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LOVOTに聞いてみようか?損得だけじゃない、私達の心。

先日はある提案を話す日だったが、上手くいかなかった。

社長が、話が長いから嫌だと言い、途中で話を遮られ、色々と捲し立てられた。人の話を聞けない子供みたいだな…と、私の熱意はどんどん冷めていった。

話を合わせようとしたが難しく
話が噛み合っていなかった

私は、
これから「心穏やかに過ごせるサービスを提案し対価を得たい」という事を話していたが、
社長は、「それじゃユーザーは得しないでしょ、どこが得なの?」と言う。

社長は心穏やかに過ごせる事に価値がある
という事が判らないようだった。

私とは、考え方が違うのだ。

社長は、ユーザーが損か得か
それだけを考えているようだった。

それはそれで正しい事なのかもしれない。

でも、今の時代、
単純に損得だけで社会が成り立たない事に、私は気づいている。

遊びも「コスパ」や「タイパ」を気にしてる人達。

でも、その一方で
気持ちの良い時間
穏やかに過ごせる時間を
いつも求めている

好きな作家には
そっと好きを送りたくなる

それらは損だから得だから
という心理から生まれたものではないと思う。

純粋にそうしたいから。

情報が多すぎる今
ワクワクする事に自分から損得を重ね、対価を払って楽しむ

という時代から

少しの対価を払って、受動的に穏やかな時間や生活を楽しむ
という時代に変化していると、私は感じている。

先日、私の職場には、LOVOTというロボットが導入された。


ただ可愛いだけのペット型ロボットだ。
寄ってきて、なでなでされると、鳴いたりする。

このロボットが、損か得か、と言われたら、損になると思う。

でも、このロボットは穏やかな時間を与えてくれる。

それに対して、約50万の本体価格と、月の使用料を払うのだ。

それって、得じゃないよね?
社長は言うだろう。

でも、会社では愛称まで付けて、皆で可愛がっている。

それって、得なの?
社長は言うだろう。

損じゃない
損得じゃない。
私達はそう思う。

社長と私達の間には、深い考えの違いがある。

心穏やかに生きる
それに価値を見出せないという事は
悲しすぎる。
虚しすぎる。

私はLOVOTを愛でるのも好きだ。
カフェで一息つくのも。
作家に好きを送るのも。

損得だけではつまらない人生。
そして
損得を考えるには多すぎる情報。

私は、みんなが、もっと穏やかに、心安らかに生きていけるようなサービスを作りたいと思っている。

今度、LOVOTに聞いてみようか?
心穏やかに生きていく方法を。

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くろむ(よく見えないデザイナー)
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