見出し画像

旧時代と新時代の谷間?


きょうはちょうど今が旧時代と新時代の谷間、技術進歩の経営理論で言うところの「死の谷(デスバレー)」にいるんじゃにゃいかと思わせる記事がいくつかあったので紹介するにゃ。


① 〈ビジネスTODAY〉完全自動運転の実用化遠く

自動運転に欠かせないセンサーやAIの性能は日々高まっている。一般的な事故の原因となる障害物や歩行者の回避などは問題なくできるようになりつつある。しかし、まだ人間の認知・判断能力に達しておらず、実際の路上に存在するルールを守らない車や歩行者などまれに起きる想定外の状況には対応できない。
(中略)
インドの調査会社SNSインサイダーによると、自動運転関連の世界市場はタクシーだけで30年に985億9000万ドル(約15兆円)になると予測する。いち早く実用化した企業は巨利を得ることになるが、勝者はまだ見えない。

日本経済新聞

コロナ禍で急速に膨らみ、生成AIブームで復活したかに思われていたテック革命。株価の変調とともに再び試練の時を迎えているにゃ😿

完全自動運転の実用化は多くの期待を集めていたが、テスラやGMをはじめとする企業の開発は難航しているにゃ。事故や技術的な課題、そして法律や規制の壁が大きな障害となっているにゃ。これまでの投資や進歩にもかかわらず、安全性の確保やAIの判断力の向上が十分に達成されていないにゃ。この停滞は、自動運転技術が一度期待されたほどの速さで普及しないことを示しているにゃ。しかし、技術の進化とともに、いずれこの「死の谷」を乗り越え、次世代の移動手段として社会に受け入れられる日が来ることを願っているにゃ。現時点では、各企業が競争を続ける中で、真のブレークスルーを見つけることが求められているにゃ。


② 小麦安値、各地で豊作観測 国際価格4年ぶり水準迫る

小麦の国際相場はロシアがウクライナを侵略した直後の22年3月、一時13ドル台後半の史上最高値を記録した。小麦輸出大国であったロシアとウクライナの戦争を受けて、市場は供給リスクを最大限まで織り込んで異例の急騰につながった。現在の相場は当時に比べて6割以上安い
背景には世界生産の順調な伸びがある。米農務省(USDA)の最新予測によると、24~25年度の世界の小麦生産量は7億9619万トンとほぼ8億トンに迫り、過去最高となる見通しだ。16~17年度以来8年ぶりの豊作となる見込みの米国をはじめ、カナダ、パキスタン、アルゼンチンなどで軒並み生産量の見通しが上方修正された。

日本経済新聞

地政学的な影響はかりでにゃく、気候変動の影響も相まって食糧危機、にゃんて叫ばれてた時期もあったけど、蓋を開けてみれば小麦は大豊作🌾 長期的にみれば誤差の範囲内、ってことでまだまだ余談は許さない状況であることには変わりにゃいんだろうけど、短期的にみれば「内需株」にとっては追い風となりそうにゃ😼

この状況は、日本国内の食品関連企業にとって大きなメリットをもたらすにゃ。小麦価格の下落により、パンや麺類などの原材料コストが減少し、企業の利益率が向上する可能性が高まるにゃ。

特に、日本の食品メーカーや外食産業にとっては、コスト削減が消費者への価格転嫁を避け、需要を喚起する助けになるにゃ。これにより、内需が活性化し、関連株にとってはポジティブな材料となるにゃ。企業の収益改善が期待され、投資家の関心も高まるにゃ。

また、輸入コストの低下が消費者物価にも良い影響を与えるため、国内経済全体が安定することが見込まれるにゃ。これにより、内需関連企業への投資がさらに増加し、株価の上昇につながる可能性があるにゃ。

しかし、農家の利益圧迫という課題も無視できないにゃ。政府や企業はバランスを取りながら、持続可能な農業支援策を講じることが求められるにゃ。全体として、内需株への追い風は強いが、慎重な対応が必要だにゃ。


③ 【グローバルオピニオン】インフレ加速の世界に備えよ

明白な懸念は財政政策と債務だ。急進的な政治家が緊縮財政を念頭に政権の座に就くことはめったにない。大半が支出の大幅な増加を必要とする。穏健派の指導者も今後数年間は支出を増やすよう強い圧力にさらされるだろう。
(中略)
インフレ率が世界中で低下した世界金融危機以前の数十年間のグローバル化の経験と照らし合わせる必要もあるだろう。グローバル化によって低下したのであれば、脱グローバル化でインフレは加速するはずではないだろうか。脱グローバル化は競争を減らし、独占企業の利益が増える。グローバル化がインフレ率の低下を伴ったことを考えれば、少なくとも脱グローバル化が反対の結果をもたらす可能性に備えるべきだ。

日本経済新聞

テックの失速にインフレの減速。また旧時代に戻ってるような錯覚の陥るけど、この記事を読むとやっぱりこの流れには逆らえそうににゃいにゃ😿

世界各国でインフレが加速し、社会が急速に変化している中、政治経済の動向が我々の生活に大きな影響を及ぼしているにゃ。高齢化、脱グローバル化、技術の進歩といった要因が、中央銀行や政府の政策決定に新たな課題をもたらしているにゃ。

特に、インフレと債務の問題は深刻で、中央銀行が引き締め政策をとる一方で、各国政府が支出を増やす必要性が高まっているにゃ。これにより、政策の調整が一層難しくなり、財政支配のリスクも高まるにゃ。また、人口動態の変化や保護主義の復活も、経済の先行きを不透明にしているにゃ。

この新時代では、経済政策が一層複雑化し、中央銀行の独立性が重要な鍵となるにゃ。グリーンエネルギーへの転換や社会福祉の充実を図るためには、長期的な視点での戦略が必要だにゃ。有権者の変化するニーズに応えつつ、持続可能な経済成長を実現するために、慎重かつ大胆な政策運営が求められるにゃ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?