自分も他者も尊重される「グチャグチャ」を作るのだ

昨日、坊主さんの選手権でこんなお題が出されていた。

ライブやコンサートで迷惑な客あるある選手権お願いします。

— 坊主 (@bozu_108) October 1, 2023

「ライブやコンサートで迷惑な客あるある」

その回答として「アーティストと一緒に歌ってるやつ」が上位にランクインしていた。

ライブやコンサートで迷惑な客あるある選手権

最優秀賞
目の前の客が大きな声で歌う。
歌手の声が聞こえない、お前の歌を聞きにきたわけじゃない(-_-)

金賞
アーティストと一緒に大声で歌う人。
「あんたの歌を聞きに来たんじゃない！」って言ってやりたい。

入選
バラードで歌ってる人

— 坊主 (@bozu_108) October 2, 2023

以前「僕の夢は東京ドームでグチャグチャの観客席を作ること」という話をした。

画一的な手拍子ではなく、一人一人が想いを表現している場。

そんな光景を夢見ている。

その中には「歌いたければ一緒に歌おう」という想いも含まれている。

しかし坊主さんの選手権を見る限り、この先導は悪手のようだ。

そりゃ当然である。

お金を払って「アーティストの」曲や声を聴きに来たのだ。

間違っても「観客席にいる人」の声では無い。

僕だって一応人並みの倫理観は持っているから、そういう人がいたら「うるさいな」と思うし、自分がそうしたくなったとしても「迷惑がかかるから」とやらない選択肢を取ることができるだろう。

ただ、「迷惑がかかるだろう」の範囲があまりにも広すぎる。

そのせいで「楽しむこと」ができないのなら本末転倒だ。

だからもう少し緩く、自分の想いに従ってもいいのでは無いだろうか？

そういう風潮にしていきたいと思っている。

だが間違っても「人様に迷惑をかけてまで思う存分楽しめ」とは思っていない。

自分も楽しむ。

他者も尊重する。

現状は「他者への尊重」が大きすぎて「自分も楽しむ」ができていないように見える。

だから「もっと想いを表現しよう」と言っているだけで、「他者への尊重」を無下にしていいとは思っていない。

むしろ他者を尊重しなくては、自分は尊重されないのである。

よって僕の「歌いたければ一緒に歌おう」は”口パク”くらいが最高点かな。

音がたくさん鳴っている曲なら”小声”くらい出してもいいだろうが、バラードのような「歌詞情緒」が大事になる曲は”口パク”がいい。

自分の想いを表現する。

周囲の人も尊重する。

僕の夢にはこの相反する二つの両立が無くてはならない。

難しいことを要求して申し訳ない。

できることならこのまま変えることなくやっていきたい。

だけどそれでは生きづらいのだ。

人に干渉され続け、その中で我慢し続けることに僕は耐えられない。

だから僕は表現する。

自分の想いを表現し、人に伝え、伝播させ、各々が想いを表現している「グチャグチャ」を作りたい。

それは一見、不揃いで不格好に見えるだろう。

しかしそこには「楽しい」がある。

楽しいの中で生きていく。

そんな最高の場が作れるよう、協力してくれないか？