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或る世界に生きる生物「ストランドビースト」:テオ・ヤンセン展
こんにちは
現在、千葉県立美術館にて「テオ・ヤンセン展」が開催されています。
※2024年1月21日(日)まで
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以前から気になっていたアーティストであり、テオ・ヤンセンが手掛けた骨組みの生き物っぽいものが動く映像を目にした時から、いつか実際に見てみたい、と思っていました。
ですので、念願の、です。
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ということで、
今回はテオ・ヤンセン展に訪れたお話をしていきます。
お付き合いいただけたら嬉しいです。
ではさっそく
|ここはテオ・ヤンセンパーク
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まずは、テオ・ヤンセン氏についてみていきたいと思います。
テオ・ヤンセンとストランドビースト
芸術家、発明家、科学者の顔を持ち、「現代のレオナルド・ダ・ヴィンチ」と称されるテオ・ヤンセン。1948年にオランダ ハーグのリゾート地スフェベニンゲンに生まれ、デルフト工科大学で物理学を専攻したのち、画家に転向し、その後風力で動く「ストランドビースト」の制作を開始しました。
「ストランドビースト(strand beest)」は、オランダ語で「砂浜(strand)の生命体(beest)」という意味。オランダが直面する海面上昇問題に対する意識から生まれた作品で、プラスチックチューブやペットボトル、粘着テープといった身近な材料を組み合わせ、物理学による計算に基づいて作られた、風の力で砂浜の上を歩く生命体です。
テオ・ヤンセン氏が生み出した架空の生命体(作品)が「ストランドビースト」
仕組みはプラスチックチューブで構成され、風の力によって歩行をする生物のような造形作品です。
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それらを踏まえて展覧会の会場に入ってみると、ストランドビーストがいたるところに展示されています。
例えるなら恐竜の化石が展示された博物館のよう。
見どころの一つとして、ストランドビーストの実演です。
一度絶えた作品(化石となったビースト)を再度(生命を)活動させる概念をテオ・ヤンセン氏はリ・アニメーション(再生)と呼び、会場で実際に可動する姿を体験できます。
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思ってた以上にビーストは大きい
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後方のストランドビーストは動かして体験することが可能。
ボクの印象ですが、テオ・ヤンセン氏はアーティストと言うよりかは、科学者だったり博士、時には職人かのような印象を受けます。ただひたすらにストランドビーストの進化(技術的向上)に没頭する姿が思い浮かんでくるからなのかもしれません。
そのくらい〇〇期というストランドビーストの年表(進化の系譜)を眺めていると試行錯誤の歴史でもある、ということを知ります。
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ストランドビーストの原点はヤンセンの頭の中
展覧会はアート性や学びがありつつも、訪れた人たちが楽しめるエンターテイメント性にも溢れたプログラムとなっているのもテオ・ヤンセン展の特徴だと思います。
|動くって面白い
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ここから個人的な視点のお話になりますが、ボクがまず目を奪われたのはストランドビーストの構造美ともいえる姿形です。
洗練された匠的な技巧とは逆でパイプを曲げ、結束線で固定し、形を保っています。
テオ・ヤンセン曰く、美を追求しているのではなく耐久性を求めた副産物として構造(骨組み)の美しさが現れた、と。
この辺りにどこか技術者的な印象を受けのかもしれません。
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そしてその構造体が、動く、ことが何よりも面白い。
ボクは普段建築業界にいます。
建築は基礎にしっかり緊結し、耐久性を求め構造体(木や鉄骨やコンクリート)を立ち上げます。
つまり、固定、が前提ということになります。
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でも、展覧会で目にしたのはある意味で動く建築です。
それも自然エネルギーによって自発的に動き回れるという建造物とは真逆の光景です。
つまりは、自然の作用からどう耐えるか、ではなく、受け入れ取り込み、そして原動力としている点。
そう思っていたらただただ楽しくて、いつまでもここにいられる気持ちにさせてくれます。
固定にはない、動く、という可変の面白さがここにあります。
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テオ・ヤンセン展はアート好きの人だけではなく、親子連れの人からシニアの人たちまで幅広い層の人たちが多く訪れていてみんな楽しそうにしていました。
会期も少なくなってきています。(2024年1月21日まで)
体験したい、と思われた人がいましたらぜひテオ・ヤンセンの世界でストランドビーストに出会ってみてください。
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ということで、
今回はこの辺りで失礼します。
ここまでご覧いただきありがとうございました。
ではまた
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ストランドビーストの動いている映像が多く見れます。
▼よろしければこちらもご覧ください。
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