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Uターンした地元から、再び出ていった。

どうもやまだです。

今回いろいろ考えてUターンした地元、岡山県津山市を離れることにしたので、そのまとめをしておきたいなと思い筆を執りました。


「地元に帰ってみたいなー」みたいに思っている人の参考になると良いな!


とはいえ、はじめに言っておくと僕は地元が好きで地元に帰りたいって思ったタイプではないので、そこは差し引いてみてもらえると幸いです。
では、どうぞ。


1 地元に戻る前 @東京

地元に帰る前は、中目黒のスタートアップで働いてて、代官山でタピオカミルクティーを飲み、恵比寿に家がありました(どやっ)。

というのは、事実ではあるんですが、ただ単に会社がイケてただけで、僕自身は至って田舎出身の普通の小僧でした。


※いっぱい人がいるのに一人でご飯を食べるやまだの図

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そこで、2016年2月ころ、自分の担当していたプロジェクトが無事終わり、今後どうするかを考えるようになりました。

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※みんなでギニュー特戦隊をやっていますが、結構みんなすごい人達ですw


一緒に働いている人たちめっちゃ好きだったし、会社もこれからどんどん大きくなっていく!おもしろいことやっていける!ってタイミングだったんですが、どうも自分が「働く」ということや、「生きる」ってことについてもやもやが晴れず、一度0ベースで考えてみたいなと思うようになりました。


そこで、0になるために色んなことを捨てていこうと思ったときに、「友達」と「家族」と、なんと「地元」が捨てられないということに気が付きました。


これは意外でしたね、嫌いだったし地元。


ただ、そう思う自分を確かめようと、一度地元に帰ることとしました。

置き土産にこのブログを書いたら、いい感じでバズってくれて、普段知り合わない色んな方と知り合うことができました。ありがとうブログ。


そうして、2016年夏、地元に帰ることに。



あ、余談ですが、僕ストックオプションはもらっていたのですが、行使できるようになる前にやめているので、いわゆるキャピタルゲインはないですからね?
ちょいちょい「いいですよねー、お金いっぱいあって」みたいな感じで言われるんですが、まーないですからね!w

どうにもならなかったら普通にバイトしようと思ってましたし。



2 戻ってから @津山市

戻ってみると、なんかみんなに「Uターンですか?」みたいに言われ始めて、「え?なにそれ?」って感じで困惑したのを覚えています。

なんか全く知らなかったんですが、地方創生というブームがあって、そこに僕はカテゴライズされたみたいです。おもしろいですよね。

だから自分としては、ただ地元に戻っただけなのに、人によっては「移住」とか「地方創生のプレイヤー」とか言ってくれて、すごくポジティブにとらえてくれたんすよ。
(ただ運がいいだけなのに。。)

まあツイてるということで、そのワードも使わせてもらうようになりました。


(1)地元でふらふら

さて、元々戻った理由が「なぜ、地元を捨てられないのか?」を確かめるためだったので、津山のことを知ろうと思ってフラフラ動き回りました。

地元の祭りに出てみたり

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※多分左の端っこにいるのがやまだ


運動会ひらいてみたり

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※多分左の端っこにいるのが・・


子供向けに体験ワークショップひらいてみたり

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普段自分がやらないようなことを中心にやってみましたね。



その結果、「あ、これは違う・・・」ってすごく思いましたw


津山市って人口10万人くらいの街なんですが、そこで求められているのはこういうことじゃなかったですね。これはこれで大事なんですが、もっと課題の本質に迫った行動が必要だなーと体感的にも感じることができました。

そこでこのあとは割とビジネスをどうやって津山でやっていくか?という視点に切り替えていきました。


(2)地元でビジネス

とはいえ、何からやろうと特にアイディアもなかったので、またふらふらと。

そんな折、Reptile Inc.という津山のスタートアップ企業が開催してくれたカレーパーティーに参加。


そこあたりからReptileの丸尾さんと白石さんとしっかり話すことができて、

「あ、僕が津山でやったほうが良いなって思ってることやり始めてらっしゃる!」

って思いました。

僕はすぐ一足先に一番の成果を欲しがってしまうんですが、それだと人は動かないし、ただ尖って終わっちゃうだけ。


Reptileさんが今やられてるのは、最終的なところまで見据えた上での、現状一番いい打ち手。それは人によっては遅く感じるかもしれないけど(カメだけに)、でも実はそれが一番遠くまで行ける方法だったりする。

なので、長い目で見て津山のビジネスはReptileさんに任せたいなと。
正直この会社がこの調子でどんどん大きくなって、影響力持っていけば、津山はいい街になるなーって思ってます。

だから、よろしくお願いします!丸尾さん、白石さん、メンバーの皆さん!
(と、津山は僕のでもなんでもないですが、勝手に偉そうにすみませんw

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※案外一緒に写ってる写真がなかったので、1年くらい前のやつですが。。

そんなReptileさんに入りたいという方はこちらまで。


(3)地元の文化

あと、文化的充実度みたいなところでいうと、地元の老舗スーパーマルイさんが取り組んでいるNPO活動が素敵。

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ともすれば忘れられがちな文化への投資を、このNPOは始めていて「哲学」だったり、「教育」だったり、「芸術」だったりと、中々お金が生まれて行きにくいところにも時間のエネルギーをかけていっている。

特に、副理事長の春名さんにはいっぱいお世話になってて、津山の交流、企画、発信の拠点になるはぼくらの遊び場でした(いい意味で)。

ここから色んな文化が再発見されてきました。

さすが僕らのマルイ!
僕らにとってマルイはOIOIではなく、スーパーマルイ!


そんなマルイさんの求人はこちら。



(4)地元にこだわらなくなったきっかけ


楽しそうにしてんじゃん!
ずっといれば?

そんな風に言われることも多くて、更に実際楽しかったので特段地元に不満みたいなものはなかったんですよね。

ただですね、自分も起業し、起業している人たちの比率が周りに増えていったときに、


「あれ?囚われないために帰ってきたのに、今度は地元に囚われてない?」


そんな風に思うことが増えてきました。

特に一日100通以上やりとりをしてる株式会社コンテンツクルーの藤田さんと株式会社ウエディの桂さんという先輩起業家のお二人と話していると感じました。



藤田さんは、言わずと知れた(そういう言い方をすると、「いや、僕自身スタートアップ起業家で在り続けるんだ」みたいなことを決まって言う)

桂さんはただの天才。
この人が世の中で認知されていないのは、多分世の中のほうが間違っている。

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※写真がないので、楽しそうなやまだかつらと、興味のないふじたの動画スクショでw



二人に共通して言えるのは、何にも囚われていないところ。

もっと正確に言うと、自分たちが影響を受けている物事についてすごく自覚的。だから、囚われていることに囚われていると認識しているし、かっこ悪いことでも思っていることはちゃんと言う。

だから一見してくっそダサかったりもするんですが、自然体で魅力的。


僕はこのお二人に会ったおかげで、いわゆる「成功」ってものがいかに小さい枠の中の話だったのかよくわかった。
Facebookやtwitterなんかを見ていると、評価されやすい「成功」がほんっといっぱいで、そうじゃないものに「いいね」はつかない。

その「いいね」のつかない生き方がいかに素晴らしいか。


さらに、そこまでわかった上でいわゆる「成功」を目指してみちゃう?

みたいなテンションもすごく好きw


そんな二人の影響を受けて、今僕が囚われている「地元とは?」を真剣に考え始めるようになりました。




なお、余談ですが、お二人の共通点として、会社名が適当というのもあります。

コンテンツ作る→こんてんつくる
→株式会社コンテンツクルー

「宛名は何が良いですか?」「上でいいです」→宛名:ウエディ
→株式会社ウエディ

自分で作った会社にもとらわれないとか素敵w





3 地元とは

さて、「地元」ってなんなんでしょうね?

元々、自分の中で捨てようと思っても捨てられないものってなんだろう?って考えて、その1つである「地元」を知るために戻ってきました。


地元に帰って一番感じたのは、あらゆることに思い出が詰まってて、集中できない!でしたw

だって考えてもみてくださいよ、真面目な顔してプレゼンしている会場の横に、リフティングが周りの子よりできなくて悔しくて泣いたグラウンドがあったりするんですよ?

きついってw

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というのは半分冗談だとしても、地元には本当にあらゆる思い出が詰まってました。流石、0歳から20歳まで住んでいただけある。

ふとした時に思い出される記憶は、どれも今では大切なものだって思えたし、こういうことの積み重ねで僕が出来上がっていってるんだなーっと感じられました。
(当時は恥ずかしさや悔しさみたいなことで悶まくってましたがw)


一方で、それさえも日常になっていったのを感じました。


振り返ってみると、当時大学に行くために地元を離れたときは、しっかりと過去と向き合うことから逃げたんだと思います。
未来だけをみて、いきおいで。


良いと思うんですよね、若いときの決断なんてそんなんで。

だけど、
いやだからこそかな?
都会で何かをしていてもどこかふわっふわしていた。
足元が少しぐらついているというか、しっかり踏ん張れていないというか。


結局僕が地元に帰ったのは、過去と向き合うためだった。


今ではそんなふうに思うようになりました。

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あのとき感じた社会への不満、変なしがらみ、どうしようもない感情、それらのものをもう一度今の自分で見て、知って、感じ取る。


なんであんなに近所のおじさんは怒ってくるのだろう?

なんで好きなことやりたいだけなのに、非難されるんだろう?

どこから、なにからやればいいかわからない!

ここじゃないどこかでやってやる!


それらをもう一度味わう。

一つずつしっかり見ると、理由がわかったものもあったし、結局理由がわからないものもあった。

でも全部向き合えた。

だからもう地に足がついた。
僕は連続している。
僕だけじゃなく、すべてのことと。

だからこそ、もう「地元」は手放していい。


なんか、そんな風に感じるようになりました。
(ちょっと若干恥ずかしいなこの辺の言い方w)




ということで、次は「岡山市」です!


え、近くね?w

というのもあるし、正直もう一回「東京」もありだなーと思っているんですが、今ものすごく岡山市に可能性感じているんですよね。
爆発する寸前というか。
熱気も含めて。
ここは一回是非みんな訪れてみてほしい。
ほんとに、何か起こりそうな感じすごいよ?

新幹線で西に行く際、大阪+40分で岡山だし、なんならホームの中までも行くから気楽に呼んでね。駅まで10分くらいのところに住んでるから。


その次は海外フェーズかな!
ただ、岡山で何かが生まれるのを見てからにしようと思っているので、是非その間にお越しくださいませ。


結局何がいいたいかよくわからなくなってきたので、最後にまとめておくと

・「地元」とは、「過去と向き合う場」であった
・向き合って、味わったら、地に足がついた
・そしたら、「地元」は手放していいものになった
・次の場所は、0から考えられるけど、今は岡山市が熱いからそこで!

という感じです!

何よりいいたいのは、今岡山市本当におもしろいから、みんな是非遊びに来て!
観光とかの案内は苦手だけど、おもしろい人には唸るほど会わせられるからほんと。


ということで、おあとがよろしいようで。



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