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【ブランド】海外某メゾンと同技術を持つ日本の職人の黄金比バッグ「abyss bag」は”持つアート”

この10年でファッションは大きく変わったと、一消費者として率直に思います。
端的に言えば、簡単にそれっぽくなるものが、安価で誰でも手に取りやすくなったからです。
10年ほど前は、それなりのものを買おうと思えば、少なくともセレクトショップに行って、接客を受けなければ手に入らない時代でした。

それが今では、ユニクロやGUなどの品質が猛スピードで上がり、オンラインでワンタップすれば安価に、しかも翌日には届く時代になりました。

さらにおしゃれを勉強しようと思えば、雑誌を読むくらいしかまとまった情報を得られなかったところから、ファッションインフルエンサーが多数出てきて、さらに裏方として活動されていたスタイリストの方々も多く発信するようになり、インスタやYouTubeをはじめ、スマホ一つで「簡単に安価でおしゃれになる」時代が最盛期を迎えています。

コロナを経て浮かび上がった社会問題に対しての向き合い方

しかし、コロナを経て、企業側というよりも私たち消費者の方の意識や感覚が大きく変わったと思います。
コロナで全世界がその社会問題に対して、どういうスタンスなの?という考え方や向き合い方を問われていました。それはすなわち、コロナ以外の社会に対しても、どう関わっていくのかという哲学そのものを問われている時代でもあります。

その中で、ヨーロッパでは中国の新疆ウイグル自治区で不当な労働をさせられている子どもたちを使って採った「新疆綿」を使っている疑いのあるものの不買行動が起きています。
その根底には「私が着る服は、私のセンスやスタイル、哲学の表明である。だから、不当労働の疑いを否定できないものは私は身につけたくない」というスタンス。
それが事実であるかどうかは一旦置いておいても、それがしっかり否定されない限り、その企業と一緒に歩むことはできないんだという考え方。
その提供する側の企業が、どんなにマーケティング策として、いいものだと煽ったり、興味をそそるようなイベントを打ったりしても、「私はあなたたちのファンにならない」という意思表明になるのかなと思います。

だからこそ、企業側はユーザー、そしてファンの方にどんなスタンスで、どんなメッセージを届けるかが重要になると思っています。


真のサスティナブルは、気に入ったものを永く愛すること

この数年、SDGs、持続可能な開発目標が掲げられ、国単位だけではなく企業でも多く叫ばれるようになりました。私たち消費者も、日常生活においてその意識や感覚は大きく変わっているように思います。

しかし、それでも大量生産・大量消費といった根幹の部分は未だ解決はされていません。それは戦後から根付いたアメリカ的消費の文化の問題で、一朝一夕にはそう簡単に解消できない事実が浮き彫りになってしまいました。

それでも、コロナ禍になり、おうち時間が増えた中で、それ以前のインスタにアップするため、人に見せびらかして自己顕示欲を高めるための消費行動に、潮目が来ていると感じます。
もちろん、それが精神的安的になっている人や、個人のスタンスとしてそれをよしとしているのは何ら否定もしません。
ですが、そういった「それが正解」的な時代の流れからは少し変わってきていると思うのです。その消費行動を続ける限り、目新しいもの、みんなが持っているもの、コスパがいいものを追い求めてしまいます。
でも、それは本当に自分の感性・センスで欲しいと思ったのか、自分のスタイルの表明なのかというと、ちょっと違うのかなと。そういう時代の変化があるからこそ、消費行動も少しずつこれから変わってくると思うんです。

そうした中、サスティナブルであるのは、もはや避けられない企業側の使命ですが、再生素材を使うことだけが果たして本当にサスティナブルなのかという疑問もあるんです。
全く意識されていないものよりは再生素材の方がいいのですが、それの背景を知らなければ、それを作るための資源について盲目的になってしまい、単に自己満足で終わってしまうと思うんです。
いや、サスティナブルだとかSDGsとかの定義自体、元を正せば全てが自己満足だと言われてしまえば、そうなんでしょうけど、それでもやっぱり偽善的であっても少しでも世の中が良い方向であればと思うんです。

だからこそ僕は一つ思うのは、単に気に入らないものを買うんじゃなくて、自分の哲学やスタイルやその考え方がいいなと思ったものを買いたいなって。
時には工場の大量生産品を買いますが、自分のスタイルやセンスのために、これを身につけていたいと思う、自分の意思を反映させるものとして、何を身につけるのかってすごく大切なことだと僕自身は思っているんです。それを永く愛することが、サスティナブルなことなのかなと。

神戸の職人が0.1mm以下で構築した黄金比設計の一枚革の深淵な黒いバッグ

今、僕がブランドの立上げの協力している方で、神戸のレザー職人さんがいます。
この職人さんは、本格レザーアイテムのブランドを展開している方で、生産技術は海外の有名メゾンに勝るとも劣らない日本屈指のクオリティ。
最高峰の技術を持った職人が、このブランドで展開するのは「abyss bag」(アビスバッグ)という黒いソリッドなトートバッグ。

▼「abyss bag」(アビスバッグ)

このブランドの何が特徴的かって、何よりこだわりがすごい。
日本人の職人が作るにあたって、ゼロコンマ何ミリという単位で構築された黄金比の高すぎるクオリティ。
ここまでシンプルなのに、ハイクオリティなバッグはどのブランドでも見たことありません。
しかも、ミニマムさと堅牢さを兼ね備えるため、1枚革を2枚張り合わせ、革の選定から縫製全て一人で作り上げる究極のメゾン。まさに芸術品であり、「持つアート」だなと感じます。

こういう一点ずつしか作れない、コスパとかとは無縁なものに哲学とスタイルが反映されるような気がするんです。

ブランドの想いや哲学を一度見てみてください。


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