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【バイアス】③危険性の高いバイアス(後編)

 こんにちは(o・ω・o)虫圭です。
 noteを開いてくださってありがとうございます。
 
 
【バイアス】③です。
 前回に続き、知っていると我が身、大切な人を守ることに繋がるかもしれない、バイアスの知識です。
 
 
(o・ω・)<今回はリアルに『生死』に関わってくるバイアスです。



▪️正常性バイアス

別名「恒常性バイアス」「正常化の偏見」
正常性バイアスとは、
 
異常事態に直面していながら「自分は大丈夫だろう」「きっと安全だろう」と考えて、心の平静を保とうとする心理傾向。
 
人間が生きていく上で必要な心の働きである一方、
災害など危機的な状況に遭った際に、危険を軽視し、安全だと判断してしまうことで、避難や初動対応の遅れの原因となる。
 
河川の氾濫や火山噴火、見えないところで発生した火災など、異常事態の発生から被害発生までに一定の時間がかかる場合に、正常性バイアスは強くかかるとされる。

 
 特に地震や大雨被害が頻発する日本ではかかりやすく、陥りやすいバイアスです。
 
 私も身に覚えがあります。
 見えない被害に対しては「根拠はないけど、大丈夫だろう」と思ってしまいます。
 
(o・ω・)これは誰でも「自分も心当たりがある」と思うことではないでしょうか?
 
 
 



▪️多数派同調バイアス(集団同調性バイアス)

多数派同調バイアスとは、
 
「多くの人がそう考えたり行動したりするのであれば、それが正しいのだろう」と判断するという心理傾向。
 
災害などの危機的な状況に陥った際、周囲の人がその場を離れなかったり危険回避の行動を取らなければそれに同調してしまい、避難や初動対応の遅れの原因となる。
 
また、周囲と同調し、誤った行動をとる原因にもなる。

 

( `ω´)「みんなやってるから俺も」
( `ω´)「やってるのは俺だけじゃない」
( `ω´)「みんなやってることだから許される」


 みたいな、特定の何かを害する。迫害、リンチ、いじめ、差別の要因の1つにもなるバイアスです。
 


 さらに、こんな事例があります。


人民寺院:ジョーンズタウン
 
1978年11月18日、アメリカ、ガイアナのジョーンズタウンで、ジム・ジョーンズに導かれた宗教団体人民寺院の信者909人を含む918人が集団自殺により死亡した。
 
死者には303人の子供たちも含まれている。人民寺院の最後の会議が録音されたテープでは、「革命的自殺」のためにタンクに入った毒を飲んだ人々が記録されている。
Wikipedia参照

 これは世間と隔絶された環境において、一部の狂信的信者の集団が行った『革命的自殺』という行為を『正しい』と思い込んだことによってその他の一般信者も巻き込んで起きた集団心中です。
 この時、教祖であるジム・ジョーンズは、ジョーンズタウンを出ていこうとした信者を殺害し、その末に集団自殺を煽動した。とされています。
 
 
(o・ω・)この事件は、人は自身の生死の判断までバイアスに左右されることを示唆しています。
 
 
 



▪️傍観者効果

傍観者効果とは、
 
目の前で起きた他者を救助すべき状況において、周囲に自分以外の多くの人がいることによって対処する行動が抑制される集団心理現象のこと。
傍観者が多いほどその心理現象は強くなる。
 
傍観者効果が生じる要因として、以下の3つが挙げられる。

責任の分散:人は重大な場面で責任を負うことを回避して、他者が行動するのを当てにするというもの

多元的無知:他者が皆、援助行動を起こしていないことから、緊急性を要しないと誤って判断するというもの

評価懸念:行動を起こして失敗したときの他者からのネガティブな評価を恐れて、援助行動が抑制されるというもの

 
 これにも有名な事例があります。


キティ・ジェノヴィーズ事件

1964年にニューヨークで起こった婦女殺人事件。
 
深夜に自宅アパート前でキティ・ジェノヴィーズが暴漢に襲われた際、彼女の叫び声で付近の住民38人が事件に気づき目撃していたにもかかわらず、誰一人警察に通報せず助けにも入らなかったというもの(ただし深夜だったので「女性が襲われている現場」を目撃したわけではない住民も含まれている可能性がある)。
 
暴漢がその後、二度現場に戻り、彼女を傷害、強姦したにもかかわらずその間誰も助けには来ず、彼女は死亡してしまった。 
当時のマスコミは都会人の冷淡さとしてこの事件を大々的に報道した。
Wikipedia参照

 
 目の前で強姦殺人が起きたにも関わらず、誰も女性を助けなかった。
 
 という信じられない事件です。
 
 事件を目撃していた38人の近くにいた人達は、
 
(;^_^)「俺が助けなくても誰かが助けるだろう」
(;^_^)「誰も助けないから大事じゃないんだろう」
(;^_^)「もしかしたら映画の撮影とかかも?邪魔して怒られたら恥ずかしい」

 
 そう思っていたということです。
 馬鹿げた話だと思うかもしれませんが、現実に起きた事件であり、その後の心理学の研究により判明したバイアスです。
 
 
(o・ω・)<自分なら絶対に助ける!
 
 
 と思うかもしれませんが、そういうことを言う人ほど、傍観者効果にかかりやすいです。
 
 それがバイアスというものです。
 ただし今日、このバイアスを知ったことで回避できる可能性は上がっています(o・ω・o)ということを覚えておいてください。
 
 
 



▪️真理の錯誤効果

真理の錯誤効果とは、
 
間違った情報でも、何度も報道されているうちに本当だと考える効果。
 初めて知った主張よりも、既に知っている主張を正しいと考える傾向。

 
 確証バイアスに似ている部分がありますが、確証バイアスは『自分が信じているものを補強する情報を優先して取り込んでいく』のに対し、
 
 真理の錯誤効果は、『誤った情報でさえも、何度も取り込むことで「こっちの方が正しいんだ」と刷り込まれていく』というもの。
 
 さらに、『自分が持っている情報が古く誤ったものだったとしても、新しく知った正しい情報を「自分の持ってる知識こそ正しい」と拒否してしまう』というものです。
 
 
 
 
 

(o・ω・)<今回紹介する『生死に関わる危険なバイアス』は以上です。
 
 「自分の知識はまだまだだ。自分の知識は誤っているかもしれない」
  という謙虚な思考(知的謙遜)がどれくらい大事か、よく解るバイアス紹介になっているのでは、と思います。
 
 自分自身、自分の大事な人たち、たまたまそこに居合わせた人たち、どんな状況であれ、危険を回避能力は素晴らしいものだと私は思います。
 
 バイアスの知識を学んでおくことで、誰かを守ることに繋がるとしたら。

 そう考えてみて、【バイアス】を知ってみてはいかがでしょうか?
 
 
 
(*・ω・)ここまで読んでくださって、ありがとうございます♪
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 それではまた(o・ω・o)ノシ

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