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大学では

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大学生活で感じたことなど。
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#大学祭

祭の残り火 ~生駒祭を終えて~

祭の残り火 ~生駒祭を終えて~

2023年11月4日 19時。第75回近畿大学大学祭実行委員会本部。
ただ木の看板を扉前に立てかけただけの、ただの部室の中で、僕たちは天井を仰いだ。

学祭が、終わった。
僕たちの4年間は、幕を下ろした。

2020年。
東京オリンピックが開催されるはずだった年に、僕たちは大学へと入学した。
キラキラしていて、大人たちが口をそろえて「そら楽しかったよ」と言う、大学生活。

そんなものは、一瞬で、さ

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橙の提灯と秋の足音。

橙の提灯と秋の足音。

祭りの季節が、今年もやってきた。どの季節が好きか、という質問には秋と答えるようにしている。
気温的にも過ごしやすいし、茶色やワインレッドの服もなんだかかわいいし。
そして何より、お祭りがあるし。

小さい頃から人混みは苦手なくせに「お祭り」は好きだった。お祭り特有の高揚。
なにやらその場にいるみんながニコニコしていて楽しそうで。
夏祭りも確かに素敵だ。花火大会、盆踊り、納涼祭。けれど、僕は秋の祭り

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3度の飯より、とは流石に言えないけれど。

3度の飯より、とは流石に言えないけれど。

大学に入って、一人暮らしを始めた。

高校の時は控えめだった朝ご飯をよく食べるようになり、その分お昼ご飯を食べるという習慣が薄れていった。

自分で用意しないとお昼ご飯は存在しない。栄養満点・3食付きの実家が恋しくなる時もあるが、一人暮らしは、それはそれでいい。
料理もある程度上手くなった。そういえば、さっき友達に「腹減った、お前のチャーハン食いたいわ」と言われた。嬉しいものだ。嬉しいものだが。

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憧れの先輩について

憧れの先輩について



「大先輩の私になんでも聞きたまえ」
そして猫がふんぞりかえるスタンプ。

彼女との膨大な量のトーク履歴を上限まで遡ってみる。初めて話していたメッセージが、これだった。

なにやら恋仲っぽい書き口だが、残念ながら今回はそうではない。あまりにもプラトニックで、何色と言えばいいんだろう─大概、色恋といえばピンクと相場は決まっているが、友情の色とはこれいかに。まあオレンジかな?今僕が着ているセーターも

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ほんとは体育祭の方が、高校までは好きだったよ。

ほんとは体育祭の方が、高校までは好きだったよ。

僕はなかなか、消化ができないタイプなのだろうなと思う。お腹はすぐに空くのにな。小さい頃から「ちょい食べ」が好きだった。全くデブまっしぐらだ。

○○なタイプ,だとか〜〜な人、というふうにあまり自分をステレオタイプ化したくはない。でも、僕は「属性」が好きなのだということをつい最近気付かされた。もう遠い昔のような気もするけれど。
文化祭。
学園祭、大学祭、うちでいう生駒祭について綴るとしたい。僕は正直

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先輩、なんて。

先輩、なんて。

僕の一つ上の先輩の、大学の卒業式が終わった。
大学の卒業式なんて、行く人も行かない人もいて、大した行事じゃない。

しかしまあ、この気持ちだって本物だ。

親とは「子供」ができた瞬間「親」の役割を全うするようになるように
先輩は「先輩」だから先輩たりえる、という考え方だってもちろんある。あるのだけれど、僕はやっぱり、この人たちだったから、大好きになったんだぞ、と主張したい。

中高と汗まみれでステ

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