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日々掌編短編小説(そよかぜの千夜一夜物語)

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2020年1月1日から、ほぼ毎日掌編小説を執筆中。東南アジア小説をはじめ、興味のあるあらゆるジャンルをネタにして作品を発表しています。ちなみにこちらには「書き下ろし」としてしばら… もっと読む
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#夢

眠れない夜に 第1165話・5.23

「今日は午前中からでもよいかな」こうしておいらはまだお昼にもなっていないのに昼寝をするこ…

404美術館 第1143話・4.7

「不思議な夢を見た」気が付けば体中が汗だらけになっている。悪い夢ではない不思議な夢だ。「…

眠れない夜に 第1118話・2.26

「さてと寝よう」僕は心地よく目をつぶるのだった。直前にスマホをチェックしたが、珍しいこと…

眠れない夜に 第1078話・1.14

「ちょっと遠いかな。でもまだ時間があるし、行ってみよう」漠然とそう思って歩いていたら、い…

私だけかもしれないレア体験 第1064話・12.29

「新作第一号だもんな」働き者と自称する男は、ようやくできた試作品、新製品に満足すると、家…

絶景は制限? 第1041話・12.4

「この先はまるで魔界だな」ふとつぶやくと運転席から横をちらりと見る。そこはイルミネーショ…

巨大風船が 第977話・9.28

「なにやっているの?」家の裏山の上にある小さな祠の前で、女の子が風船を片手に何かを探しているようなしぐさをしている。彼女は兄の娘、つまり姪であった。 「あ、うん、空飛べるかなって」「空?」今は時間があった。だから子供の空想話に付き合うことにする。 「お空に飛びたいけど、鳥さんのように羽をもっていない」姪はそう言って空を見た。 「そうだね、鳥さんは空を飛べるね」姪の話は、小さな子供ならごく普通に思うような疑問。そういえば「自分にもこんな頃があったなあ」と、ふと思い出す。  だ

CMを見る 第965話・9.16

「ふぁあああ。さてと」大あくびをしたあとにテレビの電源をつける。そのままテレビを見た。テ…

夢か現実か 第934話・8.16

「不思議な出来事だった」今動物園に来ているのに、まだ記憶の片隅に残っていることで悩んでい…

行き先が? 第923話・8.5

「悪いが、今から仕事なんだ。悪いけどビールは今度にするよ」友達がうまそうに2本目のビール…

異次元への道 第912話・7.25

「描ける、描けるわ!」戸画朱(とがしゅ)というペンネームで活動している女性の画家は、長く…

月面に着陸 第908話・7.20

「そうだ月面着陸をやってみようかな」天然の芝生が広がる小高い丘の広場で寝そべっていた小学…

ネコのお迎え 第870話・6.12

「あ、今日は日曜日だ。もうちょっと寝ようかな」僕はいったん目を開けたがすぐに目をつぶった…

10分間のお昼寝 第851話・5.24

「ふぁああ眠い。10分だけね」昼食を食べた後、今日も無性に眠くなった私は。そのまま静かに目をつぶる。いつもの習慣で、食後にいつも10分ほど眠るのが日課。眠ると言ってもベッドに横になって寝息かイビキをかくような本格的になるのではなく、ソファーにもたれて目をつぶる程度である。それでも10分後に目を開けると見事に睡魔が吹き飛び、そのまま冴えた頭で午後が迎えられるのだ。  いつもならこの10分間は、静かなひと時が続く。だがこの日は違った。左の耳元からとつぜん音が聞こえる。 「なに、