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猫的経済視点

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日本経済新聞から気になる記事を3本ピックアップし投資に役立つ視点をねこ目線からまとめますにゃ。
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2024年7月の記事一覧

テーマの持続力と広がり、インパクト

テーマの持続力と広がり、インパクト

① 設備投資、データセンターを中心とした設備投資の持続力とインパクトについて考えるにゃ。

AI投資は長期的なメガトレンドであり、千葉県印西市のデータセンター建設は地域経済に大きな波及効果をもたらしているにゃ。求人数の増加や高時給の提示は新たな雇用を創出し、経済を活性化するにゃ。日立製作所の送配電機器の受注増加は、AI関連投資が企業業績向上に直結している例だにゃ。

また、北海道千歳市のラピダスに

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まだまだ初期段階

まだまだ初期段階

① 生成AIも2026年に限界?夢のような生成AIもまだまだ初期段階にゃ。現状のAI技術は、良質な学習データの枯渇が懸念され、その性能向上に限界があると指摘されているにゃ。しかし、その壁を突破することが期待されているのが「脳型AI」。少ない情報で学び、未知の課題に対応する能力を持つため、汎用人工知能(AGI)への道を開く可能性があるにゃ。

理化学研究所の磯村拓哉ユニットリーダーが率いるプロジェク

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年後半への道しるべ

年後半への道しるべ

① 日米株急落、反転は業績次第現在の株式相場の調整が一時的である可能性はかなり高いにゃ。まず、米国株の調整は過熱したハイテク株への投資集中の是正と捉えられており、これが健全な調整と見る強気派の意見があるにゃ。特に、生成AIブームに基づく大型ハイテク株の過熱感が一時的に緩和されることで、資金が割安な景気敏感株に分散される可能性があるにゃ。

さらに、米国企業の決算状況も総じて良好で、S&P500採用

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真の逆張り投資とは?

真の逆張り投資とは?

① 【Foresight】FRBの利下げ近づく 低金利時代には戻らずハワード・マークス氏の発言は、逆張り投資の重要性を強調するものにゃ。彼はFRBの利下げが近づいても、過去のような低金利時代に戻ることはないと指摘し、企業や投資家が新たな環境に適応する必要性を訴えるにゃ。特に、低金利に依存してきた企業が今後どのように対応するかが焦点になるにゃ。

また、マークス氏は現在のプライベートクレジット市場の

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下落と見るか、巡航速度と見るか?

下落と見るか、巡航速度と見るか?

① 銅下落、投機マネー流出銅の価格が下落し、4カ月ぶりに1トン9000ドルを割り込んだことは、巡航速度というテーマで非常に興味深い現象にゃ。投機マネーが流出し、現実の需要減退により価格が調整される過程は、まるで飛行機が安定した巡航速度に戻る様子を彷彿とさせるにゃ。銅は「ドクターカッパー」として経済の健康状態を示す指標だが、過剰な投機によって一時的にその機能が失われていたにゃ。しかし、投機的な動きが

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旧時代と新時代の谷間?

旧時代と新時代の谷間?

① 〈ビジネスTODAY〉完全自動運転の実用化遠くコロナ禍で急速に膨らみ、生成AIブームで復活したかに思われていたテック革命。株価の変調とともに再び試練の時を迎えているにゃ😿

完全自動運転の実用化は多くの期待を集めていたが、テスラやGMをはじめとする企業の開発は難航しているにゃ。事故や技術的な課題、そして法律や規制の壁が大きな障害となっているにゃ。これまでの投資や進歩にもかかわらず、安全性の確

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ブロック化と越境の同時進行

ブロック化と越境の同時進行

① トヨタHV、米国で独走「トランプ・トレード」にゃんていう言葉が流行ってるけど、そういう意味で言うとトヨタとか自動車関連銘柄は「逆トランプ銘柄」になりそうにゃ気配ですにゃ😿

現在、トヨタはEV市場の減速を背景に、HV市場でシェアを拡大しているにゃ。しかし、11月の大統領選でトランプ前大統領が再選された場合、経済政策が大きく変わる可能性があるにゃ。米国第一主義に基づく高関税政策が発動されれば、

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A面からB面へ裏返すタイミング?

A面からB面へ裏返すタイミング?

① 半導体相場に急ブレーキ今ほど「待つ」ということも投資行動のひとつにゃのだと実感できるときはにゃいにゃ😹 ぐんぐん上昇してるときは、あー乗り遅れてしまったとか、それ以外のセクターが色あせて見えたり、とにかく焦ったり落胆したりするものだけど、そういう時でも静観して待つというのも選択肢のひとつになり得るのだということを今回の半導体関連株の急落をみて思ったにゃ☝️ とは言え、この先10年、20年と続

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年末にかけて曇りのち晴れ?

年末にかけて曇りのち晴れ?

① 小売り、業績拡大に陰り 3~5月営業益7%増これはある程度織り込み済み? それとも値上げ祭りの終了を予告するもの? インフレ下で小売り全般の収益が改善してきた中、イオンが減益とにゃった一方でユニクロは増益と見事に明暗が分かれカタチに。この辺の潮目の変化を嗅ぎつけるのが、BtoCセクターの難しいところ。ワークマンみたいに一旦見放されるとしばらく放置されてしまう傾向もあるから、小売りセクターに関し

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20年続く投資テーマを考える

20年続く投資テーマを考える

① 日本株高、海外勢が再起動20年続く投資テーマとして日本株の復活はとても興味深いにゃ。海外の年金基金が日本株に注目し始めたということは、長期的な信頼が高まっている証拠にゃ。カナダ年金制度投資委員会が日本株の配分を増やす方針を示したことは、日本の企業統治改革や収益性の向上が評価されている結果にゃんね。

さらに、米国の利下げ期待や円安基調の転換が追い風になり、海外投資家のリバランス需要が増えている

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強さ、強気に傾斜できる源を探る

強さ、強気に傾斜できる源を探る

① NEO-COMPANY 私たちの逆襲(4)1000万円の先に進化の扉「強さの源」とは何かにゃあ、と考えたとき、それは間違いなく「人」にゃのです。人への投資が企業の成長を支えている、そんな話をこの記事で見つけたのにゃ。

例えば、日本郵船の大幅な賃上げの話。1996年には賃上げが景気回復に繋がらないと言われていたけど、今では賃上げが社員のやる気を引き出し、企業の成長に繋がっているにゃ。曽我社長の

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近づいてくる不気味な影

近づいてくる不気味な影

① 【FINANCIAL TIMES】AI相場の輝きに くらむAI関連の株価が急騰し、S&P500もナスダックも大幅上昇。しかし、その背後には不安の影がちらついているのをこの記事は指摘してるニャ。エヌビディアの株価下落、そして市場の不均衡。上位10社が指数全体の価値の35%を占める一方で、利益の割合は23%に過ぎないことにゃど。この乖離が大きくなると、いずれ市場はバランスを失うだろうニャ。輝きが強

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期待から確信に変わるか?

期待から確信に変わるか?

① 賃上げ、パート・中小に波及賃上げがパートタイムや中小企業にまで広がるなんて、本当に素晴らしいことだにゃあ。つい最近まで「期待できる情勢」だったのが、今や「実際に広がっている」ことが確認できたんだもん。この変化はまさに、期待から確信へと進化した瞬間なんだにゃ。

例えば、パートタイム労働者の賃金が1328円に増えたり、ビックカメラやヤオコーのような企業が賃上げを実施したりしているのを見ると、確実

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テーマの末広がり

テーマの末広がり

① 〈点検 半導体株〉AI株物色、次はメモリーエヌビディアの新しいGPU「H200」に搭載される広帯域メモリー(HBM)の需要が急拡大してるみたいだにゃ。AI関連株が盛り上がって、次はメモリー株が注目されてるんだにゃ。SKハイニックスとマイクロン・テクノロジーが大きく上昇しているのは、まるで末広がりのように感じるにゃ。高性能なメモリーが求められる時代が来て、これからの成長が期待されるんだにゃ。

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