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【イベントレポート】花の舞酒造と考える「クラフト酒」と「革新酒」

KURANDでは、商品を製造してくださるさまざまなパートナー酒蔵とともに、新しいビジョンの浸透や深堀りをする場を「ビジョンドウィズ」と称し、毎月ディスカッションを交わしています。

第12回の「ビジョンドウィズ」にお越しいただいたのは、クラフト酒のオンライン酒屋「クランド」で販売する「彩果堂 -SAIKADO-」シリーズを造っていただいている花の舞酒造さん(静岡県浜松市)です。

今回は花の舞酒造で商品開発を担当している山口さんと、営業部の足立さんにお越しいただきました。KURAND(クランド)との商品開発についてや「クラフト酒」についての考えを伺いましたので、その一部始終をご紹介します。

クラフト酒をたくさんの人に届けるために

花の舞酒造さんは元治元(1864)年創業の静岡県の酒蔵。地酒としての価値を追求した末、地元・静岡県産米を 100%使用した酒造りに辿りつきました。歴史と伝統によって培われた製法と、杜氏と蔵人の技能の研鑽による卓越した技術によって醸しだされる酒は、国内外のコンテストでも高い評価を受けています。

花の舞酒造さんとKURANDの取引きがスタートしたのは2021年。9月に一般販売を開始した「彩果堂 -SAIKADO- 無花果」が最初の商品開発でした。「いちじくというフレーバーについて、最初は本当に売れるのか?と思っていました」と当時の思いを打ち明けた足立さん。

実際に販売してみたらお客さまの反応がとても良く、驚いたのを今でも覚えています。それからはいちじくが好きになり、今ではいちじくを使ったスイーツなどを見かけるとつい買ってしまうようになりました(笑)」と話してくれました。

「当時は私たちのチームでは業務用をメインに営業していましたが、家庭用への販売を視野に、なにか新しい取り組みをしたいという考えから、KURANDにたどり着きました」と、KURANDとのお取り引きがスタートしたきっかけを話してくれました。

「私も最初に開発した「彩果堂 -SAIKADO- 無花果」がとても反響が良かったことがかなり印象に残っています」と山口さん。「酒ガチャという新しい販売方法で、一緒に開発したお酒がお客さまの手に届いていくのがとても新鮮でした」と話します。

KURANDとのお取り組みは社内では”スキルアップできる”という共通認識が最近ではあります。自分たちでは思いつかなかった新しい発想の提案が多いので、まずはやってみよう精神で、そこからいい商品ができたらいいなと考えています」とKURANDへの思いを教えてくれました。

「クラフト酒」と「革新酒」

KURANDはECサイト「クランド」で販売する多種多様なお酒を表すために、「クラフト酒(しゅ)」という言葉をオリジナルで作りました。さまざまなパートナー酒蔵にもご意見を伺いながら、その認知の拡大に挑んでいます。花の舞酒造さんにも「クラフト酒」をどのように捉えているか尋ねてみました。

「クラフト酒」の印象について、「花の舞酒造では、”彩果堂 -SAIKADO-シリーズ”のようなリキュールやスパークリング酒のことを”革新酒”と社内で呼んでいます。それと近いニュアンスがあるのかなと感じました」と山口さん。「昔ながらの伝統的な製法の日本酒とは別で、飲酒人口が減っている中で若い方やお酒をまだ飲み慣れていない方に向け、日本酒やお酒自体の入口となるような商品を”革新酒”と位置づけ、間口を広げていこうと数年前から取り組んでいます」と話してくれました。

また、「クラフト酒(しゅ)」という言葉について「柔らかさ」を感じると山口さんは話します。「”酒”を”しゅ”と読むことにより、ロジカルな印象というよりは柔らかい印象を持ちました」と言います。「日本酒に限らず、ワインや焼酎など多様なジャンルをつなぎ合わせる、可能性を感じさせる言葉だなと感じました」と言葉の持つ印象についてもお話しいただきました。

「20代のメンバーが多いクランドならではの発想だなと感じました」と足立さん。「”クラフト酒(しゅ)”という言葉にはお酒に対するハードルを下げる印象を持ちました。若い方や今まで日本酒や焼酎などに対して古臭いイメージを持っている方にも興味を持ってもらうきっかけになるのではと思いました」と、「クラフト酒」と語ってくれました。

「料理は”クラフト”だなと感じます」と山口さん。「例えばフレンチ料理の中でも、クラシカルなものから、モダンなものまで。最近では和の要素や中華の要素を取り入れたものもあったりします」と話します。「伝統や文化を守りつつ、そこに様々な引き出しをもつためにジャンルを超えて技術を取り入れて新しいものをつくっていくのが”クラフト”だと思います」と、「クラフト」という言葉のもつ意味についても教えてくれました。

KURANDでは、個性豊かな新しいお酒を、酒蔵と一緒に日々開発しています。今後も新しいお酒との出会いを多くの方に提供するためにも、ジャンルに囚われず新しい発想でお酒造りをしていきたいと感じるお話でした。KURANDはこれからも常に新たなお酒との出会いを求めて、思わず訪問したくなるようなお店を目指していきます。

ディスカッションの後は、恒例の懇親会。花の舞酒造さん、ありがとうございました!

花の舞酒造さんとの商品はこちら

We are hiring!

以上、ビジョンドウィズの紹介でした。社内の雰囲気が少しでも伝わったら嬉しいです。KURANDでは「お酒の新しい価値をつくり、世界中のあらゆる人々の人生に、楽しさ、豊かさ、幸せを届ける。」のミッションのために、新しいメンバーを募集しています。カジュアル面談も実施していますので、ぜひ気軽に応募ください。

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