歴史の線上に居るということを知る場所:平等院「鳳凰堂」
こんにちは
10円玉の絵柄で知られている京都府宇治市にある「平等院」を訪ねました。
そこは1000年以上前に建造され今に至っている寺院で、世界遺産「古都京都の文化財」の一つとされています。
▼平等院 公式ホームページ
ということで、
今回は平等院のお話をしていこうと思います。
日々の隙間にのぞいてもらえたら嬉しいです。
それでははじめますね。
|平等院にある御堂「鳳凰堂」
冒頭でもお話した通り、平等院は10円玉に描かれていることでも有名で名前を知らなくても、10円玉のところ、で通じることが多いかと思います。
だいぶ身近な感じです。
で、ですね。
その10円玉に描かれているのが平等院という寺院にある御堂の一つ「鳳凰堂」(国宝)です。
以下に概要を引用しましたが、ボクは平等院鳳凰堂で覚えていて、厳密に言うと「鳳凰堂」は全体の中の一つだったことを知りました。
その御堂「鳳凰堂」は藤原摂関時代、藤原道長の子である藤原頼通(よりみち)によって建立された阿弥陀堂とされています。
西方極楽浄土(西の果てに極楽がある)という思想から阿字池の先(西)に阿弥陀堂(東向き)を見るよう配置されています。
この頃、平安時代では仏教の浄土思想が盛んであったとされており、その背景から鳳凰堂を含めた平等院の造りは「浄土式庭園」と言われています。
ですので、平等院に訪れた時には鳳凰堂のみならず庭園を含め一つの「場」、「空間」として見ることが出来るのではないかと思います。
|今そこに在る教材としての建築
簡単にではありますが、平等院「鳳凰堂」の概要をお話させていただきました。
浄土式庭園において池を隔てた西に阿弥陀堂(阿弥陀如来、極楽)があるということ考えていくと、ここを訪れた人たちは当時の仏教観に触れる時間でもあるのかなぁと感じます。
ボクが行ったときは曇りだったのですが、例えばこれが晴れた日の朝であれば東から昇る日の光が池に反射し、阿弥陀如来を照らし、輝き浮かび上がる情景が生まれると思います。
まさに東側に立つ人からすれば西方極楽浄土の思想を表現した空間になるのではないでしょうか。
たとえ、その時間や情景に居合わせる事が出来なくても(見てみたいですが)、ちょっとだけ時代背景や平等院のことを知ってから身を置いてみると、庭園から見る鳳凰堂の見え方が変化するかもしれませんね。
池の向こう、橋の向こうが極楽を表現しているんだ、的な。
また平等院は1000年以上の歴史があります。
鳳凰堂だけではなく、建立の時期は違えど建物の屋根や木構造の経年による変化を感じるのも面白いと思うボク的なポイントです。
つまりは、長い長い時間の流れにおいて、権力争い(戦など)、自然災害、疫病など紆余曲折の時代背景があり、またここを残そうと動いた、作った人たちがいて、やっと現代の自分が見ることが出来ていること、触れられていることは貴重な体験だと思うからです。
そこには歴史から学べる教訓もあるでしょうし、日本の建築様式を知る教材として平等院はとても大事な存在であるということを再認識します。
現在NHKで放送されている大河ドラマ「光る君へ」が平安時代を舞台していますので平等院の時代的に近いので雰囲気を知ることが出来るかもしれませんね。
ということで、
今回はこの辺りでおしまいにしようと思います。
ここまでお付き合いくださりありがとうございました。
ではまた
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