは!
今日も、記事を開いてくださってありがとうございます。
いつも読者の皆様に支えられています!
共育LIBRARYというブログを運営しているりょーやん、元教師です。
世の中には、芸術、音楽、YOUTUBE、ITスキル、スポーツ、様々な分野で活躍している人がいます。
社会全体が加速度的に変化しているのに、小学校、中学校は相変わらず座学の勉強の日々です。どことなく、社会から取り残されている感じがし始めています。
「将来のために勉強しなさい」
とよく耳にすることがありますが、一見、勉強以外の面で活躍している人が多い、もしくはこれからも多くなっていく社会で、どう勉強の大切さを伝えていけばよいのでしょうか。
勉強の価値は、本当にあるのでしょうか。
筆者は、大人になってから勉強の楽しさに目覚めました。大人の勉強は、明日にでも仕事や生活に生かすことができるものばかりで、勉強すればするほど、成果があがるような面白さがあったからです。
だからこそ、勉強の楽しさや、目的を子どもたちに知ってほしくて、授業参観で「勉強そのものについて考える授業」をしたり、自分自身でも学びを止めないようにもしてきました。
この記事では、「なぜ勉強するのか」という問いに対して、様々な視点で「一人の教師」の解答を示していければよいと思います。是非、最後までご覧ください。
素直さ・思いやり・意志の力を磨くため
勉強は、1つの道具です。そして、道具というものは使い方次第で、よい結果も悪い結果も招くことができます。
例えば、包丁。よい使い方をすれば美味しい料理を人に提供して喜んでもらえるかもしれません。しかし、悪い使い方をすれば、人を傷つける凶器にもなってしまいます。
勉強も同じです。勉強で賢くなったとしても、悪い使い方をすれば、人を見下したり、批判したり、傷つけるための道具として使うようになってしまいます。
だからこそ、よい道具として使うことを忘れずに勉強をする必要があります。
賢くなれば、よりよい知識や経験を積むことができます。そして、上手いった方法を周囲に伝えることもできるはずです。
また、勉強して何かを身につけるということは、人からの教えを素直に吸収しなければなりません。
すると、人を信じたり、素直に実行したりする力が身に付いていきます。
さらに、試験などの関所的な存在を乗り越えるために、計画的に継続して勉強するという意志の力を身につけることもできます。
意志の力は、自分が将来やり遂げたいことを叶えるために必要なものです。
そして、素直にやってみたり、意志の力を磨いたりする中で、様々な困難を乗り越えていく場面が生まれていくでしょう。
そのような状況下を経験し、乗り越えていくからこそ、同じ状況にいる人の気持ちを想像できるようになります。
読書もそうです。小説や物語を読んで登場人物の気持ちを考えるだけで、情操は育っていきますし、思いやりの心を養っていくことができるのです。
つまり、勉強という行為を通して、人は総合的に「生きる力」を身につけることができる。そのために勉強をするのだと捉えることができます。
受け継がれたきた知識や知恵を受け取るため
今生きている私たちの生きる知恵は、これまで生きてきた先祖たちが積み重ねてきた結晶です。
過去には、人を殺している時代がありました。戦争をしている時代がありました。明らかな差別を行っている時代がありました。
そのような「過ちから学んできた知恵」、人生をよりよいものにしてきた人たちからの「幸福のための知恵」が受け継がれてきているからこそ、平和で安心して過ごせる「現在」があります。
もし、「勉強」というものがなくて、誰からも知識や知恵を授からなければ、また同じ過ちを犯してしまうかもしれません。
それが起きないのは、勉強があるからなのです。
また、勉強とは何も教科書や参考書を座って読むことだけではありません。
自分より経験がある人、知識をもっている人から実際に教えてもらったり、本を読んだりすることも勉強です。
その人が自分の人生を10年、20年と精一杯生きて得た知恵を、私たちは少しのお金と時間で教わることができるのです。
そうやって、先輩たちの多種多様な知識や知恵を自分のものとし、よき道具として使い、後輩にまた渡していく。
命のバトンならぬ、知恵のバトンのようなものなのです。
将来あなたと共に過ごす人たちを幸せにするため
そして、最も重要なのは、勉強は将来自分と共に生きる人たちを幸せにする手段であるということです。
自分の大切なパートナーや家族も、勉強して、様々な知識や知恵を身につけているからこそ、守ることができます。
「人を不幸にする人間との距離の置き方」も1つの知恵ですし、「心を豊かにする考え方」も1つの知恵です。
また、「お金をどう管理して何に使うか」も大事な知恵です。
世の中はきれいごとばかりではありません。その中で毎日のように「何が自分の大切な人のために必要なのか」を判断していかなければなりません。
だからこそ、勉強をして、知識や知恵を身につけておくことが大切なのです。
会社や仕事でも同じです。自分が勉強をして様々な技術や知恵を身につけていれば、「本当に困っていて今にも会社を辞めてしまいそうな人・精神的に潰れてしまいそうな人」を助けることができるかもしれません。
そして、周囲を助ける力が大きいほど、周囲を幸せにする力が大きいほど、その人たちから返ってくる思いで、自分も幸せになっていきます。
結局、勉強は「みんなと幸せに生きるために必要である」という答えが、最終的な結論である気がします。
ここまでで書いたことは、授業参観の授業を考える時に、ある書籍を参考にしたものが元になっています。
『「手紙屋」蛍雪篇』という喜多川泰さんが書いた本です。
より詳しく、小説形式で「勉強への向き合い方」が分かりやすく書かれています。気になった方は読んでみてください。
まとめ
この記事は、大人に向けた言葉で書いたものです。実際に子どもたちに伝える時は、発達段階に合わせて、言葉をかみ砕く必要があります。
授業参観では、実際に便箋に3種類の手紙を入れて、手紙屋さんからの返事が返ってきたというシチュエーションで、1枚1枚便箋を開けるという形式で授業を行っていました。
勉強以外にも、周囲を幸せにする力を身につけることはできます。
例えば、サッカーの習い事です。サッカーの習い事は、仲間を思いやる力や努力する力も身に付くことができますし、サッカー選手になる人は、サッカーだけに集中していればよい気がします。
対して、勉強が最も優れているところは、何歳になっても行うことができ、脳には際限なく詰め込むことができるという点です。
そして、言葉にして、後世の人たちに残すことができるという点でも、勉強は、やはり人間に必要なものであるといえるでしょう。
勉強の価値は、人それぞれです。ただ、幼い頃から勉強の意味を教えられて育つ子どもは、やはり知性的で思いやりある人間に育っていくと思います。
勉強の意味を見失っている子どもたちがいたら、大人たちがそれを教えていける・・・そんな社会になっていけたらよいなと思っています。
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