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11月2日 世界初のラジオ局はラジオを売るために作られた?

視野を広げたい、が、どうしても自分が携わっている仕事中心になってしまう…
そんな問題意識をお持ちの方に、その日にちなんだ過去の事象をビジネス視点で掘り下げています。普段の仕事や興味の範囲を超えて、視野を広げ、ビジネスの頭の体操をするのにぴったり(注:1年前の投稿の再録です)。

 →部分は、頭の体操する上での自分に対する質問例、です。



1920年のこの日、アメリカで世界初のラジオ放送局が開局しました。

開局に至るまでの経緯は非常に面白いのでご興味があればこちらをご覧ください。エビデンスも含めて非常に詳細に記載されています(CB無線を趣味とされている方がまとめたもののようです。熱量がすごいです)。

世界初のラジオ放送局、さぞ、大資本が事業計画を入念に練って参入、というイメージでしたが、実は、ある技術者の個人的な熱意と、その技術者の勤務先だった企業、ウェスティングハウス社の思惑が偶然合致したことによるものでした。以下先ほどご紹介したHPより引用です。

ウェスティングハウス社(WH)の技術者コンラッドは1916年に個人的な実験局8XKを開局しましたが、まもなくアメリカの第一次世界大戦への参戦で中断しました。終戦後の1920年春、コンラッドは中波の1,200kHzで放送のようなものを始めますが、これが会社の副社長の目にとまり、1920年11月2日、ウェスティングハウス社は世界初の商業ラジオ放送局といわれるKDKAを開局しました。

このKDKAがラジオで音楽を流すためのレコードを購入する資金に乏しく、地元のレコード屋にレコードの貸し出しを要望したところ、その店主が放送する際に、そのお店の名前を言うことを条件にした、ということが、広告放送の原型と言われています。

しかしこれは開局から数年後のことで、開局当初の狙いは、ウェスティングハウス社がラジオの受信機を売るためのもので、ラジオ局単独としては、収益は生まない事業モデルだったのです。

なお、ラジオを買わないと番組は聞けないのですが、普及したきっかけとなったコンテンツは、音楽と、教会の礼拝の中継、だそうです。

→動画コンテンツの次は音声コンテンツだ、ということで新しいサービスが出てきていますが、日本は国別ラジオ聴取時間が正解的にも極端に低くなっています。そんな日本の状況で普及するか、普及するとしたらどのようなジャンル、コンテンツでしょう?(ここまでは1年前の質問ですが当時話題だったアノサービスも騒がれたほど普及はしなかったですね。理由はなんでしょう?)


最後までお読みいただきありがとうございます。

過去の投稿は以下にまとめていますので頭の体操ネタに覗いていただければ幸いです。




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