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武州青梅金刀比羅神社「令和の大改修」-決意の時-

出仕神司とは

武州青梅金刀比羅神社にお仕えする者たちは、皆「出仕神司(しゅっしかんづかさ)」を名乗っております。

出仕とは…
①官職に就くこと。宮仕えすること。仕官。
②勤めに出ること。また、主君の前に伺候すること。
③ある場所・席に臨むこと。出席すること。

学研全訳古語辞典より

神司とは…
1 (神司)神に仕える人。神社の祭事を行う人。神官。かみづかさ。
2 (神祇官)「じんぎかん(神祇官)1」に同じ。かみづかさ。
3 (主神)律令制で、大宰府(だざいふ)管内の諸祭祀をつかさどる官。正七位下に相当。かみづかさ。


辞典・百科事典の検索サービス - Weblio辞書より

 当宮では「職業ではなく、神社の祭事を行う人」という意味合いをもって、「出仕神司」を名乗るよう、前祭主齋藤先生から指導を受けております。そして、先生ご自身も「出仕神司」を名乗っておられます。
 常日頃から「私たちは職業ではないのだから。出しゃばることなく、職業としてお仕えされてる方の邪魔をせず厳かに粛々と」と、時に厳しくそこは大切な部分なのでしっかりと教えていただいてきました。

令和3年月並祭にて祭主:齋藤愼一先生

 平成21年に武州青梅金刀比羅神社を半世紀に及ぶ廃墟状態から復興後、ずっとお宮をお守りくださっている齋藤愼一先生は、高等学校国語教師を経て、青梅市文化財審議会会長を歴任、地域文化功労者として表彰されるなどの経歴をお持ちの地元青梅の名士です。
 元々、神道の家系であられたので、お宮復興後のお世話役に白羽の矢が立ったのでしょう。そんな先生とは出逢ってまだ数年と日は浅いですが、私にとって師匠であり、人生の大先輩であり、そして更に家族のようでいて同士のような…89歳の今も尚、半分そこそこしか生きていない私の話を真剣に聞いてくれ、諭すだけでなく、特にオモシロイ出来事や考えには「とてもいいねぇ!」と褒めてくれる…私にとってはかけがえのない存在です。
出逢えて良かったと、これからもたくさんご一緒したいと、心から思っております。

 その先生が、常日頃気に病んでいたのが、金刀比羅神社の拝殿の老朽化でした。
 コロナ禍に入る頃には、それまで毎日のように通っていたお宮へも段々と足が遠のいている頃で、ご高齢で持病もお有りのなか、患ってしまったら取り返しのつかないことになってしまうことも懸念され、月並祭へのご参加辞退を余儀なくされておりました。
 そんな中でも、どんどん酷くなるであろう雨漏りを憂い、雨が降る度、台風が来る前日など、お宮のことを心配されて電話がかかってくる程でした。

 当時の雨漏りの様子はこちらに記載しております。

雨漏り修繕の決意

 そんな先生が病に倒れられたのは、令和4年9月9日の月並祭直前でした。
月並祭そしてこの日は陽が重なる大切な重陽の節句でもあるので、必ず参拝にいらっしゃるだろうと思われていたにも関わらず、連絡が取れず、当日お宮にも現れなかった先生。
 ご家族の様子からもただ事ではないことを察知し、居ても立ってもいられない気持ちを必死に抑え、何かしらの連絡を待つしか術のなかった当時のことは、思い出すだけでも胸が張り裂けそうになります。

 1週間ほど経った頃でしたでしょうか。父に思いを託し、半ば強行的にお宅へ直接訪問してもらいました。
 他言無用で何とか聞きだした状況は、とても良いものとは言えず、入院されているなかコロナ禍でご家族も面会を許されておらず、情報が少なすぎる現状でした。

 それでも、「生きていてくれている」その事だけが救いで、「先生に見てもらえるうちに、雨漏り修繕して安心させてあげよう」と、固く決心したのでした。<つづく>

イベント開催のお知らせ

武州金刀比羅神社では、修繕費用ならびに運営費用を集めるため、各種イベント開催を予定しております。
皆様のご参加お待ちしております!

乞巧奠に向けた短歌会

毎年8月10日に執り行っております乞巧奠へ捧げる短歌を勉強する会です。
その場で出来上がった短歌を、梶の葉に見立てた折紙へしたため、神様へご奉納いたします。

・令和6年6月28日(金)13:30-15:00
・令和6年7月28日(日)13:30-15:00
  場所:THE ATELIER(JR青梅駅徒歩30秒)
・令和6年6月28日(金)19:30-21:00
  方法:zoomオンラインにて
いずれも、参加費(玉串料含む)¥1,500
お申し込みはコチラ

乞巧奠詳細についてはコチラ記事をご覧ください。


金刀比羅神社復興支援Festival☆2024

参加費は全額、雨漏り修繕ならびに運営費に充てさせていただきます。

日にち:令和6年6月27日(木)
場 所:S&Dたまぐーセンター多目的ホール
https://www.city.ome.tokyo.jp/site/ome-tky/3161.html#d

内容:
<1部>12:00-15:00
ご神事、巫女舞奉納、武州青梅金刀比羅神社紹介
ゲスト①さとうみつろうオンラインサロン”セカイムラ”より
cafelampかおるママ&沖縄ゆーみによる「幸せかき混ぜカチャーシー」
ゲスト②ペンキ画家SHOGENトークショー「ブンジュ村で学んだこと」
<2部>18:00-21:00
ペンキ画家SHOGEN
 &まちこの読み解き会特別回
 &井上正行(詩人)&天元(音楽家)ライブパフォーマンス
<1日通し開催>11:00-18:00
こんぴらふねふねご縁市19店舗が出店!
参加費:1.2部それぞれ¥7,000/1日通し券¥12,000(出入り自由)
詳細&お申し込みはコチラ

まる一日楽しめるイベントなっております。皆様のご参加お待ちしております!

オンライン読み解き会

2023年秋に出版されベストセラーとなっている「今日、誰のために生きる?」この本の1章1章を著者SHOGENと共にゆっくりじっくりオンラインで読み解く30回!
詳細&お申し込みはコチラ☆


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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