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『Lily―日々のカケラ―』逃げ恥で人気急上昇の女優、石田ゆり子のエッセイ本。犬猫好きにもおすすめ!

テレビドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』が大流行したのって、2016年ですって。5年前のことなのね。

今回は、逃げ恥で主人公の叔母を演じ、人気が急上昇した女優、石田ゆり子さんのエッセイ『Lily―日々のカケラ―』をご紹介します。


女優・石田ゆり子の生き方に触れられる1冊


石田ゆり子さんは15歳の頃、街でスカウトされて演技の世界に足を踏み入れた女優さん。今は51歳なんですって。

内容としては、日々の暮らしに触れたエッセイとは別に、実力が伴わずに悩んだ20代、結婚と仕事に揺れた30代と、人生を振り返った部分があって。そちらがかなり読みごたえがあった。

女性は自分の人生と重ねつつ勇気をもらえると思うし、そうじゃなくても、ひとりの人間として、しなやかに生きている姿が文章から伝わってきて、元気をもらえると思う。

あとはね、動物が好きなお方なので、愛犬と愛猫に囲まれてのんびりと暮らす日常についても色々語られています。可愛い写真もたくさん。

たるまず、でも無理はしないマインドセット


読んでいると「自分の生活でも大切にしたい考え方だな」「なんだか、救われるな」っていうのがいろいろ出てきたので、そちらをご紹介しておきます。気になる方は、ぜひお手に取ってみてください。

ラクで美しいものはないのだと思います。
子どもも、若者も、野生動物も、必死に生きているから美しい。大人だって、美しいといわれるような存在は、ただ安穏と過ごしているわけじゃない。周囲に甘んじない生き方をしているから、美しいのだとわたしは思うのです。
恋愛において、いえ、たぶん人間関係において、一番気をつけなくてはならないことは、相手の心の一番柔らかいところに土足で踏み込まないようにすること、なのではないかといつも思います。


頑張って頑張って、たくさん頑張って。だらけたいわけじゃないけど、ちょっと立ちどまって、ひと息つきたいあなた。すとんと肩の力が抜けて、リフレッシュできるエッセイだと思うので、おすすめです。

わたし、発売当時はサラッと読んだだけだったんだけど、30代になったいま、あらためて読み返したら泣けた。じんわり心が温かくなるエッセイです。

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