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憂鬱でなければ仕事じゃない

見城徹・藤田晋『憂鬱でなければ、仕事じゃない』を読んでいます。

僕は、朝起きると、必ず手帳を開く。自分が今、抱えている仕事を確認するためだ。そして、憂鬱なことが三つ以上ないと、かえって不安になる
ふつう人は、憂鬱なこと、つまり辛いことや苦しいことを避ける。だからこそ、あえてそちらへ向かえば、結果はついてくるのだ。 (見城さん) (P.90)
初めての仕事に挑戦する時にはいつも憂鬱を感じますが、それを乗り越える度に新しい「経験」を手に入れることができます。それがキャリアになって、人は成長していくのです。既に経験のあることばかりやっていたら、安心して仕事を進められるけれど、自分の成長する機会を失っているのかもしれません。 (藤田さん) (P.92)

「仕事に対して憂鬱になる」ということは、辛いこと、苦しいことに向き合っているという証拠です。
「失敗するかもしれない」「周りの人に失望されるかもしれない」といったネガティブな気持ちと向き合いながら、挑戦格闘しているということです。

それから逃げることなく向き合えば、それが終わったとき、私たちは少なからず成長しているでしょうし、場合によっては大きな成果もあがっていることでしょう。

仕事に対して本気で打ち込んでいるのであれば、憂鬱もまたよし。
たとえ失敗、討死したとしても、本気で打ち込んだのであれば、清々しさすら感じられるかもしれません。


でも、「本気で打ち込んでいない」のに憂鬱を感じてしまうのだとすれば、これは少し考えものです。2つの場合が考えられます。

1つ目は、外部環境に問題がある場合。これはしょうがない。
例えば、上司から理不尽な仕打ちを受けていたり、明らかに労働条件が厳しかったりする場合などです。この場合は、見城さんや藤田さんの言う「憂鬱」とは別種のものになります。早めに環境を変えなければいけません。

2つ目は、単なる甘えの場合。これはまずい。
「もっとラクしたい」「スキルアップも挑戦も面倒」といった煮え切らない気持ちで日々仕事をしているのであれば、あまり”良い憂鬱”とは言えません。現状維持、保守的な考え方になってしまっていないか、自己点検する必要があるでしょう。


自身の成長、大きな成果を目指すのであれば、「できること」に満足・安住するのではなく、辛さや苦しみを伴う「できないこと」に挑戦する方がいいでしょう。少なくとも、私はそちらを選べる自分でありたいと思います。

4月から社会人になります。
できないことや辛いこと、苦しいことに本気で取り組むことで得られる、”良い憂鬱”をたくさん感じられる、そんな新人生活を送りたいと思います。判断基準は、「朝、予定を見た時に憂鬱になるか否か」です。


↓今日書いたノート↓

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