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Summer's Almost Gone
ふと、Summer's Almost Goneと歌っている自分に気づいた。
夏は去りゆく。
ずいぶん季節はずれだなあと思ったが、季節はずれの男なんだよ、俺は。
輪郭が溶けだして、すべてのモノが形を失うような歌。
そんな歌が歌えるのは、彼をおいてほかにはない。
彼の不幸は、ファンやレコード会社はもちろん、バンドメイトや自分でさえも、そんなボーカリストは彼だけだと気づけなかったこ
旅に病で夢は枯野をかけ廻る
旅に病で夢は枯野をかけ廻る
芭蕉最後の句である。
旅に出たいけど、出られなかったんだね、じいさん。
気持ちがわかるような気がした。
山が好きだった。
心が洗われる、というけれど、ほんとにそんな気がしていた。
山はナメたら死ぬ。
これは、登山する人ならみな感じていることだろう。
道具はちゃんとしたものをそろえなければならない。
リュックを買ったり、登山靴を買ったり、テントを買ったり
穴を掘って埋める工事(情報ください)
穴を掘って埋めるだけという事業があるという。
雇用促進と景気浮揚に役立つのは間違いないから、この事業がまったく無意味だとは思わない。
大切なことはその事業の真の目的を作業者に悟らせないことだろう。自分は何か世間に役立つことのために勤労していると思い込ませる必要がある。
人はもろいもので、自分が今している作業が誰かの役に立っていると考えたい。じつは穴掘って埋めてるだけ、その空虚さに、耐
公園の手品師/フランク永井
往年の大歌手フランク永井の歌に「公園の手品師」という歌がある。
フランク永井といえばなんといっても「有楽町で逢いましょう」「東京ナイトクラブ」なわけだが、当人は「公園の手品師」がいちばん好きだったそうだ。
一度シングルのB面でリリースしたものを、再吹き込みしてA面にして発売しなおしたらしい。
それだけ思い入れがあったしヒットを願ってもいたのだが、歌手の思いに反して、ちーとも売れなかったらしい
幇間(たいこもち)という職業があった
幇間(たいこもち)という職業がある。
正確には「あった」というべきか。
花柳界はなやかなりし頃にはずいぶんいたらしいが、今は完全に絶滅しているらしいから。
幇間は、大企業の社長さんとか、政治家とか、お金持ちの宴席にいて、場を盛り上げる役をしていた。
「場を盛り上げる」って、じつは言うほど簡単ではない。なにしろ主人は男性である。幇間も男性である。異性である芸者衆とは違って、男性が男性の宴席を
なぜブルース・カヴァーなのか? Blue & Lonsome / The Rolling Sones
●なぜブルース・カヴァーなんだ? ローリング・ストーンズがブルースのカヴァーアルバム「Blue & Lonsome」をリリースした。
なぜブルースなんだろう。なぜカヴァーなんだろう。なぜオリジナルではないんだろう。
とても根本的かつプリミティヴな問題だから、きっと誰かふれるだろうと思っていたが誰も言わない。ストーンズ最高ブルース最高ばっかである。よく考えてみたらこれ、ミュージシャンや音楽関