障がい児の療育に特別な方法なんてない
インリアルアプローチ
感覚統合療法
モンテッソーリ教育
最近は療育に名前がつくようになりましたね
言語聴覚士をしていると
言語療育をやってほしい!
なんて声は毎日聞きます
わたしはあえて自分が提供するものを「療育」と呼ぶようにしています
PTによる運動療育
OTによる作業療育
STによる言語療育
それぞれ使い分けてる方を見ると
「成人領域で専門性にプライドをもってやってきたんだろうな」
なんて思ってしまいます
また、小児療育のことを「リハビリ」と称しているセラピストを見かけると
「Re habilis……再獲得とは違う気がするけどなぁ」
などとどうでもいいことを考えてしまいます
専門性にこだわるのはやめよう
例えば、発音の遅れがある子を療育するとき
発音のチェックと口腔器官の動きだけを評価する言語聴覚士は2流です
手先の器用さ
呼気の出し方
など、全身の発達を評価するべきですよね
そうなれば手指運動の評価も言語聴覚士が実施する必要があります
こうなってしまってはもう、言語療育という名前では窮屈ではないでしょうか
療育では発音練習のために折り紙をすることもあります
子どもは、一点集中型の成長をしてくれませんから…
ですから、
専門的な視点
は必要ですが
専門的な療育
に関しては、ある程度すべての職種を網羅しておくと
療育内容の引き出し(アイデア)が多くなります
療育の引き出しが多くなると、子どもには良い影響がありますし
自分も働きやすくなりますから
自分の専門性にこだわらない療育者になれると、セラピストとしての可能性が広がっていきますよ