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2つの精神疾患を克服して

この記事は多くの精神疾患を抱えている人、難病と闘っている人、何かしらのハンディキャップを負っていたり、社会的マイノリティーの人たちの希望になればと思って書いている。

もちろん、自分も当事者の1人だ。

アスペルガー症候群境界性パーソナリティー障害に悩まされ、これまでの人生のほとんどを辛い思いをしながら生きてきた。実を言うと精神病院などで診断されたわけではないし、両親からそのように告げられたことも一度もない。

ただ、漠然とした生きづらさを感じ、おそらく「普通」に生きるのは無理だろうと心のどこかで思っていたフシがあった。

ところが新型コロナの影響で思わぬことが起った。在宅時間が増え、自分の人生を整理する時間を持つことが出来た。記憶という記憶を掘り返し、かさぶたというかさぶたを取った。

そこで、アスペルガー症候群と境界性パーソナリティー障害について書かれた本に出会うことに成功した。読めば読むほど自分のことが書いてあり過ぎて、自分のトリセツを見つけてしまったかのような感覚だった。

一般的な説明は以下のようにされている。

アスペルガー症候群は発達障がいの一つで、社会性・コミュニケーション・想像力・共感性・イメージすることの障がい、こだわりの強さ、感覚の過敏などを特徴とする、自閉症スペクトラム障がいのうち、知能や言語の遅れがないものをいいます。 ふせき心療クリニックサイトから引用
境界性パーソナリティ障害とは気持ちや行動、対人関係が不安定になりやすく、日常生活や仕事で著しい苦痛や支障を引き起こしてしまう障害です。基本的には、相手の気持ちを敏感に察することができるため、相手のために(時として必要以上に)頑張ったり、思いやりのある行動をとったりすることが多い方々です 酒田駅前メンタルクリニックサイトから引用

たしかにこれを読めば何人かに一人いるくらいのものだろう、と感じる人も少なくないかもしれない。自分もつい最近までは全くの他人事として情報をスルーしていた。しかし、これらの精神疾患はほんの一部の人だけが関わっているものではないと思っている。

特にアスペルガーは、日常的なコミュニケーションが少し困難なだけであるため変わり者というくらいの理解で止まってしまう。周囲が変わり者と思っているくらいならまだいいが、本人がアスペルガーであるという認識がないことが一番大変なことである。

生きづらさを感じながらも普通に生きなければならないという重荷を背合わされ周囲も本人も気づけない。自分もその一人だった。思うにアスペルガーのような症状をもつ日本人は多いような気がする。共感力を持たないひとが思いのほか多い。

だからこうして自分が具体的に情報発信をすることによって多くの人に症状を知ってほしいと思っている。

アスペルガーとはいうものの「繊細さん」や「HSP」と呼ばれる人たちとも共有できることは大いにあると思って書いている。症名はそこまで重要ではない。

ちなみに、回復ではなく「克服」と書いているのには訳がある。そもそも回復させるつもりはこれっぽっちもない。自分のなかの一部の性質として向き合い続けることになるからだ。アニメでいう敵の力を持つ主人公のようで少しカッコいいじゃないか。というのは、半分。

もう半分は、必ずしも悪いことばかりでもないということだ。

そしてこの情報発信を少しでも応援してくれたらという思いで有料にすることにする。この記事はアスペルガーについて実体験をもとにした考えを、次の記事ではパーソナリティー障害について実体験をもとにした考えを書いている。

人の気持ちなんてわかるわけがない

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