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以下のプロジェクトについてその関係者から直接お話を伺う機会を得ました。

日本一平均寿命が短い青森県においてその寿命を伸長すべく、住民健診から得られた2,000項目の健康ビッグデータを分析し、約50種の疾患・病態の発症予測モデルを開発するというものです。

そのお話の中で「喫煙には医者が何度も言うよりも子供や孫が一度言う方が効果的」というものがありました。私にも同じような経験があります。生まれてから小学生までは祖父と父が食後に喫煙するというのが当たり前で、食後の空いた皿を灰皿代わりにすることも普通でした。中学生の時に喫煙の健康への悪影響を学校で習うと、その当たり前の習慣に疑問を持ち、禁煙するように父に訴えました。結局父の喫煙習慣を止めることはできませんでしたが、後ろめたさからか室内での喫煙は一切なくなりました。

これは大人目線では子供に諭されて初めて自分のだらしない行動を改めたということになりますが、子供目線からはそれまで頼ることの多かった大人の行動を自分の発言で変えることに成功したということになります。実際私にとっても大きな成功体験となり、現在に至るまでの様々なチャレンジの原動力にもなったと振り返ってみると実感します。

これを敷衍すると、現存する様々な社会問題に解決に最も効果的なのは子供、特に10代への教育なのでは、とも考えてしまいます。私も大学で教鞭を取るものとして、その一翼を担うことに責任を感じています。

一方で、子供の成功体験の基となる大人の存在は必要と考えつつも、自分は「今どきの若いモンは~」というような大人にはならないようにしたいと思います。

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