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【日記】8月10日〜8月16日

8月10日
暑さで目が覚める。体にまとわりつくような暑さにグッタリしてしまう。

前夜に食べた鍋スープに冷麦を入れて食べる。それと納豆ご飯。毎年この時期は食べるだけで何だか疲れてしまう。所謂、夏バテだ。

ソニー・クラーク「クール・ストラッキン」を聴く。「カインド・オブ・ブルー」と同じくらい日本では有名なジャズアルバム、というより音楽以上に洒落たジャケットが有名なのか。軽快な演奏でジャズの楽しい側面を分かりやすく聴かせてくれる1枚。そのせいか人によっては「つまらない」と感じるらしい。

夕方に「絶対毎日スエイ日記」を読み終える。

夜はビル・エヴァンスのドキュメンタリー映画を見る。2015年製作ながら日本では昨年の春に短期間だけ上映された作品。
輸入盤ながら日本語字幕付き、というので買ってみたけれど、YouTubeの自動生成字幕のような意味不明な部分や漢字が旧字体になったりして「???」となる場面も。

80分の映画なので「あのアルバムについては?」とか「ずいぶん年月が飛ぶなあ」となってしまうのは仕方がない。でもビル・エヴァンスという一人のアーティストについてさらに興味が湧く面白い作品だった。

8月11日
前夜に見た映画で取り上げられていた「ピース・ピース」という曲が聴きたくて近所のショッピングモールへ散歩がてらCDを買いに行く。
少し覗いてみて、もし店内が人で溢れていたら引き返そうとも思っていたものの、ガラガラだった。あまり行かないからかタワーレコードの位置が分からず、しばらく迷う。

朝買ったばかりの「素敵なダイナマイトスキャンダル」を夕方までに読み終えてしまう。末井昭氏が成人向け雑誌の編集長をしていた時代の身辺記。アラーキーについての話が面白かった。
この本を元にした映画が数年前に公開されているので見てみたいなと思うも、元AKB48の"絶対的センター"さんが主演ということで一気に見る気を失った。と、同時に他人に対する好き嫌いの激しさにうんざりする。

夕闇迫る中、朝の散歩で買い損ねたものを買いに本日二度目の外出。一日に二回も外に出ると何だか悪いことをしているような気持ち。

もう5ヶ月も友人知人と会っていない。
コロナの影響は思った以上に長引きそうなので、再来年くらいまではこのままかも…。そんなことを思ったら余計に悲しい気持ちになった。けれど、「何が起きるか全く分からないのが人生でいちばん面白いこと」ってこの6年間で学んできたからあまり深くは考えないことにした。

8月12日
熱帯夜のせいで寝ては起き、水分補給と氷枕を取り替えてまた寝ては起き…そんな長い夜を過ごす。

グッタリしながらも食事だけはしっかり摂らねばと思い、昼食に納豆チャーハンを作る。いつもYouTube、ネットに掲載されている「美味しい納豆チャーハンの作り方」を全部ごちゃ混ぜにしたレシピで作っているので、ハズレのない出来になる。が、毎回塩味に違いが出る。今日は上手くいった。

雷と豪雨のせいで落ち着かず気づいたら夕方になっていた。何もしない日。

夏休みはあと半分。

8月13日
先日ショッピングモールで購入したCDの音割れがひどくて聴けたものじゃない。何よりの問題は今の再生環境ではCDもレコードも音質調整が出来ないということ。これではいけない、と思い立ちプリアンプ、さらにターンテーブルを新調した。
オーディオシステムは値段が高ければ高いほど音が良くなるらしい。勿論、高額なものは買えないので、最安値の更に最安値という簡易的なものを購入した。それでも音はなかなか良いと思う。これでレコードやCDの音がより良い音で聴けるようになった。

見違えるくらいに活き活きとした音に生まれ変わったレコードやCDを聴きながら本を読む昼下がり。

今週のカタカナ配信はセイヤコバヤシさんの誕生日特別編。鬱々としがちな今、みんなで「お誕生日おめでとう!」ってワイワイお祝いしてる様子を見ていると何だか自分も楽しくなって幸せな気持ちに。その後も4人のやりとりを見てずっと笑っていた。ホッと出来るひと時。

8月14日
相変わらず暑いけれど、朝までグッスリと寝られた。前夜のカタカナ配信のおかげか。

昼、宮沢和史氏のインタビュー番組を見る。
「島唄」が売れたことで三線の需要が全国的に増え、その影響で三線の原材料となる"クルチ(黒檀)"が沖縄から無くなってしまったという。宮沢氏は今も沖縄にクルチを植樹する活動を行なっているという。

家にあるレコードを片っ端から聴きながら、梶井基次郎「檸檬」、山口瞳「酒呑み自己弁護」を読み終える。

夜は鮭の塩胡椒焼きにブロッコリーを茹でたもの。
とても静かな夜。まもなくやってくる秋に想いを馳せる。ただ、コロナの勢いが秋になるとどうなるのだろうか。それだけが気がかり。

8月15日
午前中は散歩に出る。猛烈な暑さのせいか人の数は少なかった。
昼にとろろ蕎麦を食べる。それから少し眠る。

ビル・エヴァンス「ニュー・ジャズ・コンセプションズ」を聴く。ソロ第1作。"初期衝動"を記録した音楽作品は多々あれど、このアルバムから伝わるその感情はとても強烈だ。ピアノのタッチはまだまだ硬い。そのかわり決意のような感情がありありと伝わってくる。
特に真っ白な真新しいキャンバスに見事な水彩画を描いていくような、僅か1分ちょっとの「ワルツ・フォー・デビィ」の初演がとても美しくて感動してしまう。

山口瞳「礼儀作法入門」を一気読みする。
そのままマイク・マグレディ「主夫と生活」を読み始める。先日、古本屋へ行った際にタイトルに惹かれてパラパラと立ち読みしてみたらとても面白かった。改めて表紙を見ると「伊丹十三 訳」と書いてあって迷わずレジに向かった。伊丹十三の大ファンと自負していたはずなのに、恥ずかしながらこの本のことは知らなかった。

夜はフライドチキンとフライドポテト、サラダ。こんなジャンクな晩ご飯もたまには。

8月16日
相変わらず暑い。朝、目覚めた時から暑さが身体に絡みつくようでしんどい。明け方に取り替えたアイスノンはもう温くなっていた。

「主夫と生活」を読み終える。巻末の著者紹介に思わず「ええっ」と言いたくなるような誤植を発見。

大好きなニック・デカロ&オーケストラのレコードを聴いて夏休みを締めくくる。思えば今年は散歩と読書と音楽の夏休みだった。

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