そもそも本を読んで何が楽しいのか?
そもそも読書の楽しさを感じたことがない。
あるいは最近楽しくない、そんな人に向けて本の楽しさとはどういうものなのか、話していきたいと思います。
もしこれを読んで「本って結構楽しいものだ」と
そう思ってもらえたら嬉しいなと思います。
私が思う本の面白さとは、それは手品でいう「種明かし」というものかなと思っています。
例えば、ファッション雑誌を読みたいと思う人は、ファッションのことを全く知らないわけではない。おしゃれな服、カワイイ服というものがあるのを知っている。自分の好きなモデルさんとか女優さんとかを見て「カワイイ!」となっているのかなと思います。
でも、この「カワイイ!」というものが何から生まれているかは分からない。それは服の組み合わせのパターンかもしれないし、単に服のブランドかもしれないし、服のシルエットかもしれない。
あるいは単純にモデルが美人でそう見えているだけかもしれない(笑)
でも”それ”がカワイイ理由は ”読むまで分からない”
これは手品を見て「スゴイ!!」と思ったあとに、その種明かしをしてほしくなることに似ている。その「スゴイ!!」とか「カワイイ!!」という不思議への純粋な興味と、それを自分もしてみたいという憧れの気持ちの表れ。この二つの気持ちが人にファッション雑誌を手に取らせる。
そしてその二つの気持ちは、ファッション雑誌を読むにしたがって満たされていく。読んでいきなら色々なテクニックを見ることで、「カワイイ!」の理由が分かると同時に、それを真似する方法も分かる。
つまり本を読む楽しさとは、自分が知りたい未知について、その裏側のマジックの種のようなものを本が教えてくれること。
そして、それを自分の物にできるということの二つのなのかなと思います。
もっと普段から本を読むと言う人に向けて例を変えるなら。
例えば、歴史についての本を読もうと思う人は、歴史のことを全く知らないわけではないのだと思います。明治維新、フランス革命などなど。歴史的にいろいろな出来事があったということは知っている。歴史上にたくさんのスペクタクルな出来事があったことを知っている。
だからそれに加えて、その歴史の背景にある真実の物語を知りたいと思っている。だから本を読んでそれを知ったら楽しくなる。
ということで、
結論:本を読むのは手品の種を知りたくなるようなもの。
理由:ひとつは知的好奇心。もうひとつはそれを真似したり自分の物にできるから。
本の楽しさが分からないと思っていた人は、ぜひぜひ自分が興味あるトピックの中で凄いなと思う「手品」を探してもらえれば、そしてそのトピックの「種明かし」のような本を見つけてもらえれば、きっと新しい楽しさに出会えるのではないかと思います。
また最近あまり良い本に出会えてないな、という人は、
もっと違うトピックの「不思議だな!」という何かを探されてみると、
新しい出会いがあるかもしれません。案外そういう新しい不思議から、もともと好きだった本の新しい見方が分かったりして楽しい時もあります。
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