見出し画像

「えりなの青い空」あさのあつこ作 こみねゆら」絵を読みました……💦💦💦

 恥ずかしいことに「季節風」に所属させていただきながら、あさのあつこさんの作品を読んだのは初めてなのです。
 ずいぶん前に映画の「バッテリー」を見て、野球に打ち込む主人公に対して、身体の弱い弟ばかりをかばい、兄に冷たく当たる母を見て、主人公がかわいそうで、泣きました。
 原作を読む気にもならず、ほかの作品にも手が出ませんでした。

「えりなの青い空」は公民館の図書室で見つけました。
 表紙の絵に魅かれて借りました。
 目次を見て、自分の知っている風景だと思いました。

 あさのあつこさんについて調べたら、私より一歳上で、漫画好き、ちょっと距離が近づいた気がしました。
 私も、田んぼのレンゲソウの上に寝ころがって、空を見上げた記憶があります。
 空に向かって手をのばすと吸い込まれそうな気がしました。

 えりなの気持ちもわかるようなわからないような、私の母は子育てが苦手で、祖母に任せきりだったので祖母は「遅刻しても朝ご飯はきちんと食べなさい」というひとでした。
 障害があって何をやるのも遅い私のやることを、何も言わずに見守ってくれるひとでした。
「大丈夫、きっとできるよ」といって見ていてくれました。

鈴原さんは、えりなを見ていて本当の自分に気がついたのでしょう。
きっと時間をかけて、本当の自分を取り戻すことでしょう。

 次は何を読もうかと、わくわくしています。

 図書館には掘り出し物がたくさんあります。
 本屋さんにはない宝物を探しに行くような気持ちです。

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?