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大学在学中に「黒沢学習塾」を始める。瞬く間に巨大組織のトップに就任したが「何のために塾…

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大学在学中に「黒沢学習塾」を始める。瞬く間に巨大組織のトップに就任したが「何のために塾を始めたのか?」という自問自答の末に、原点回帰。「生涯現役」という教師スタイルを進行中。45年近い塾長人生の経験から独自のコメントを綴っています! https://stairizm.com/

最近の記事

~Zoomを使った「完全1対1のオンライン個別授業」~2024年4月開講!

そもそも何のために「塾」や「予備校」、「家庭教師」を探しているのでしょうか? ほとんどのご家庭が、まずは学校で学ぶカリキュラムの内容を確実に習得させる目的で考えていらっしゃることと思います。学校の成績をしっかり上げて、その延長上に高校受験や大学受験といった志望校合格に向けての学習がプラスされていくイメージかと思われます。 実際には一般的な「個別指導塾」や「大学受験予備校」では、学校の授業のサポートを完全に実施してくれるところはほとんどありません。それぞれの「オリジナル教材

    • 受験はゴールではありません。

      中学受験は、決して親のステータスでもありません。 最近、都立の中高一貫校を受験させたいという父母が増えているように思います。 私立中学受験においても、一部に父母のステータスを感じてきましたが、それ以上に痛感する日々です。 何のために受験を希望するんでしょうか? わが子が、一般的に難関校と言われている中学を受験するということが、父母の優越感を満たし、またその事が安心に繋がっているのではないでしょうか? こんな間違った安心があるでしょうか? 数年で確実に砕ける事が分かり切っ

      • まじめにこつこつ・・・・

        「僕のことは誰も気付かないんだ・・・」と言っていたYくんが、見事大学に合格しました! Yくんと初めて出会ったのは、彼が小学校3年生の終わりです、 漢字が書けないというレベルではなく、鉛筆自体の持ち方も分からない・・・そんな信じられないスタートだったと思います。 小学校に入学してまもなく周りの子どもたちにいじめられたようで、学校に行くのが嫌になり、校長室や保健室で勉強する事が多くなっていたようでした。 そして、彼がふとつぶやいた言葉「僕のことは誰も気付かないんだ・・・」真

        • 「自分がかくあることを人のせいにしない生き方」~小6の国語の教材から学ぶ

          どんなに頑張っても思うような結果に繋がらない…たとえそうであっても、自分に正直な生き方が出来ているなら、それこそが素晴らしいことではないでしょうか? 最近は、私自身そんな実感を持てるようになってきたと感じています。 これは10年前に書いたものです。まだまだ若かったですね(笑)。 ---------------------------- 小学校6年生の国語の問題文を読んでいて、感銘を受けたエッセイを紹介させてください。 南極点到達競争に敗れ、引き返す途中遭難し、帰らぬ

        ~Zoomを使った「完全1対1のオンライン個別授業」~2024年4月開講!

          どんな大人を目標に、どんな教育をすればいいのか?

          個人面談の中で、ある小学生のお母さんから出た言葉です。 そのお母さんのまわりで起こった事件「一流大学を出て一流企業に就職できた子が、会社内での人間関係に耐えられずに、自殺してしまった」の話をしてくれました。 何のために、今ままで苦労して育ててきたのか・・ 最近、ご自分のお子さんを見て、つくづく悩むことがあるとのことでした。 社会の様々な事件やニュースは、自分とは関係ないというように暮らしている人が多いかもしれませんが、身近にこのような事件が起こった時に、初めて真剣に考えるも

          どんな大人を目標に、どんな教育をすればいいのか?

          「校長推薦取り消し、第一志望受験不合格・・・それでも最後につかんだ合格通知!」

          吹く風が寒くなり、志望校決定のための三者面談の時期になりました。 昨日、中3生の面談で、同級生30人近くが何かのお祝いの会でお酒を飲んだために、学校で大きな問題になっているという話がありました。 うちの塾の生徒は、その中に入っていないようでしたが(さすがにそんな生徒はいませんが・・・笑) 学校は、対応に苦慮していることだと思います。 それぞれの家庭に、それぞれの教育方針があるわけですが、最低限度のルールだったり,ある意味の常識的な行動が、分からなくなってきているかもしれない

          「校長推薦取り消し、第一志望受験不合格・・・それでも最後につかんだ合格通知!」

          幸せの価値観

          人はなぜ生きるのか? 高校生の頃、必死に考えても答えが出せなかった問いです。 山の頂上を見上げながら「なぜ山に登るのか?」と考えてもしょうがない・・・ 頂上にたどり着いた者にしか見えない風景があり、出せない答えがあるに違いないと思って頑張ってきました。 今を頂上に近づいたとみるか、まだまだ先があるとみるか・・・ もちろん、まだまだ頂上は見えてない気がします。 ただ、自分が歩いてきた道には、確かな足跡が出来たという実感が持てるようになったことは事実です。 この先は焦ら

          幸せの価値観

          「70点がかわいそう」~個人面談から~

          小学生のお母さんから、ふと出た言葉でした。 そのお子さんは、たし算やひき算の繰り下がりや、かけ算の九九が厳しく、小学校2年生で学校から見捨てられたような男の子でした。 私が算数を教えるときに、一番気をつけていることは、「教えすぎないこと」です。「教える」ではなく「学ばせる」ということが大事なのです。 その男の子は、教えられても自分が納得できないと、何も受け入れないタイプでした。(塾に入って数か月して、私たちも理解したことですが) 躓きながら、間違えながら、自分で学んでい

          「70点がかわいそう」~個人面談から~

          最後まで「あきらめない」という想いを忘れずに・・・

          以前、僕の塾が入っているショッピングセンターの集会室で長くそろばん塾を経営している先生が、「今日で、23年続いた塾をやめることになりました。今までいろいろお世話になりました・・・」と挨拶に来られました。あまりに突然で、返す言葉がみつかりませんでした。 その時の寂しそうな表情は、しばらく忘れられないと思います。 生徒が減ってきていることは、知っていましたが、いざこういう場面を迎えると、本当にやるせいない想いです(僕もこのショッピングセンターは、20年近くになるので、考えて

          最後まで「あきらめない」という想いを忘れずに・・・

          「あっぱれ!」「座布団3枚!」~専門学校の授業から~

          先日、授業中、ふと立ち上がってノートを書いてる生徒がいました。 しばらく様子を見ていると、何事もないように、ずっとその姿勢を続けているのです。 思わず、「どうしたの・・・?」と聞いてみると 「どうしても眠くなってしまうので、眠らないように立ったまま授業を受けていいですか?」と答えてくれました。 「・・・・・」 専門学校で授業を始めて10年以上になりますが、初めての経験でした。 こんな生徒をどう褒めてあげたらいいのか?少し戸惑いました。 周りの生徒たち

          「あっぱれ!」「座布団3枚!」~専門学校の授業から~

          笑わない子?!

          その少女に初めて出会ったのは、10年以上前のことです。某有名私立小学校に通っていたと思います。 「他の子供さんとは別に、学校の勉強をみていただけますか?」母親は何としても成績を上げたいという一心だったのでしょう。 私は、彼女の学校のレベルを考えて、他の生徒と一緒にすることはできないだろうと判断して、個別に対応することにしました。 決してできない生徒ではなかったのですが、テストはほとんど20点ぐらいだったと思います。 加えて有名中学入試問題のようなプリントの山の宿題、そしてま

          笑わない子?!

          手を抜かずに同じことを続ければいい

          ドラマ24「生きるとか 死ぬとか 父親とか」で深夜番組から昼間の帯番組というステップアップの提案を迷っている主人公が父親に相談を持ち掛けるシーンがありました。 父親のアドバイスは 「老舗の金物屋のように、手を抜かず同じことと続ければいい」というものでしたl 同じ仕事をずっと続けていると、いろいろなことがあります。 うまくいかないときなどは、本当にこれでいいのか・・・などと迷うことはないでしょうか? そんな時こそ「手を抜かずに同じことを続ければいい」ですね。 自分を

          手を抜かずに同じことを続ければいい

          自分の「居場所」

          最近、改めて実感しています。 人はなぜ生きるのか・・ ・ そして幸せになるという事は、どういう事なのか? もちろん人それぞれに考え方が異なり、価値観も違うわけで一概に答えは出るものでもないと思います。 人生の最終的な目標とは? もしかすると、平凡な日々なのではないでしょうか。 どんなお金もちになっても、誰からも相手にされなかったら、それはきっと不幸な人生だと思います。 もちろんお金で人の気持ちを買おうとしても、不可能な事であり、最後にこんな惨めな人生はないと思うので

          自分の「居場所」

          先生と呼ばれる価値

          以前、母が腰の骨を骨折して、救急病院に運ばれることがありました。 80歳を超えて、普段から膝が悪く、手術をするかどうかを悩んでいて、これで完全に自分で歩く事が出来なくなってしまったようです。精神的にも追い詰められ、ある意味、生きる希望をも失いかけているように見えました。さらに、追い打ちをかけるかのように、運ばれた都立病院から、これ以上の治療は出来ないので地元の病院に移るようにという通達とのことでした。 見るに見かねて、僕の知り合いの小さなクリニック(内科)のY先生を紹介し

          先生と呼ばれる価値

          こんな国ではなかった?

          朝の通勤電車での出来事です。 そんなに混んでいる状態ではありませんが、座席はすべて埋まっていました。 途中の駅で、妊婦の女性が乗って来たので、僕が「どうぞ・・・」と立って席を譲ろうとしました。その女性が「ありがとうございます」と言って座ろうとした瞬間です・・・ 近くに立っていたサラリーマンが、その席にすっと座ってしまいました! 周りの人たちも、「え?!」という表情でしたが・・・ そのあと誰一人、その女性に席を譲ろうと立つ人はいませんでした。 しかも座ったサラリーマ

          こんな国ではなかった?

          子どもたちの未来のために!

          10年後、現在の職業の半分はなくなると言われています。 弁護士も医者も教師も例外ではないようです・・・ センター試験が廃止され、新しい記述型の入試制度が導入されていてます。 就職においても、出身大学など一切関係ない時代が、そしてAI(人工知能)と外国人労働者があふれる社会が、もうそこまで来ていると言っても過言ではありません。 先日もある教育関係者と話をしていて、とある企業の面接で「日本に猫は全部で何匹いると思いますか?」という質問があったそうです。とっさにどうこたえられた

          子どもたちの未来のために!