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欧米亜育ちのものの見方

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多様性や地政学、働き方について書いています。外交官の仕事、グローバルな視点、日本とは、について興味がある人、キャリアや生き方について考えている人はご笑覧ください。
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#多様性を考える

昭和の時代にインターナショナルスクールで多様性とインクルージョンを「ミカド」で実現【元外交官のグローバルキャリア】に

昭和の時代にインターナショナルスクールで多様性とインクルージョンを「ミカド」で実現【元外交官のグローバルキャリア】に

1987年、時代はまさに昭和真っ只中で、政治的に正しい(politically correct)や偏見への意識高い系(woke)や文化盗用(cultural appropriation)と言う言葉が存在しない頃です。

ジャカルタのインターナショナルスクールで、1885年初演のギルバード&サリバンのオペレッタ「ミカド」が上演されました。この演目を令和の今、学校演劇として選ぶのは難しいでしょう。歌舞

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【元外交官のグローバルキャリア】アメリカへの手土産はどさっと

【元外交官のグローバルキャリア】アメリカへの手土産はどさっと

アメリカでの視察先への手土産をなんとか購入して羽田を後にした。

アメリカの人へのお土産は、長い事試行錯誤している。お土産文化がないこともあって、ローカルな人からのお手本が足りない。

羽田のターミナル内でゲート前の免税の土産物屋内を何周もした。なんとか見繕ったのがこれだ。

ヨックモックのシガール

札幌農学校ミルククッキー

生八橋

ピスタチオワサビ味

森永ミルクキャラメル。

目的地はフ

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【今日コレ受け】挫折しないでピボットしよう。人生万事塞翁が馬【元外交官のグローバルキャリア】

【今日コレ受け】挫折しないでピボットしよう。人生万事塞翁が馬【元外交官のグローバルキャリア】

ロサンゼルスの、コミュニティカレッジのパネルに日本の外交官として出た時に学生に、「挫折した時のことを話してください。Can you talk about your failure?」ときかれた。アジア太平洋系継承月間のイベントだ。

今では転職の質問でも頻繁に使われる質問だが、その問いに不意打ちをくらった。挫折、失敗、断念したこと、悔やんでいること・・何も頭に浮かばなかった。仕方なく絞り出した答え

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運転手バシールとアラフォー新米マダム

運転手バシールとアラフォー新米マダム

赴任先のパキスタンに到着すると家と共に住み込みの使用人を2人引き継いだ。優等生のような料理人のワジッドと、部下指導のイロハを教わることになる運転手のバシールだ。職場でも中間管理職としてのスタートを切るタイミングで、自宅で使用人を直接雇用していたことがどれだけ後々に役立ったかがあれから15年経った今なら分かる。今の自分だったら違う対応をしていたのだろうか。

住み込みで使用人を雇うということは、朝の

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欧米は模範的な多様共生社会なのか、ルイジアナから来た義母を通じて考えてみる

欧米は模範的な多様共生社会なのか、ルイジアナから来た義母を通じて考えてみる

この夏、青い目の73歳の義母が初めて日本の我が家を訪れています。義母は羽田空港からの道すがら「日本に高層ビルが立ち並んでいるとは思っていなかった」と呟きます。

そんな義母の初来日を通じて多様共生社会について考えてみます。

「人種のるつぼ」と性の多様性

アメリカと言えば、ご存知のとおり元は「人種のるつぼ」で知られる移民の国、最近は文化的ルーツや性の多様性も含め多様共生社会に重きをおいています。

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