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不妊治療で実施する検査の適切な時期

こんにちは(^ ^)クマです!

不妊治療って検査が多いなと感じることありませんか?

基本的に1つの検査は、1回検査を実施して問題がなければ何度も行うことはありません。

しかし、不妊の原因を探るための検査は多岐に渡るので、原因がわからない場合には様々な検査を実施していくことになります。そうすると検査が多いなと感じてしまうかもしれません。

しかもその検査、限られた時期しか実施できないものもあり、全ての検査が終わるまでに2〜3ヵ月かかることもあります。一度検査の開始時期を逃すと次の月経周期まで検査ができないこともあるので注意が必要です

どの時期にどんな検査を行うかわかっていれば検査時期を逃すことがないと思うので、今日は検査時期などについてお伝えしていければと思います。



◎いつでも検査可能なもの

*抗ミューラー管ホルモン

こちらは不妊治療では一番最初に検査をする項目かもしれません。AMHと略した呼び方で言われることもあります。採血で結果が分かります。

これは卵子の在庫数をみる検査で、卵巣の予備力を測定していきます。この数値が高いと多嚢胞性卵巣症候群である可能性が高くまた別の検査(テストステロン)を実施し、鑑別していくこともあります。


*テストステロン

男性ホルモンの一種です。採血にて検査を行います。

多嚢胞性卵巣症候群や排卵障害の場合、この数値が高いことがあります。先ほど説明したAMHの数値が高い場合に多嚢胞性卵巣症候群であるか診断するための情報として検査することが多いです。


*抗精子抗体検査

こちらも採血で結果が分かります。精子に対する抗体を持っていると人工授精や体外受精でないと妊娠が難しいと言われているので、この検査も不妊治療を始めたら早めに検査していく項目です。抗体量によっては体外受精が第一選択になり、治療方針が大きく変わることがあるので早めに検査を行うといいでしょう。


*感染症検査

クラミジア、HIV、B型肝炎、C型肝炎、梅毒、トキソプラズマなどの感染症の有無を検査します。これも採血で結果が分かります。

こちらも早めに実施することが望ましいです。

例えばクラミジア感染は卵管の癒着や閉塞の原因となるため、早めに検査で調べ、必要時には薬を処方し治療をしていくことが望ましいです。

それ以外の感染症も、母子感染や夫婦間での感染を予防するために早めに検査し、必要に応じて治療が必要です。


*抗核抗体検査

採血にて血液中の抗核抗体の有無を調べる検査です。抗核抗体があると不育症の原因になります。これは不妊治療を始めてからすぐにとる検査ではなく、妊娠するけど流産を繰り返してしまうなど不育症が疑われた時に速やかに採血を行うことが望ましいです。


*染色体検査

これも不妊治療を初めてすぐに行う検査ではありません。問題がなければ取らないことが多い検査ですが、これも不育症が疑われる時に採血にて検査します。

ご夫婦のどちらかもしくはお二人に染色体の異常があると妊娠に至らない、妊娠しても流産を繰り返してしまうということが起こりえます。なので、治療の成績が思わしくない、流産を繰り返している時には考慮したほうがいい検査と言えます。




少し長くなってしまったので今日はここまでにします。

明日、限られた時期でないとできない検査についてお話していきます。


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