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消雲堂綺談

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私は怪談奇談が好きで、身近な怪異を稚拙な文章にまとめております。
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#夢日記

夢日記「花より女性」2024/4/20

夢日記「花より女性」2024/4/20

道を歩いていると目の前の公園にきれいな花が咲いている。
ピンク色の大きな花で写真を撮りたい欲求にかられる。
見れば道の左に側に少しへこんだ空き地があり、そこで写真を撮ってる男がいる。ここは絶好の撮影場所かも? と考えて、空き地に降りる。
カバンから昔購入したCANONのコンパクトデジタルカメラを取り出して寝転んで花の写真を撮り始める。しかし、少し遠い。レンズを調整していると先に空き地で撮影していた

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夢の風景「九龍地獄横丁」完

夢の風景「九龍地獄横丁」完

「お孫さんを連れて来ましたよ」
地獄横丁の喫茶店「ヘル」に戻ると厚化粧の婆さんに言った。
「ん?婆さん、化粧してないじゃん」

婆さん、化粧を落としたのか?まるで別人じゃないか?
「普段は化粧なんかしてないよ」
「婆ちゃん、ごめん」孫が泣いている。
「ありがとう。助かったよ。まったくお前は何をしていたんだい?」
孫の頭を叩きながら言った。
「同級生が模型屋の双子姉妹でさ・・・どっちかはわからないけ

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夢の風景「九龍地獄横丁」7

夢の風景「九龍地獄横丁」7

婆さん書店の「リーディングガールズ」に気づかれないように、書店の奥から隣町の土津への抜け道を歩く。

目の前が開けた。土津の街だ。模型店を目指す。

土津の街は地獄横丁と違って明るい。しかし、これも所詮表面上だけで、本質は地獄横丁と変わらない。人に聞きながら模型店を目指す。店名は地域名をそのままとって「土津」らしい。
女の子のフィギュアがシンボルということだった。しばらく街を歩くとすぐにわかった。

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夢の風景「九龍地獄横丁」6

夢の風景「九龍地獄横丁」6

「30年前までは九龍地獄横丁は、超高層ビル街だったのよ」
「ヘル」のママは寂しそうに言った。
「ここは教会だったのよ」
「教会?」
「うん、世界統一強制洗脳教会の建物だったのよ」
「聞いたことないな」
「発祥地はムー大陸だそうよ」
「ああ、太平洋にあったっていう幻の大陸?そんな大陸の人間がいるわきゃない。作り話でしょう」
「そうかねぇ・・・」

「これ、知ってるかい?」と言ってママがテーブルの上に

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夢の風景「九龍地獄横丁」5

夢の風景「九龍地獄横丁」5

奇妙な夢を見ていた。

何だこれは?僕は・・・夢の中にいるのか?

「あんたは気絶していたんだよ」気がついた。目の前には金色のミニスカートを穿いた若い女性たちがいた。
「あたいたちはコーラスグループの“黄金半分(ゴールデン・ハーフ)”だよ。そこのライブハウスでライブをやっているんだよ。大きな声がしたから外に出てみたらあんたが倒れていたんだよ」
「そうですか・・・ありがとう」
「こうしていると眠くな

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夢日記「卑猥」2024/2/5

夢日記「卑猥」2024/2/5

高齢者になっての性的な欲求不満というのは「分不相応」で恥ずかしい。まあ、そのようなものに縁がなくなってくると「年寄りは性的なものから隔離せよ」的な思いがある。

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夢の風景「九龍地獄横丁」3

夢の風景「九龍地獄横丁」3

「その坂をのぼれば塔に行けるはずよ、きっとね。うふふふふ」
そう言ってリーディングガールズたちが笑います。

「黄泉がえりの坂よ」
「黄泉がえりの坂?」

「坂の上には温泉街があってね。そこには土産物屋があるのよ」
「土産物屋?」
「うん、何軒かあるのよ。その前にはお婆さんたちが店番をしているの。そのうちのひとりに塔への入り口は何処なのか聞けばいいのよ。うふふふふ」
「うふふふふふ・・・」リーディ

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夢の風景「九龍地獄横丁」

夢の風景「九龍地獄横丁」

昔、PlayStationに「クーロンズ・ゲート」というゲームの傑作がありました。僕はゲームが苦手なので、常に初っ端で挫折してしまうのです。このゲームも同じでしたが、ゲームをプレイすることよりも、ゲームに同梱されている陰鬱な香港の九龍の街並みの絵と、登場するキャラクターたちの絵が気持ちが悪くて僕の好みだったのです。ゲームの冒頭も陰鬱な路地(だったと思う)から始まっていたのが素晴らしかったのですが、

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夢日記「暗雲」2023/11/20 再掲載

夢日記「暗雲」2023/11/20 再掲載

AI描画は「全く同じ絵を描けない」という最大の欠点があります。お金をかければ全く同じ絵を生成することが可能なようですが、GPT4に毎月3000円を払う以上の投資はできないので、異なる絵でバカな話を描いたりしています。以前も書いたように同じシード値を使えば「同じような画像を生成することは可能です」が、それは別な記事で紹介します。

AI画を活用するのは夢日記が最適だと思いました。以前から夢の情景を絵

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孤独の食通 lonely foodie 地獄横丁

孤独の食通 lonely foodie 地獄横丁

僕は孤独なC級グルメである。当たり前の人間が食べるものは決して口にしないのだ。今日はあの地獄横丁の裏路地で見つけた食堂に行くのだ。

途中で綺麗なオネエサンたちがボッタクリバーに勧誘してくるが、酒は飲めないし女性にも興味がないので目的の食堂に向う。

それにしても「腹が減った・・・」。

腹が減っては戦ができぬ・・・ん、戦? 決まっているだろう、食戦だ。
早足で歩いていると、路地裏のまた裏の路地に

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夢日記「骨を食らう女が夢に現れる」2023/1/29

夢日記「骨を食らう女が夢に現れる」2023/1/29

大きな日本家屋。そのうちのひと部屋に布団を敷いて小さな子どもを寝かしつける。子どもは誰の子なのかはわからないが可愛がっているようだ。

家全体に異様な妖気を感じて日本刀を用意する。一振では充分ではないと判断して二振り用意して布団の側に置く。

突然、眠くなる。夢の中なのに眠くなるとは不思議なことだ。睡魔と戦いながら敵の襲撃に備える。

すると、隣の部屋から小豆色のコートを着た女が襲ってくる。僕が創

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夢日記「今年を占うような悪夢」2022/1/2

夢日記「今年を占うような悪夢」2022/1/2

軽蔑するABE元総理のアパートに下宿している。 建物は今のアパートと同じだが1階である。

元総理が帰ってくる。彼は封筒を持っていて、中に1万円が入っているようだ。正確な金額はわからない。

「この間、貸した6000円を払いなさい」と言われたので、手にしていた5千円札と1千円札1枚をを渡すのだが、2枚ともふたつ折りにされていて、どうもうまく渡せない。くだらない男を相手に緊張しているらしいのだ。

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夢日記「隙間」2021/9/23

夢日記「隙間」2021/9/23

ひとりで雑誌の編集をしている。押入れの右端が少し空いて中から荷物がはみ出しているが、上の30センチほどの隙間がある。隙間から何か出てきそうだ。恐怖しながら、その隙間を凝視していると目が覚めた。