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卑弥呼をめぐる!

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今まで、謎だった卑弥呼の正体、魏志倭人伝や古事記と言った従来の方法とは違う「道」から頂きを目指した紀行エッセイである!論文のノートでもある!
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松浦佐用姫と卑弥呼宗女壱与!

松浦佐用姫と卑弥呼宗女壱与!

 唐津の鏡山に登ったのは10月も終わりの頃だった。づっと昔登った記憶があるが、誰と何時だったかもう記憶が薄れてしまっていた。この頃はあまり歴史とか興味は無かった頃である。
 文化財保護のNPOを立ち上げ、町おこしから地域の歴史に立ち向かうことになったのである。郷土史研究会にも所属し役員にもなり論文も随分書いてきた。松浦佐用姫は「弁財天」(化身)と聞いていたが改めて調べてみると
意外な所に行き着いて

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女王卑弥呼の本家と分家!

女王卑弥呼の本家と分家!

Ⅰ)松峡宮(まつおぐう)とは何か?!
 今回は、福岡・筑前町にある松峡宮(まつおぐう)から始まる。”卑弥呼を巡って”いてたどり着いた神社だが、福岡県神社誌によれば末社は左右摂社が2つあると言う。片方ははっきりと「田神社」とあり、ここにも、タノカンサーが祀ってある。ということは、もうひとつが天照大神を祀る大神宮と言うことだろう。来る途中の大鳥居の横の公民館には、高木神と道祖神(山幸)の石祠があり、丘

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卑弥呼をめぐる!(15)

卑弥呼をめぐる!(15)

今回の巡るは、本拠地から離れて筑前町の山中に向かいます。
筑前町と言えば、大己貴神社が古社として有名ですが、ここは五社神社(筑前町赤坂字隈本)です。ここは天照大神(卑弥呼)を祀りますが、大己貴と
大いに関係がある神社です。(タイトル画は、出雲稲佐の弁天島:豊玉彦)

 天照大神 住吉大明神 春日大明神 神功・応神 
 境内 須賀 、他に観音堂 薬師堂 大行事 高木神 猿田彦 庚尊天

裏側から、古

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卑弥呼をめぐる!(14)

卑弥呼をめぐる!(14)

ここは、糸島・志登神社
高速道路よりも北側にある。昔は海だったろう広い平野部にぽつんと鎮守の森があって横の駐車場には車が数台止めてあった。

祭神 豊玉姫 相殿 和多津見神、彦火火出見尊、息長帯姫命、武内宿祢命
境内神社三、殿島神社(祭神市杵島姫神)、三社神社(祭神 皇大神、八坂神、天満神)、志々岐神社(祭神十域別神、倉稲魂神)

卑弥呼の痕跡を求めて巡っているのだが、大きく分類するとすれば、卑弥

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卑弥呼をめぐる!(13)

卑弥呼をめぐる!(13)



神在神社(糸島市神在)

ここ神在神社は、巨石神石でも有名で以前は竹林や竹藪を超えて行っていたそうだが最近は道も整備され駐車場こそないものの参拝者も多い。かえって神社よりも神石のほうが人気となっているようだ。
しかし、誰を祀っているのか知らない人も多いのでは無いだろうか。

天常立尊(御中主)、国常立尊(大幅主・埴安神)、伊弉諾命(イザナギ)、伊弉冊命(イザナミ:大幡主妃)瓊々杵命、彦火々出見

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卑弥呼をめぐる!(12)

卑弥呼をめぐる!(12)

巡るシリーズは、いよいよ卑弥呼の本拠地”糸島”である。
若い青春の日々、大日孁と大幡主との新生活をおくった
地でもある。

ここは、染井神社(糸島市大門)である。平原遺跡公園から東にものの10分も離れておらず、奈良大神神社の三輪山を思わせる高祖山の麓にある。

染井神社・社殿

熊野三柱大神、豊玉姫命、彦火々出見尊、息長足姫命、玉依姫命を祀る。
熊野三柱大神とは、熊野三所権現つまり、家都美御子大神

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卑弥呼をめぐる!(11)

卑弥呼をめぐる!(11)

太祖宮(篠栗町)

巡るシリーズ10が8月下旬だったのでだいぶ間が空いてしましました。
今回は謂わば彼女の本拠地近くの篠栗町若杉の太祖宮とその周辺の老松神社と乙犬八幡です。

太祖宮は、宝満大神、天照皇大神、八幡大神、伊弉諾命、志賀大神、
住吉大神、聖母大神 を祀るとしています。
境内神社には、大国主神、大山咋神、大山祇も祀りますが、あまり面白い配神ではありません。

 面白いのは、太祖宮のすぐ北

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卑弥呼をめぐる!(10)

卑弥呼をめぐる!(10)

 糸島の高祖神社

 ああ、もう栄えある10社目です!何社まで続くのだろうか、今回は卑弥呼の本拠地でもある糸島の高祖神社です!

「天津日高彦火々出見命、玉依比売命、息長足姫命、天照皇大御神、豊受神を祀り、貝原益軒の続風土記では、中世の頃、「怡土の庄・一の宮」として
中座に日向二代の神、彦火々出見尊を、右座に神功皇后・左座に日向三代の玉依姫を祭ると記されている」(由緒)
境内社 伊弉諾 思兼(豊玉

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卑弥呼をめぐる!(9)

卑弥呼をめぐる!(9)

下岩田 大神宮・宝満宮(小郡)

 北筑後、朝倉、筑前町は大神宮が多い卑弥呼こと若き大日孁は、もちろん
糸島・奴国(夫の本拠地)、久山町など多く祀られ結構説明がつく!
ここは、小郡市下岩田(いわた)の大神宮・宝満宮である。幾つかが合祀
されている。摂社や境内神社、石祠など一切ないのである。
だが、10mばかり離れた民家の軒先に猿田彦、恵比寿さんが笑っていた。
この神社のすぐ下が「筑後川北誌」を著し

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卑弥呼をめぐる!(8)

卑弥呼をめぐる!(8)

山家・宝満宮

だいぶ巡りましたね。今回はあの太宰府・宝満宮の元宮といわれる。山家・宝満宮です!意外にも、”卑弥呼”を祀ってるんです!
祭神 (鴨)玉依姫を中尊に神功皇后、応神天皇。

この神社は「里神楽」があり、天鈿女命が天の岩戸の前で舞いを奉納する場面があることで「岩戸神楽」と言うそうです。実は境内神社が注目です。
社殿にも、”徳神”とあるのは徳満だと思われます全体を見れば、塩土翁(大幡主)豊

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卑弥呼をめぐる!(7)

卑弥呼をめぐる!(7)

三並宝満宮(筑前町)

 暑いのを押して巡ってみるまあ、側に川があるのを確認。ここは、筑前町・三並宝満宮祭神は玉依姫、素戔嗚とあるしかし、摂社が教科書どおり
の配神、白石大明神、大日孁はっきり読めないが八龍大王妙見である。

問題は白石大明神である。みやき町に白石神社があるが藩主を祀り、石祠は散乱しているよく調べると若狭彦=彦火々出見であることが分かる。
八龍大王は、この配神では大幡主でよかろう!

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卑弥呼をめぐる!(6)

卑弥呼をめぐる!(6)

高木神社(嘉麻市:旧県社)

「からかい上手な高木さん」とかマンガを掲示する神社みたことあるけれど、卑弥呼の夫と息子を祀る高木神社の本宮とされる嘉麻市小野谷の高木神社(旧県社)です。
もう少し奥山に入ると高木神の息子瓊々杵が祀られていますが、威張りすぎて人気がなかったとのこと。調べて見ても神社が少ないことに気づきます。

秋月から嘉麻市に抜ける八丁トンネルを初めて通りました3.8kmもあって
どん

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卑弥呼をめぐる!(5)

卑弥呼をめぐる!(5)

八龍神社(小郡津古)
.
今まで、謎だった卑弥呼!しだいに姿現してくると神社!見直す必要が。。
今まで違和感あった神々がすっきり繋がってくるから不思議だ!

しかも長男彦火々出見は鏡作神川を挟んで、北に八龍神社南に小郡で銅矛鋳型を出土する津古東台遺跡がある。(他に大原中所蔵がある)もちろん「矢部鋳型石」(目視)である。ここは、境内神社もはっきりしていて

 祭神 彦火々出見神,豊玉姫神
境内神社

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卑弥呼をめぐる!(4)

卑弥呼をめぐる!(4)

田手神社(佐賀)

 やっと晴れたのはいいが途中土砂降りとカミナリ
山の中腹に落ちた様だった!!
 ここは、卑弥呼を単独で祀る珍しい田手神社。こういう場合は地元との繋がりが薄いそれもそのはず、卑弥呼軍は吉野ヶ里で素戔嗚・長男長髄彦軍を包囲した場所とも言われる。
 神崎駅北に卑弥呼像があるって知りませんでした。なかなか良い出来です。吉野ヶ里を指さしているとか田手神社は一頃瀬織津姫ファンが訪れていたよ

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