クロカワの「本当に大事なことってなんだ?」

哲学的な観点、ことの本質をとらえながらいろいろな読みモノを提供してきたいと思っています。

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最近の記事

★デリダの話 安定化も脱構築だ。 ここに全てを脱構築するツボがある。 何かを入れると、瞬く間に区別不可能になる。 そのツボは”安定的”に”安定的な何か”を”検知”し、”脱構築”をしてそれが”出来ている”と”確認”する。 つまり、”安定的に不安定化させる機能”を持っている。

    • 「ワタシたちに自由意志があるか?」という質問が無意味なたった一つの理由

        自由意志の問題は 97.2% 解決しているらしい「自由意志なんかねーよ!」 「自由意志はある!」  こんな議論がネット上でも、哲学的な問題としても古代ギリシャの頃から永遠と行われてきました。例えばYahoo知恵袋では、2024年6月12日のタイミングで「7204件」の自由意志についての質問がされています。  なお、うち7,004件は「解決済み」だそうです。  今はYahoo知恵袋があれば自由意志の問題は解決するらしい。  哲学者のやってきたことは無駄だったのだろ

      • 差別できる力だけが差別をなくせる

         差別のできない人は、物事を分別する理性が無い人なのかもしれないと思うことがあります。 差別と区別が分別できないパラドックス もちろん、これは私が差別を肯定しているわけではない。  差別は良くない。  しかしゼロにはできないし、無理にゼロにしようとしないほうが良い。  なぜなら、差別をゼロにするということは、人から差別の心がなくなったのではなく「こいつ差別しているぞ!」とそれっぽい人をすべて排除することを意味し、かつその排除を差別的なものではないと社会的に言い張っている

        • ライティングを知りたいなら、この本いいよ。 エッチなチラシも参考になるよと 「巨峰っ娘クラブ 今なら初めてのお客様 80粒10000円 自宅・ホテルに迅速配達★」 って出てきて笑ったけど 中身は大真面目。プロのテクニックと、それが実際に使われている具体例もセットで出てくる。

        ★デリダの話 安定化も脱構築だ。 ここに全てを脱構築するツボがある。 何かを入れると、瞬く間に区別不可能になる。 そのツボは”安定的”に”安定的な何か”を”検知”し、”脱構築”をしてそれが”出来ている”と”確認”する。 つまり、”安定的に不安定化させる機能”を持っている。

          準備できてないと諦めますか? ホントは「諦め」も「準備」も必要ない。

          「諦めるって逆に難しい」 諦められている人は、この記事を開かないと思います。 これを開いた人は、諦めきれない何かがある人ではないかと思います。 ですが実は「諦める」も「準備」も必要ないのではないでしょうか? 「今すぐやる」という情報が溢れかえる社会 2億61000万件  これは、Gooleで「今すぐやる」で調べた件数です。  アマゾンの書籍でも、書店の自己啓発本コーナーでも、なんならこのNoteの検索でもいいです。調べれば調べるだけ、「今すぐやる」為の情報とか、それを勧める

          準備できてないと諦めますか? ホントは「諦め」も「準備」も必要ない。

          科学、死す。歩く盲目科学ゾンビと、哲学の二人三脚。

          今回は「科学者、死す(流れロンギヌス槍で)」です。 という話を以前しましたが、今回の記事ではまず前者を以下のように掘り下げていきます。 科学は自分自身を殺してしまった(真理性を証明できなかった)という話。真理でなくとも良いのだというゾンビ的開き直りを遂げる話。 しかし科学だけでは目的なき盲目科学ゾンビになってしまったという話 そして後者を、 その目的なき盲目科学ゾンビも哲学(あるいは道徳)も合わせれば、非常に良い相互補完ができるという話で掘り下げていきます。 1章 

          科学、死す。歩く盲目科学ゾンビと、哲学の二人三脚。

          神殺し。科学は必ず哲学に助けられる

          自らを真理として自己完結できない科学 この社会おける科学の役割とはいったい何だろうか?  表現の仕方はたくさんあれど、  おおむね何かしらの行為を助ける物であるとか、何かしらの未知を確定する物であるとか、そのような答えとなるかと思われる。  ただし、例えば科学が何かを助けるためには、実は科学自身は”哲学”(あるいはそれに代わる何か)の助けが必須だと言ったら不思議だろうか?  あるいは、科学はいかなる未知も確定できない(真理と証明できない)と言ったら?  これは与太話

          神殺し。科学は必ず哲学に助けられる

          この本が良かったという話。

          https://amzn.asia/d/70SGdXc 『大日本帝国最後の四か月: 終戦内閣“懐刀”の証言』  この本良かったです。  終戦時の内閣官房長官に当たる人の手記です。日本がポツダム宣言受託に至るまでの経緯には、心に感じるものが沢山ありました。    冷酷に見るなら、国のために死ぬまで戦えと教育された軍人が、それを全うしようと燃え上がるあまり、国と一緒にその業火で燃え尽きるかどうかの瀬戸際、という図です。    そこに感じる事は人それぞれでしょうが、終戦が平和への

          真の大人、真の思慮深さとは?

          1、大人とは? 一般的な定義は?  大人になるってどういうことなのでしょうか?  年齢?  自分でお金を稼ぐこと?  一人で生活できたら?  などなど。  いろいろ考えられるかと思います。  参考の例として、ウィキペディアと法務省のHPを引用します。 ざっくりと何らかの精神的な素養があることを「思慮分別」がある人が大人であり、それが無い人を子供と呼ぶような感じです。法務省はそういった「思慮分別」を持ったと想定されるラインである成年(18歳)になったら、それを前提に親の

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          そもそも本を読んで何が楽しいのか?

          そもそも読書の楽しさを感じたことがない。 あるいは最近楽しくない、そんな人に向けて本の楽しさとはどういうものなのか、話していきたいと思います。 もしこれを読んで「本って結構楽しいものだ」と そう思ってもらえたら嬉しいなと思います。 私が思う本の面白さとは、それは手品でいう「種明かし」というものかなと思っています。 例えば、ファッション雑誌を読みたいと思う人は、ファッションのことを全く知らないわけではない。おしゃれな服、カワイイ服というものがあるのを知っている。自分の好き

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          「産休クッキー」問題って「産休クッキー」が問題なのか?

          まずこのテーマの記事を書こうと思った理由です。 アベマTVで取り上げていたテーマをより詳細に分解して分析しました。シンプルなテーマですが、人の気持ちがいかにすれ違いやすいかが現れていて難しい話なのですが、それなりに意味ある記事になったのではないかと思っています 前提と結論 私が大切だと思うこと。それは問題やすれ違いを個別で捉えていくことです。誰が悪いのか。誰に責任があるのか。誰が誰に配慮をすべきか。 そのあたりを個別に捉えていくことが大切なはずです。 それを要約すると

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          「産休クッキー」問題って「産休クッキー」が問題なのか?

          ドーピングは禁止するべきか? 問いかける法哲学への議論応答①

          まず簡単に本の説明 今回は「問いかける法哲学」(編:瀧川 裕英さん)という本にて、面白い議題がありましたので、それについて書いていきたいと思います。 ※著者は各テーマごとに違う方が著者となっており、全体の構成としては瀧川裕英さんという、立教大学の教授の方が編集されているようです。 ①まず簡単に本の説明 ②面白かったテーマの紹介 ③追加的議題に対する私見(有料) という順番になっております。 ※①~②は基本的には本を読んでいる前提で書きますが、読んでいない方でもおおまかな

          ドーピングは禁止するべきか? 問いかける法哲学への議論応答①

          ドーピングは禁止するべきか? 問いかける法哲学への議論応答②

          ドーピングは禁止するべきか? 問いかける法哲学への議論応答①の続きとなります。 まずはこの記事を読んでいただきありがとうございます。 では前回の続きです。 結論 誤解をされないように、先に私の私見の結論を書いておきます、私はアンチドーピングです。国家が主体的に禁止にしていって問題ないと思います。 ただし、その根拠については、少なくとも本の中の著者の論理とは異なります。以下はその内容です。 前回、著者はドーピングの禁止について、国家が主体となって働きかけることは、中立性原

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