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鈴木慶太「フツウと違う少数派のキミへ」読書感想・みんなちがってみんないいになるといいなあ。

文章と漫画が半分ずつくらいの本だよ。

主人公の海君は、忘れ物が多かったり
うっかりミスがあったりして、
集団行動も苦手な男の子です。

ポンコツのまま、大人になるのかなあ…って、
ちょっとしょんぼりしています。

お母さんの弟さんがカンボジアとかで
活動していたりして、その弟さんがある日日本に帰ってきて。

「世の中は多数派に都合のいいように作られているから
少数派(マイノリティ)は苦労する。
だからといって、決して悲観することじゃないんだよ」
って、海君を励ましてくれるのね。優しいね。

海君は学校に行けなくなっちゃうんだけど、
弟さんの虎雄さんが働いているnpoに連れて行ってもらって、
いろんなタイプの子に出会って、
視野が広がっていきます。

lgbtq、とかあるでしょ?
脳の多様性の事を、
ニューロダイバーシティ、って言うんだって。
なんで町なの??(笑)町の広さ位、果てしない、って事かなあ??

ノートが取れなかったり、ダンスが覚えられなかったりして
自分は発達障害じゃないか?って
先生に相談していました。
そこにいる人たちの中で自分だけできないと、
すごく辛いよね…。
みんなが当たり前にできるでしょ、っていうのも
嫌なものですよね。
そうでない人だって、いるわけでさ…。


昔、体育の授業でさ、鉄棒があったんですけど
逆上がりが私全然できなくて。
順番に並んで、みんなくるくる回って
終わったら戻って座ってていいんだけど、
私全然できないから戻れなくって、
ずーっとそこで一生懸命回ろうとしたの思い出してしまったわ…。

私だけ、できなくってね。

もう、視線は集まるし
気の毒…って雰囲気になってくるし
見せ物状態よね…。

隣の子から
「頑張って!」
とか言われてさ。もうこっちは恥ずかしくて
泣いちゃうしさ(笑)。泣いた(笑)。
今思えばさっさと戻って、座っちゃえばよかったかもね(笑)。
変なとこ真面目なんだからね(笑)。
(でも私は自分の
おかしなとこに真面目なの、嫌いじゃないんです。
道に一円落ちてても、店員さんとかに届けるからね(笑))


どっちにしても、自分だけできないの、悲しいよね。
それがあからさまに見てわかる場面だと、特にね。

でもさ…。
ダメばっかりじゃ、ないかもしれない。
そう思いたいじゃないですか。
確かにそこはダメかもしれない。
でもでも、全部全部だめじゃ、絶対にないと思いたい。

いろんな中で、逆に自分が得意なことがみつかったりすると
一気に流れが変わったりすることもあるよね。

勉強じゃ、ないかもしれない。
スポーツかもしれないし、
気が付かない事でも、きっと
自分にできることは、きっとあると思いたい。
それは、あなたが見つけてくれるのを、
ずっと待っているかもしれません。

「ここだよー!」

って、待っているかも。

それも初めから教えて欲しいな!!って思うけど(笑)
はいあなたの武器はこれですよ!みたいな。

人生はゲームなんだったら、課金したら得点とかあるんじゃん…?
課金したら教えてくれたらいいのに(笑)。
(探すの大変じゃん!!(笑))

自分で見つけるのが、楽しみなのかな?


漫画の絵柄がとにかく可愛らしくて、
私もこういう感じに描きたいなあーって思いながら読みました。
鉛筆みたいな感じなんだ。可愛いの。
ああいうの、どうやって描くのかな??
アイビスでさ、ペンを鉛筆にして描いても、ちょっと違うんだなあ。
これも自分で探して見つけないとだめね…?(笑)

主人公の海君も、可愛らしく描かれていることもあり、
正直これくらいだと天然で許されてしまうのでは…?とは
ちょっと思いました。
このあたりは、あんまりすごい状態のを書いてしまうのも
共感得にくいから、とかもありそうですが…。

中高生むけかな。
でも、どの年代の方が読んでも
参考になるんじゃないかなあと思います。

どうしても数が多い方が
強くなりがちだけど、
みんな違ってみんないい、の感じで
いけたらいいなあ。


自分だけのきらきらを、見つけたいですね。


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