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【ブラック校則】校則って必要?必要ない?

1月も終わり、2月突入!

教員時代は、
この時期はラスト約30日程度しか残されていないと子どもたちに意識させる意味でも、カウントダウンカレンダーを作っていました。

noteでの日々も、
それぐらい1日1日を大切にする気持ちで臨みたいなと思います♪


共育LIBRARYへようこそおいでくださいました✨

教育、人間、人生など、様々な「知恵」や「情報」が詰まった図書館のような、皆さんがくつろぎ、人生の「気付き」を得たり、知的好奇心を満たしたりできる居場所を目指しています😌

どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。

共育LIBRARYりょーやん、元教師です。


さて、今週の「お品書き」です🎵

📘今週のLIBRARYのラインナップ📗

(2024.2.5~2.11)

メンバーシップがスタートしたということで、

📒→全員最後まで読める記事
📓→メンバー以外は途中まで読める記事

と分かるようにしています。

メンバーシップ記事も、
途中までは楽しむことができますので、
是非、楽しんでもらえればと思います。

【月曜日】
📒《ブラック校則》校則って必要?必要ない?
【火曜日】
📓大人が校長室に「反省」しに行く学校?どんなところなの?
【水曜日】
📒1日に10回「頭が痛い」と訴える子どもに起きた1年間の変容
📓《教育①》今週の1冊 from library
【木曜日】
📓「あたまがいい」を具体的に説明できますか?あなたの頭脳を底上げする方法
【金曜日】
📓《道徳》たった30秒で描いた絵が30万円のワケ
【土曜日】
📒愛着形成が安定していない家庭は4割いる!?愛着形成のステップ
📓《上達論》人生の成功を左右するたった1つの考え
【日曜日】
📓仕事は1冊のノートに集約する!筆者がノートを使い続ける理由

読みたい記事があれば、是非、LIBRARYにお越しくださいね✨


「ブラック校則」

子どもや生徒・保護者から見て、
何のためにあるのか分からない理不尽な校則。

パワハラなどの理不尽さに対する意識が高まってきたり、学校に対して不適応を起こす子どもが増えてきたりする中で、「ブラック校則」に対する関心が集まるようになってきました。

学校の外から見れば、

「なぜそこまで厳しい校則を設けなければならないのか」

「もっと子どもたちの自主性に任せればいいじゃないか」

という声が自然と出てくる気持ちになるのも、
大いに理解できます。

一方、
元小学校教員としては、
内部の雰囲気や事情も経験してきているので、
複雑な思いになるところもあります。

そこで、今回の記事では、
「校則」というものに、
様々な角度からスポットライトを当てて、
筆者の考えをまとめることができたらと思います。

あなたの子ども時代、
もしくはお子さんの校則のことを思い浮かべながら読むと、より内容を深めることができるかもしれません。

是非、最後までご覧ください。


校則が生まれた背景

地毛であったとしても黒に染めるように言われる。

スカートの丈の長さを測られる。

ツーブロックが認められない。

行き過ぎてしまい、
本来の目的から外れてしまっていると感じるブラック校則。

そもそも、
校則というものはなぜ必要になったのでしょうか。

それは、
教師や上司の言うことに従うことができる「均一的な人材」を育てるためです。

「上」の言うことを素直に聞くことができ、
一定のクオリティの仕事ができる人間を、
大量に育てることで、
日本全体の産業を底上げする。

このような意図があった。

そして、それは年代によっては、
ある程度、効果を発揮したと言ってもよい。

この教育の方針によって、
日本はアジアの中でもトップの経済大国になるように、成長することができたからです。

もちろん、
その時代にも画一的な教育に苦しんだ人がいたと思います。

対して、現代。
今までのような「上」の言うことを聞いていればよいという人材が求められる世界ではなくなり、より「個」の時代が求められている。

規則というものは、
時代に合わせてアップグレードすればよいもの。

ただ、
組織というものは一度成り立つと、
外からの異分子が入らなければ変革が起こりにくいのが実際。

変化する現代の価値観に、
学校の制度的にも、
様々な年代の人がいる教員的にも、
対応するのが難しいのが実情なのだと思います。


なぜ校則をなくせないのか?

「では校則をなくせばいいじゃないか。世の中には校則を自分たちで話し合っている学校もあるんだから。」

そのように思われる方もいるかもしれませんね。

確かに、
子どもたちによる自治は可能だと思います。

ただ、それは、
民間の学校に関してに限った話になってしまうでしょう。

学校は、法律で学習指導要領に基づいた授業時数が定められています。

「〇学年は、国語の教科を年間〇時間行わなければならない」

といった指標です。

もし、自分たちでゼロからルールを決めさせるとなれば、
膨大な時間を注ぐことになると思います。

それを全学年ですり合わせるのですから、
何時間も、
下手をすれば、
何十時間も使わなければならなくなる。

すると、
学校の年間授業時数のシステムが崩壊します。

もちろん、
子どもたちに完全に任せて放置しては大人の責任放棄なので、大人も見守り、ファシリテーションする必要もある。

そうなると、
プラスアルファの仕事が大量に増えることになります。

ただでさえ、
残業時間が問題になっている教員が、
そのような仕事をこなすことができるのかを考えると、疑問が残る部分が出てくるでしょう。


身だしなみの指導方法

校則を自治することが難しい以上は、
適切なバランスの校則を、
子どもや生徒・保護者に納得してもらう必要があります。

小学校は基本的に私服OKの校則が多いはずです。

髪色に関しては指導が入るかもしれませんが、
髪型に関しては指導が入らない学校の方が多いのではないかと思います。

身だしなみや頭髪に関して指導が入るのは、中学が多いです。

「今まで自由な服装や頭髪でここまで来たのに、なんで急に変えなければならないのだ」

そんな声が保護者や子どもから聞こえてきた場合は、どのように対応していけばよいのでしょうか。

3つほど、対応方法をあげてみます。


❶入学説明会で詳しく説明する

子どもが小学6年生になった保護者は、
中学入学を控えた1月頃に、
入学説明会を開催する旨を知らされることが多いはずです。

その時に、
学校のルールやその背景
込められた意図をきちんと説明します。

そして、質問に答えつつ、
それをしっかりと子どもに理解してもらう。

その上で、

「この校則に賛同してくださる方は入学を検討ください」

と伝える。

そうすれば、
全て説明を聞いて納得した上で入学したことになるので、学校側としては筋を通していることになります。

説明会の時に、保護者から多数意見が寄せられるような校則であった場合は、それは学校側の常識がズレていると思うので、修正する。

近年は、ホームページにも校則をアップすることが推奨されているので、学校側はそのような措置を行うことも大事でしょう。


❷制服=ユニフォーム

それでも、

「なぜ制服を着るんですか?」

という声が、子どもからあがるかもしれません。

その場合は、

「それがこの学校のユニフォームだからです」

と説明することができます。

コンビニでも、
コンビニが定めたユニフォームを着て、
定めた頭髪のルールを守って、
スタッフは働いています。

それと同じ。

そのユニフォームが納得できなければ、
他の職場を探せばよい。

ただ、近年はカジュアルな服装の職場もある。

「だったら学校もカジュアルな服装でいいじゃないか」

という声もあがるかもしれません。

だからこそ、
民間の学校でそのようなユニフォームを持たない場所を選ぶこともできる。

正確には、自由に選ぶには、
経済の問題があると思いますが・・・・

ただ、社会では身だしなみによって人が判断されるという一面があるということは事実だとは思います。

それなりのレストランに行けば、
ふさわしくない服装であったとき、

「ご遠慮願います」

と言われることはあります。

服装というのは、
その場所や人に対してのリスペクトを表すからです。

だらしがない服装の場合は、

「相手のことを尊敬していない意を表す」

ということを暗に示すことになるのです。

その人が、

「世界各国の首脳が集まるサミットでもこの格好でいくぜ」

という己を貫くスタイルの人ならば、
逆にかっこいいですが・・・笑


❸高校入試の時に恥ずかしくない恰好を

筆者は、これが1番納得できます。

それは、

「高校入試の時に恥ずかしくない恰好を普段からする」

という説明です。

「~なルールって意味ないんじゃないですか?」

と言って、
頭髪や服装に関するルールに意見し、
守ろうとしなかったにも関わらず、

入試当日になったら急にそれを直してくる。

これは違和感があります。

入試当日に直してくるということは、
自分でもその身だしなみを

「まずいかも」

と思っているということ。

それは、
信念を貫かない恰好悪い生き方です。

きちんと、周囲のためを思って、
様々起こりうる問題にも直面して、
ルールの問題点を指摘する子どもはとてもよい。

自らの頭で思考し、
責任をとることを考えている素晴らしい行動だと思います。


校則がない学校の実例

一方、公立学校であるのに校則がない学校があります。

大阪市の大空小学校というところです。

この学校にはたった1つだけ、
約束事があります。

それは、

「自分がされていやなことは、人にしない、言わない」

正解をつくってしまうと、
正解を守れない子を排除しようとしてしまう。

そして、
自ら考えることを放棄してしまい、
これからの多様な社会を生きていけなくなってしまう。

この大空小学校の校長先生は、
そのように主張しています。

例えば、

「廊下は走らない」
「廊下は右側を歩け」

というルール。

学校には多様な子どもがいます。

ルールを守ることが分かっていても、
どうしても衝動的に走ってしまう
子ども。

そもそもルールを守る大切さが理解できない子ども。

そのような子どもが周囲にいた場合、
右側を歩いているが故に、
歩いているが故に、
ぶつかってしまう時もあるでしょう。

本来のそれらのルールの目的は、

「ぶつからないため」

であるはず。

だからこそ、
手段が目的になってしまい、
本来の目的からズレてしまうことは本筋から外れていると思います。

一方、
この学校でなぜこれができたのかと言えば、

「創立当初からこのような方針で学校運営をしていたから」

という理由も大きいはずです。

出来上がった既存のルールを、
根底から覆すというのは、
やはり大人集団である会社であっても難しい。

それでも、
「頭髪に関してのみ」
生徒同士で話し合わせて決めさせる。

「運動場の遊び方に関してのみ」
子ども同士で話し合わせる。

といった部分的な取り組みは行えるかもしれませんね。

ルールがない状態で小学校から育ってきた子どもたちなら、中学校でもルールがない状態で過ごすことができるかもしれません。

この大空小学校の特色はとても面白いので、
また記事にしていきます。


まとめ

日本の組織というものは、
外からの圧力に弱いです。

内側からでは、
なかなか凝り固まった価値観を変えるということは難しい。

だからこそ、世間の風向きが変わってきた今は、
学校の古い制度や価値観を一新するチャンスでもあります。

このような、
事細かに決められているルールを窮屈に思っている子どもも多いはず。

感覚過敏というものがあり、
過敏性が高い子どもは、
人から強制的に押し付けられたものに対して、
不快感を示します。

自分で意思決定をしたり、
選択したりしたものならば、
過敏性を抑えることもできるのです。

そういった意味では、
既に出来上がったルールを押し付けるという行為は、
発達凸凹的には、
受け入れがたいものなのかもしれません。

こういった部分にも、
不登校の子どもが増えている理由が見え隠れします。

何を隠そう、筆者も、
コロナ禍でどんどん神経質になる学校のルール、
強制的な空気、同調圧力に、
辟易してしまった人間の1人です。

まあ、もともと自由人なので笑

今こそ学校が変わらなければならない時。

新たな教育の選択肢をつくるために社会全体で動きつつも、

既存の学校のシステム自体も少しずつ変え、
子どもたちに任せるという過程を踏むことも大切なのかもしれません。


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「コメント」も残してくださる有難いです!コメントを読んだ方々が、より教育についての知見が深めることができる図書館でありたいと思います。

いつもいつも、最後まで読んでくださり本当にありがとうございます!

明日の記事は、

大人が校長室に「反省」しに行く学校?どんなところなの?

です。

今日の記事で紹介した大空小学校の経営方針を元に、
育てる力について考えていけたらと思います。

是非、楽しみにしていてください🎵

皆さんの今日・明日がよき1日でありますように😊


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ご参加希望の方は、気軽に上記の記事にコメントしてください🎵


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