見出し画像

水のように変幻自在に対応する!カウンセリングの原則

今日が勤務日だった筆者は明日が休日!

休日前にはいつも、
ご褒美+明日を充実させる準備!

右手にスイーツ!
左手に明日のタスクメモ!

一緒に休日を楽しんでいきましょう♪笑


共育LIBRARYへようこそおいでくださいました✨

教育、人間、人生など、様々な「知恵」や「情報」が詰まった図書館のような、皆さんがくつろぎ、人生の「気付き」を得たり、知的好奇心を満たしたりできる居場所を目指しています😌

どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。

共育LIBRARYりょーやん、元教師です。


学校現場にもカウンセリングの文化が導入され、日本という国にも心理的なアプローチが非常に重要であるという感覚が大分浸透してきました。

逆に言えば、現代の日本には、
それだけ心理的な負担を心に抱えている人が、
多くなっている
ということです。

そして、
心理的アプローチという面に関しては、
日本はまだまだ後進国です。

日本でも2000年前後には、
心理士や起業家たちが、
心理や家族へのアプローチの必然性を唱えていた。

にも関わらず、
心療内科やカウンセリング・コーチングが浸透してきたのは、2015年ぐらいからようやくといったイメージ。

誰かが必要性を唱えてから、
5~15年前後で浸透する
のが、
日本という国の感覚だと感じています。

カウンセリングも1回1回が高額であり、
そこまで頻繁に受けることができない。

制度的にはまだまだ整っていませんし、
パートナー同士や、
家族で心理療法を受けるという文化も、
なかなか広まっていっていません。

しかし、一人一人がカウンセリングマインドをもつことによって、少しでも、周囲の人の心理的負担を和らげることができます。

次の心理療法のフェーズに移るまで、
国民一人一人のカウンセリングマインドを高め、
メンタルケアの力を底上げする。

そのような意味でも、
カウンセリングを学ぶということは、
重要だと思います。

筆者も、
カウンセリングの力を心理士の元で、
一定期間トレーニングしてきた経験があります。

有効期限は切れましたが、
資格ももっていました。
(国家資格ではありません。)

そして、その知恵を生かし、
たくさんの子どもや保護者に対し、
カウンセリングを行ってきました。

この記事では、
そんなカウンセリングの基本の部分を解説できればと思います。

心理的なアプローチは、
様々な流派や分野がありますので、
あくまで1つの学びの材料として、
捉えてくだされば幸いです。

それでは、楽しんで行ってください。


カウンセリングの必要性

カウンセリングというのは、
何も心理士のみが行うものではありません。

基本的に、
人の悩みや不安を聞き出すという行為は、
組織で上司にあたる立場にいる人ならば、
誰しも行う機会があるはずです。

「上司のカウンセリングマインドが豊か」
である場合は、

「カウンセリングマインドが乏しい」
場合と比べて、

職場の活性度に、
1.5倍もの差が出る
そうです。

心理的な負担を抱えている人は、
孤立感を感じている人が多い。

だからこそ、
カウンセリングマインドをもって話しを聞いてもらえることで、

自分は受け入れられている。
組織の中に分かってくれている人がいる。

という感覚をもつことができる。

そうやって所属が満たされると、
心が緩み、冷静に物事が見えてきます。

だから、職場の活性度に差が生まれるのです。

そのような観点から考えても、
カンセリングについて学ぶことには、
必要性があると言えるでしょう。


カウンセリングの目的

カウンセリングの目的は、

「全人格的な成長」

と言われます。

ただ話を聴くのではなく、
相手を成長に導くという視点をもって、
話を聴くということです。

一方、筆者は、

「全人格的な成長の入り口

と解釈した方が分かりやすいと思います。

以前にコーチングの記事でも述べましたが、

カウンセリング、
コーチング、
ヒーリングの目的はそれぞれ異なります。

コーチングの目的は、
目標を達成させること。

ヒーリングの目的は、
過去の傷を癒すこと。

カウンセリングは、
その人の問題を観察・分析すること。

3つとも全て

「全人格的な成長」

に関わっていると思います。

図の通り、

となっており、順番的には、

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

①カウンセリング
②ヒーリング
③コーチング

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

なのです。

カウンセリングによってその人の抱えている問題を浮きだたせ

その問題をもつに至った過去の傷を癒し、
認知の歪みを修正していくヒーリングを行い、
現在の状態を良くしていく。

過去の傷が癒え、
エネルギーが充満したら、
未来へ向けて前向きに目標を立てて進む、

コーチングの出番がやってきます。

よって、カウンセリングは、
あくまで、

「全人格的な成長の入り口」

なのです。


カウンセリングマインドの原則

筆者は、
カウンセリングを行う人はすべからく

「水のように変幻自在に対応できるマインドをもっている必要がある」

と考えています。

カウンセリングを行う上では、
クライアントの感情に共感はしますが、
共依存をしてはいけません。

つまり、相手の感情に引っ張られてはいけないということです。

カウンセラー自身が、
自分自身の問題を解決していなければ、
自身の中に負の感情やわだかまりを抱えたままでいることになります。

そのような負の感情というものは、
相手が同じ種類の感情を吐露した時に、
必ず反応し、引っ張られてしまうもの
なのです。

クライアントが、
職場の上司にパワハラされたと聴き、
それに対し激怒して職場の上司に直接電話をしてしまう。

それは、
カウンセラーの仕事ではありません。

透明度の高い、
透き通った心をもち、

相手のどのような色合いの感情も、
透明であるが故に、
中に入れることはあるが、
混じり合うことはない。

そして、
スッと通り抜けていく。

そんなマインドをもっていなければ、
カウンセラー自身が疲れてしまうでしょう。

よって、
自分の自己肯定感の問題、
家族の問題、
人間関係や生き方の問題、
こういった部分にある程度の折り合いをつけて、
納得している状態である必要があります。


カウンセリングのステップ

カウンセリングの当初の目標は、

「ラポールを形成する」

ということだと言えます。

つまり信頼関係です。

そのために必要なステップは、

▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢

❶壁になる
❷エピソードを聴く
❸感情に共感する
❹信念・価値観に共感する

▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢

の4ステップです。

シンプルに説明していきます。


❶壁になる

カウンセリングは、
相手の心を開いてもらい、
ラポールを形成することなので、

こちらのアドバイスは必要ありません。

よって、
指示、助言、体験談、感想などは、
全て余計なもの
となります。

とにかく壁になって、
まずは話を聴く。傾聴する。

「続けてください」
「くわしく教えてください」

そんな話をうながす声掛けを相づちを打ちながら行っていくのです。


❷エピソードを聴く

その人の話がエピソードに入り始めたら、
問題の核心部分が見えてきたということ。

今までは、
クライアントとカウンセラーが向かい合うという心理的構図だったのが、

横に並んで同じ方向を向くという感覚になります。

そこで、5W1Hを使った質問を用いて、

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

いつ?
どこで?
だれが?
何を?
なぜ?
どのように?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

とエピソードを詳細に紡ぐサポートをしていきます。


❸感情に共感する

そのようなエピソードを聴いていくと、
必ず感情が表出する瞬間があると思います。

その感情に共感していくことで、
ラポールを築くパイプがつながっていきます。

「それは悲しかったですね」
「それはお辛かったでしょうね」

本当に苦しんだり、悩んだりしている方は、
そのような共感で、
緊張し、闘争状態であった身体や心が、
和らぐものなのです。


❹信念・価値観に共感する

これは、ある程度の経験が必要かもしれませんが、

その人の負の感情が生まれる要因となっている価値観や信念に共感することで、ラポールを結ぶ糸は一気に太く、強固なものになっていきます。

「もしかして、あなたは、どんな人にも嫌われてはいけないと思っていらっしゃいますか?」

「もしかして、仕事を完璧にこなさなければならないと思って、がんばってこられたのではないですか?」

そういった共感が核心を得ていれば、

「そうです!」

となるので、

「それはとても立派な考えだと思います」
「そして、それを抱えたまま生きてきたことは苦しかったでしょう」
「今までよくがんばってきましたね」

といった言葉につなげていけば、
心の扉は開いていきやすくなるでしょう。


カウンセリングスキル

カウンセリングをする上で必要なスキル、
質問方法などを、
非常に簡単にまとめます。

1つ1つ解説していると、
長くなり過ぎてしまいますから。

かなり絞るので、以下の5つ。

▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢

❶ペーシング
❷バックトラッキング
❸質問スキル 省略
❹質問スキル 歪曲
❺質問スキル 一般化

▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢


❶ペーシング

これは、相手のペースに合わせるということ。

飲み物を飲むタイミング。
呼吸のタイミングなどを合わせる。

そうやって一体感や、
世界の重なりをつくっていきます。


❷バックトラッキング

相手の話を繰り返すということです。

ただ繰り返していては時には邪魔になるでしょう。

ポイントは、
相手の感情が乗ったところを繰り返すことです。


❸質問スキル 省略

省略された情報を浮きだたせる質問です。

【例】

「彼は悲しんでいる」
「彼は何を悲しんでいるのですか?」

「私、歌が下手なんです」
「誰と比べて下手なんですか?」


❹質問スキル 歪曲

偏った見方や考え方によって、
意味や真意が歪められている場合、
本意を浮きだたせる質問です。

【例】

「彼がいることで苦痛を感じる」
「彼と苦痛はどう結びつきますか?」

「自分は音痴なんです」
「誰がそう言ったのですか?」


❺質問スキル 一般化

ある1つの事例を全体のことのように、
一般化された表現を元の状態に戻す質問方法です。

【例】

「彼はいつも機嫌が悪い」
「機嫌がいい時は一度もないの?」

「誰とでも仲良くしなければなりません」
「仲良くしないとどうなりますか?」


まとめ

様々紹介しましたが、
カウンセリングをする時に、
スキルのことばかり考えていては、
かえって逆効果
になります。

意識がスキルに集中するので、
相手の呼吸やリズムを感じることに意識を注げなくなるからです。

だからこそ、
水のようなカウンセリングマインドで、
相手の傷みに自分を重ね合わせるようにし、
相手の感情を一緒に咀嚼し、
浄化できるようにする。

それを相手に入り込み過ぎず、
相手から依存されることなく、
行うことが必要。

すごく難しいことを言ってますね笑

ただ、絶対必要なのは、
カウンセラー自体の精神がある程度自立し、
安定していること
です。

クライアントとカウンセリングをしている自分を、少し離れた場所でもう1人の自分が見ている感覚でしょうか。

ただ、会社や組織の上司であれば、
そこまで難しく考えなくても、
相手の話を聴き、
感情に共感することで、
傷みを和らげることは十分できると思います。

上司自身が潰れてはいけませんので、
近くに相談できる人がいる環境、
ゆくゆくはカウンセリングが当たり前になる環境がくればよいなと思っています。

何か取り入れることができる部分があれば、
1つでもよいので、試してみてください。


この記事の内容が少しでも「よかった」「ためになった」と思われた方は、「スキ」や「フォロー」をしてくださるとうれしいです!

「コメント」も残してくださる有難いです!コメントを読んだ方々が、より教育についての知見が深めることができる図書館でありたいと思います。

いつもいつも、最後まで読んでくださり本当にありがとうございます!

明日の記事は、

社会科嫌いなあの子の顔が上がる!歴史の授業3選

です。

「社会嫌い!」と公言していた子どもも、
筆者の授業を受けていると何も言わなくなります。
なぜそうなるのかを授業を通して分析します。

是非、楽しみにしていてください🎵

皆さんの今日・明日がよき1日でありますように😊


2月1日からメンバーシップをスタートしました!

初月は無料♪
そして2月限定

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
★共育LIBRARY の10本の有料記事から3本記事をプレゼント
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

しています!

上のマガジン内にある10本の記事から、
3本購入できるように、サポートを送る特典です♪

早速たくさんの方に参加+紹介していただいています。

たくさんのご参加、お待ちしています😊


共育LIBRARYは、

共同運営マガジンも併設しています。

上限まであと数名ですが、
ご参加希望の方は、気軽に上記の記事にコメントしてください🎵


📘今週のLIBRARYのラインナップ📗

(2024.1.29~2.4)

【月曜日】
相手によって態度を変えるなとおっしゃりますが・・・
【火曜日】
9割の人がやっていない職場での発言力を高める習慣
【水曜日】
気付けばいつの間にか身に付いている!ソーシャルスキルの教え方
【木曜日】
メンバーシッププランのご案内
【金曜日】
お金の使い方に「人間」が現われる
【土曜日】
水のように変幻自在に対応する!カウンセリングの原則
【日曜日】
社会科嫌いなあの子の顔が上がる!歴史の授業3選



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?