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点が線になるとき

こんにちは

ボクは今、11月11日ー12日に開催される
全国建具展示会に出展するための準備を進めているところです。

前回は、展示作品の方向性とその背景について綴らせていただきました。
展示会運営の都合上、審査もある展示会ですので作品の全容等の具体的なところは差し控えさせていただいております。

※現在は終了しております。

ご理解くださると幸いです。

どのような作品で、それはどのような内容か、というのは展示公開後に改めてお話いたします。
ですので、今回は前回の終わりにチラッと触れた、「点」が「線」になっていく、お話をしていこうと思います。

▼前回のお話と繋がっていますので一読いただくと嬉しいです。


では続けますね。

■はじまりは悩む

現在進めている全国建具展示会の設計に限らずですが、何かをカタチ作ろうとするとき、どのような意味あるいは役割を持たせる事、その背景は何かを考えるところから始まります。

最初はボンヤリしていて、アレコレしているうちに段々と具体的な見通しがついていき、それが方向性(コンセプト)として作品の形状や造り、空間演出など視覚的に表れてくるモノゴトに影響してきます。

流れで言ってしまうとこのような感じではあるものの、作品の方向性を決めていくってボクにとってだいぶ悩ましい時間

そう、何かをポンって閃くほどの瞬発力も発想力も頭のキャパもないのを自覚しています。
どういう方向性で進もうかを考えている時間はけっこう苦しくて、こうかなああかな、いや違う、どういうことだ?、と頭の中でグルグルしている間にただただ時間が過ぎていくことに焦るし不安にもなります。

ですので、外へ出て何かに触れて小さなヒントでも見つかったときは高揚感や安堵感が湧いてきます。


■そうか、の連続が

6月頃はまだボンヤリしていて、全国建具展示会に出展を決めたのが8月のお盆の頃、そこからは上記でお話しした状態が始まり、頭も体もウロウロしていたのを覚えています。

不安や焦りもありつつ、何かキッカケを探すようにモノゴトに触れていくと面白いもので、大小関係なく作品づくりのヒントがあったりします。
例えば、ここ数ヶ月でnoteの記事でも綴らせていただいた美術展はすごく勉強になりました。

クリスト&ジャンヌ・クロード展

時系列(見に行った順)で紹介すると、
クリスト&ジャンヌ・クロードは「限られた時間の尊さの話」
ジャン・プルーヴェは「構造と仮設の話」
フィン・ユールでは「美しいとキレイの話」
ライアン・ガンダーは「時間の流れにある余韻や気配の話」
李禹煥(リ・ウーファン)は「素材のあるがままの姿から表れる魅力の話」
※下記にリンクしておきます。

それら一つ一つが、前回お話しした「建具っぽいモノ」をつくる、というコンセプトに影響されています。

どのアーティストも作風、作品、表現方法は異なります。
しかし、各展覧会から得られた学び、「そうか!」という気づきの連続が別々の「点」だった事柄を一つの「線」に結び付けてくれたかのように思えるんです。

展覧会そのものを楽しんでいるつもりでも、たぶん頭の片隅にどこか建具展示の事があって、無意識にも自分に必要な情報を抽出いたのかもしれません。

李禹煥展

参考例で展覧会を挙げましたが、他には建築や地域を訪れることも点が線になりますし、本も映画もCMも音楽も、そうです。
これまで体験や気づきの積み重ねは意識的でも無意識でもその時その人にとって旬な事柄に結び付けてくれるのではないかと。

それがボクとって今回は建具展示会の設計に繋がっていたということだと思います。

そう考えていくと無駄かどうかに捉われず、
とりあえず動いてみたコト(点)がどこかのタイミングで繋がり、報われる時(線)になったら素敵だなぁ、と感じたところで今回は失礼します。

ではまた


▼気が向いたらのぞいてみてください。


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