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11月20日 日本の子供の幸福度は?

視野を広げたい、が、どうしても自分が携わっている仕事中心になってしまう…
そんな問題意識をお持ちの方に、その日にちなんだ過去の事象をビジネス視点で掘り下げています。普段の仕事や興味の範囲を超えて、視野を広げ、ビジネスの頭の体操をするのにぴったり。

 →部分は、頭の体操する上での自分に対する質問例、です。


1954年の国連総会で制定された、「世界こどもの日」(Universal Children's Day)です。1959年に「児童権利宣言」が採択された日に由来します。

国連では各国政府が適当と考える日を選んで子供の世界的な相互理解、子供の福祉を増進させるための活動日に当てるよう勧告しており、日本では「こどもの日」の5月5日を当てているそうです。

今回、ユニセフ・イノチェンティ研究所が昨年9月3日に発表した「レポートカード16ー子どもたちに影響する世界:先進国の子どもの幸福度を形作るものは何か」をご紹介します。


改めてレポートを読むと(ユニセフのWebページで詳しく解説されています)当時報道で取り上げられた、「精神的幸福度が38か国中37位」、という以外にも調査があるのですが、いろいろと「パラドックス」な結果になっています。
その点に言及した部分を以下、引用します。

日本は子どもの幸福度(結果)の総合順位で20位でした(38カ国中*)。しかし分野ごとの内訳をみると、両極端な結果が混在する「パラドックス」ともいえる結果です。

身体的健康は1位でありながら、精神的幸福度は37位という最下位に近い結果となりました。また、スキルは27位でしたが、その内訳をみると、2つの指標の順位は両極端です。

また、話題になった幸福度もそうですが、日本の子供の貧困率に驚きます。

なんと、約18%もあるのです。

定義は、「世帯所得が中央値の60%に満たない世帯に暮らす子供の割合」です。つまり世の中一般の6割未満の収入で暮らす子供が18%いる、ということです。

このあたりについてはユニセフのWebページをご一読頂きたいと思いますが、想像以上に格差が広がっていて、それがそのまま子供に影響しているということが起こっています。

少し前に、東大生の親の年収は平均に比べ大幅に高い、という記事がありました(東京大学が毎年実施している調査によるものです)。


こうした格差は親から子に世代を超えて引き継がれ固定化されてしまう危険がある、とも言えます。

待機児童の問題も確かに重要ですが、子供の貧困、幸福度といった問題も非常に難しいですが重要な問題です。

→子供の貧困に対して公的支援だけでなく、民間で仕組みとしてできる支援は考えられないだろうか?


最後までお読みいただきありがとうございます。
過去の投稿は以下にまとめていますので頭の体操ネタに覗いていただければ幸いです。



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