9月17日 東京モノレールと帝国ホテルの意外な関係。
昨年8月から1年間に渡って投稿してきました「ビジネス頭の体操」からの再録です。従来は5日分まとめて投稿していましたが1日づつに分解して投稿します。
ご自身の仕事を離れた「頭の体操」ネタにご活用ください。
(最後に「問い」の例を載せています)
1964年のこの日、東京モノレールが開業しました。オリンピック開催まで23日というまさに直前の開業だったそうです。
モノレールを運営する企業は日立が関わっていました。日立は、当時ドイツで開発されたモノレールが、将来伸びることを期待し日本だけでなくアジア圏での販売権もドイツ企業から取得。
社長は帝国ホテル社長の犬丸氏。帝国ホテルは当時から海外からの客が多かったことからその利便性向上に使えるとの認識でした。
そうして開業したモノレールですが、当初は新橋駅まで結ぶ予定だったところ、用地確保の問題、騒音による反対運動などから、浜松町となりました。
当初は珍しさもあり経営は順調でしたが、当時としては高い250円(タクシーに4人で乗ればその方が安い)という料金もあり、次第に経営不振となります。
親会社であった日立は、建設にも携わったことから、かなりの額の売掛金を抱え再建を模索します。
その結果が、日立傘下の運輸会社2社と東京モノレール運営企業との合併でした。合併の際、運営企業は大幅な減資を行い借入を減らし、他の運輸会社からの収益も合わせることで黒字化を図ったのです。
その後、JR東日本に株式を譲渡、日立は経営から実質的に抜けることになります。
現在の株主構成は、JR東日本が79%、日立製作所が12%、全日本空輸が9%となっています。
→モノレール。普及を狙って投資したものの広がることはなかった。その理由はどういったものが考えられるだろうか?
最後までお読みいただきありがとうございました。
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