10月7日 バーコードは最初、丸かった!?
「ビジネス頭の体操」。ご自身の仕事を離れた「頭の体操」ネタにご活用ください。
(最後に「問い」の例を載せています)
1952年(昭和27年)、アメリカで「バーコード」の特許が認められました。
ずいぶん昔に考案されていたんですね。その時は丸、でした。
実用化は、1967年、大手スーパーマーケットでレジとスキャナーによる自動チェッキングシステムが導入されましたが、商品ごとに番号を割り振り、バーコードを貼っていたそうです。
チェーンごとに管理するのは不合理なため、1970年には米国食品チェーン協会が共通食品コードを、1973年には共通商品コードが作成され普及していったそうです。
日本では、1972年に初めてダイエーと三越でテストされたものの、大手電気メーカーがそれぞれにコードを制定、自分が標準規格になることを主張したため、本格普及には至らず(レジメーカーごとに規格が異なるため食品メーカーもバーコードを入れられず、小売りが自らシールを貼る手間がかかるため)、当時の通産省の指導で共通化の調整が行われて、1976年に米国の規格を参考に統一されたのですが、今度は、メーカーの印刷等の負担が大きく普及しませんでした。
1984年、セブンイレブンが本格的なPOSシステムを導入し、商品納入業者のすべてにバーコードを印刷することを求め、当時2,000店舗を持っていたことから、各社が対応を進めたことで普及することとなりました。
ところで、バーコードって、どうやって決めているかご存知ですか?国とメーカーにコードが割り当てられていることはよく知られていますが、一体誰が管理しているのか?
調べてみましたら、財団法人流通システム開発センターというところが管理しているそうです。ここに申請したいメーカーは申し出て、承認されるとメーカーコードがもらえ、1つのメーカーコードで999商品の登録ができ、重複しないための管理はメーカーに責任があるそうです。そのコードを流通コードセンターが管理するデータベースに登録することで、小売店でスキャンするとその商品の情報が呼び出される、という仕組みになっています。
ちなみに、登録する費用はメーカーの売上高で決まるそうで、1億円未満は初期手数料ゼロ、3年分の登録管理料が1万円だそうです。
→バーコード。技術的には1950年代には発明されていたが、全部の商品にバーコードがないと機能しないため、普及までには様々な苦労があった。当初はメーカーもバーコードを入れるためにコストがかかることから難色を示していたが、あのセブンイレブンがPOSを導入するから、納品する業者にバーコード表示の要請をしたことで一気に普及したとのこと。
技術を発明することはもちろんだが、こうして普及させるにもハードルがある。身の回りにある当たり前となっている技術を普及させるための戦略のポイントはなんだと考えられるだろうか?
最後までお読みいただきありがとうございます。
過去の投稿は以下にまとめていますので頭の体操ネタに覗いていただければ幸いです。
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