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限られているから大事する→企画展[クリストとジャンヌ=クロード“包まれた凱旋門”]にいってみた


こんにちは

前回は埼玉県立川の博物館と木と和紙の椅子「紙木折々」の関わりをお話させていただきました。
常時紙木の椅子は置いてあるので訪れた際はぜひ腰掛けてみてください。

▼詳しくはこちらからご覧いただけます。

日々の合間にのぞいてみてください。



さて今回は
21_21DESIGN SIGHTで開催されている企画展「クリストとジャンヌ=クロード包まれた凱旋門”」に行ってきた、というお話をしたいと思います。

東京ミッドタウンの敷地内にある「21_21DESIGN SIGHT」というデザインミュージアムは建築家の安藤忠雄氏が手掛けた作品。これまで外観しか見たことがなく今回、中に入るのは初めて。
どんな空間なのかなぁ、と企画展と建築の両方を楽しめそうでボクにとってはワクワクです。

21_21 design sight

と、そんなところで今回の大部分はボクなりに感じたことを綴っていきますのでお付き合いいただたら嬉しいです。

それではどうぞ

■クリストとジャンヌ=クロード

クリストとジャンヌ=クロードは環境アートと言われ、建築物や自然(木々や水)を布で覆ったり、囲ったりするアート作品を多く手掛けてきた芸術家夫婦です。

しかし、現在は残念ながらお亡くなりになっていまして、、
生前に披露されてきたラッピング作品は普段目にしている建造物や自然の風景に突如現れたかのようなサプライズ的に非日常を一定期間だけ感じされてくれます。


今回の企画展の主題となっている「L’Arc de Triomphe, Wrapped」(包まれた凱旋門)はクリスト夫妻が亡くなった後に披露された遺作。(2021年9月~10月)
企画展の内容は「包まれた凱旋門」のプロジェクトを追ったドキュメントとなっていて関わった人たちにもスポット当てながら実現までのプロセスを体験していきます。

映像や写真を見ながらプロジェクトを追っていく

と、ここまでは
クリストとジャンヌ=クロードを調べたら出てきた内容です。実際のところボクは彼らのことをそこまで詳しくはありません。以前に何かを調べるためにネットサーフィンしていたら目に止まって、

世界には凄い作品を手掛けるアーティストがいるんだなぁ、
へぇ、クリスト&ジャンヌ=クロードっていう人たちなんだぁ、
仮囲い作品ってかっこいいなぁ、
建具と考え方は通じるものがあるかもしれないなぁ、

ってくらいの知識なんです。
なので詳しい方がいましたらぜひ教えてください。

発見してからは好きなアーティストでしたし、ここで企画展があるということを知り、改めてクリスト&ジャンヌ=クロードを知って学んでみよう思って行ってみた、というのが今回のいきさつ。

細かな内容は実際に行ってみて感じてもらえたらと思います。

企画展は写真や動画撮影がOKでしたので、こんな雰囲気だったよ的な写真を載せていきます。
ご覧いただき興味が湧いたら足を運んでみてください。


■一時的という作品

では、ここからはただただボクの思い付きのお話しです。

クリストとジャンヌ=クロードの作品は長期にわたって展示披露されることはありません。
ある一定の期間だけ披露されて、終われば元に戻るというちょっとしたイベントのような感じです。

クリストの短期で限定的な作品、その「短さ」について考えみたいと思います。

まず、この短さの反対に位置する「何か」はないかと考えていくと、建築家アントニオ・ガウディが手掛けたバルセロナのサクラダファミリアかなって。
対比すると、サクラダファミリアは未だ完成はしていなく、多くの時間を費やし建設に携わる人が時代毎に変わる壮大な時間を掛けて完成に向かっています。

クリスト作品とガウディ作品のどちらが良いとか優れているという話しではなく、時間、時の流れ、に視点を向けるとガウディのサクラダファミリアはもはや完成までが長編の物語となっている、ということです。

期間は短くてもそこまでに費やしてきた時間は濃密だとわかる一枚

一方で、クリストの作品は限られた期間にしか存在しません。
何年もプロジェクトに費やした時間を考えると、ある意味で一瞬です。
これは展示会の映像で見たのですが、この一瞬の限られた期間を、儚さ一時的ひと時と言語化していてどこか詩的な意味、今で言うエモさがあるんじゃないかなぁと思います。

日本の言葉だと一期一会かな、

もう二度と訪れないこの掛け替えのない時間を大切に味わおう、的な。


■それって桜のような

そう考えると、クリストの作品は桜に近いかもしれません。
ジッと咲くのを待ち、咲いた(完成し披露された)瞬間と同時に散るまでの時間は短く、その終わりを誰もが知っています

終わりがわかっているからこそ、桜が咲いている間だけは大切にするし、そこに感傷的な気持ちが湧いてくるのかなとも思います。

写真や映像で見るだけなので、クリストの作品を今更ながら実際に体験したくなりました。
今回の展示会では、凱旋門で覆われた布の一部分がインスタレーションとして展示空間に使用されています。

梱包することで、無意識だった事物が突然目の前に現れる、その違和感と共に対象物の美しさを改めて気づくし囲われたシルエット自体にも美を感じます。
そして梱包された作品は仮設であるが故にとても限定的です。
時間は有限、作品の美しさと面白さと同時にそのメッセージに気づくし、それをどう捉えていくか、、

そこは、人それぞれ、だったりですね。

ボクもハッキリと、これだ、とはまだ言えませんが限りある時間だからこそ、その時々を丁寧に納得感を持って自分なりの選択をしていきたいと思います。

クリストとジャンヌ=クロード、学びが多いです。

ということで、
仮設的な作品が作り出す限られた時間の体験は掛け替えのない「ひと時」だった、というお話しでした。

安藤忠雄氏の建築も没入感があって素敵でした

ここまでご覧くださりありがとうございました。

ではまた。

※追記
ボクのInstagramアカウントにクリストとジャンヌ=クロード展のリール動画をアップしました。
よろしければご覧ください▼


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