見出し画像

世の中の「〜するべき論」から解放される嫌いなことをやめるという生き方【読書メモ】

人の金で食う焼き肉はうまい。

それを生き方にしちゃったのがプロ奢ラレヤーさんです(略称はプロおご)。

著書『嫌なこと、全部やめても生きられる』には「好きなことで生きていく」より「嫌なことで生きていかない」をテーマとした人生哲学が詰まっています。

この本を読み終えての感想は「プロ奢さんのような生き方はマネはできないな」ということ。

普通ではないからこそ、多くの人を惹きつけ、ご飯を奢ってでも会いたい人が後を絶たないんだと思います。

でも、プロ奢さんの生き方はマネできなくても、彼の生き方から学ぶことは多いと感じました。

世の中に自分だけの価値を見いだす

この本には、今の生活の中で「嫌だな」「めんどうだな」と思っていることをやめても大丈夫というメッセージと同時に、もう一つのメッセージが込められています。

それが、

  • 自分のやりたいこと

  • 自分が得意なこと

を理解し、自分だけの価値を世の中に見いだすことです。

たとえばプロ奢さんの場合、

  • やりたいこと=他人に奢られる

  • 得意なこと=Twitterで発信する

として価値を生み出していますよね。

つまり、人生における嫌なことを減らすかわりに、やりたいことと得意なことを増やす

すると、仕事やプライベートでも少しずつ評価される。それが人生の豊かさにつながります。

では、やりたいことと得意なことを増やすにはどうすればいいのでしょうか?

しょうがないリストを書いて自分の弱みを知る

「どうにもならないことをどうにかしようとするとき」に人は悩みを抱えるとプロ奢さんは言います。

だから自分ができないこと、やりたくないことは「しょうがないリスト」をつくって、そこにぶち込めばいいそうです😂

しょうがないリストは少なければ少ないほど生きやすいけれど、誰にでもできないこと、やりたくないことの1つや2つはありますよね。

自分の弱みを知ることは、本当にやりたいこと、得意なことを知るために必要だとプロ奢さんは言います。

やりたいことを見つけるには「やりたいことリストを書く」という方法もあります。

でも、あえて先に「できないこと」と「やりたくないこと」を書き出すのは、やりたいことの中にやりたくないことが含まれている可能性があるからです。

いくらやりたいことだとしても、嫌なことは嫌。やりたくないことをムリをしてやるから悩んで挫折してしまうんだと思います。

不得意を克服するより得意をとことん伸ばす

「不得意なことは捨て、できるだけ得意なことにすべてのリソースを割く」という手順を踏みましょう。

「好きでも嫌いでもない」けど不得意なことをしていたら、それは単純に効率が悪すぎるので。

このように述べています。

得意とは「人と比べてほんの少しでも上手にできること」あるいは「長時間やっていても苦にならないこと」を指します。

たとえば、僕は料理の後片付けが苦手ですが、料理をつくることは得意です。

人生から嫌なことを減らすには「後片付けは食洗機にまかせてしまう」という方法があります。

このように自分の嫌い、苦手、できないことを把握しておくことは大切です。

いざというときは誰か(あるいは何か)に頼ることができるからです。

もちろん誰かに頼りっぱなしではありません。

誰かの不得意なことで、なおかつ自分が得意なことであれば、今度は誰かを助けることができますよね。

不得意なことは人に頼り、得意なことで人の役に立つ。そう考えれば自分の不得意なことも素直に受け入れられそうです。

嫌いなことで生きていかないという生き方

プロ奢さんの「嫌いなことで生きていかない」というテーマは、今の社会にある「〜するべき論」から解放される生き方の一つだなと思いました。

学歴や職業、年収といった社会的ステータスに優劣をつけたり、男性だからこう、女性だからこうという固定観念を持っていたり……。

僕たちは社会の価値観に縛られて生きているのかもしれませんね。

プロ奢さんの著書を読むと、もっと肩の力を抜いて生きてもいいのかなという気持ちになりました。

この記事が参加している募集

#読書感想文

188,766件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?