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KUKITHEPLANET

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記事一覧

四角い水

思い立って泳ぎに行った。久しぶりのプールはみずみずしく、体の渇きが潤されていった。
表面をなでるとプルプルとしていておおきな寒天みたいだった。
水の中で腕を泳がせたり、地上で歩くように前に進むと水の抵抗の重さが心地よい。

ゴーグルから見る水中の世界では、前を泳ぐ人の気泡が視界を塞ぎ、隣を泳ぐ小さな体の女の子の平泳ぎに頬がゆるんだ。

綺麗な四角の状態のこの水を、宙に浮かばせてみたい。その端に触れ

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Earthquake bird

突然襲う孤独感
人肌が恋しくなる
I’m not sure

日本
眉間に皺を寄せる
電車に乗る人々は不幸そう

陰湿
極度に顔を伺う

嫌いな理由は私がそうだから
日本的で凡人

私みたいな人はどこにだっている
でもそうなのかな
私みたいな人がたくさんいたらいい

でもきっと嫌いな人って自分に似ている人
例えばあの人、例えば家族

She is gone
Why?

You must trust

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クレーター

つめをかんでいた。

気が付いたら何かを弄っていた。
好きだったんだと思う

ささくれとか、かさぶたとか

"痛いことは生きている証拠、"
なんて小っ恥ずかしくてとてもとても
居心地がわるい

理由はないと

おもう

部屋もちょっと汚いくらいが

わたしには丁度いい

鮎子

love is swimming.

love is swimming.

2年という歳月は私たちを少しずつ変えていった。
別れがあり、出会いがあった。
住む場所が変わり、働く場所が変わった。
髪を切り、色が変わり、食べ物の嗜好や物事の考え方が変わった。

季節が2回ずつ過ぎていって、その分2つ年を取った。

毎秒過ぎていく時間。
作品を発表することは、その時間にピリオドを打つ作業のように感じる。
最後に打ったのは2019年10月。
その頃は短い間隔でピリオドを打ち、その

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いるか

わたしは学生を卒業してからすぐに7年ほど、一つのミュージカルショーにずっと出演していました。

大好きだったそのショーはもう今はありません。

きっとこのコロナ時代ですから、復活するのにもかなりの時間がかかるのではないのでしょうか。

ほかのテーマパークからもダンサーがいなくなり、パレードはキャラクターだけ。そんな世の中。

わたしの周りにはたくさんのテーマパークダンサーの友達がいます。みんなみん

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細胞が背のびする

あの人と出会い、何かが変わった。
今まで見えなかったものが見え、
今まで聞こえなかった音が聞こえる。
身体中の細胞が目を覚ました。

心に穏やかな水が流れ、
息を吸うと幸福感が肺を膨らます。
体を纏う布の柔らかさ、肌を撫でる風。
ぐっすりと眠り、毎日朝がくる。
全てを洗い流す雨。
瞳を照らす木漏れ日。

もうすぐ梅雨が来て、夏がくる。

ミワ

徒然。

今、なにを綴るか考えようと入った喫茶店の空調にぶるっときたので、
冬について
話そうと思います。
まだ羽織ものを手放すには 
少しだけ早い時期ですし。

私は小さな頃から冬が苦手です。

毎年経験しているのに
ちっとも寒さに対しての適応能力向上がみられない。
不甲斐ない気持ちになりながらも
大自然エネルギーへの
畏怖の念を抱かざるを得ません。

適者生存

大なり小なり。上記の進化論が
正しく私自

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まだ大丈夫

はじめまして。茎のエミです。

この間、茎のみんなでおはなしをたくさんしました。

そしてさおりさんが人生で辛い時、ある人に
今がいちばん美しい
と言われたという話をききました。

自分では辛くてつらくてくるしい時、
他の人にはそう見えることもあるのか
と思いました。

最後にさおりさんが
今えみ、すごくいい顔してるよ
と言ってくれたことがすごく心に残っています。
それを言われた時あゆこがほほ笑ん

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夏の終わりに思うこと

夏の終わりに思うこと

はじめまして。
先月より茎の稽古に参加しています、栗田真帆です。

急に秋らしくなって来ました🍂
わたしは毎年、夏は駆け抜け、涼しくなってくると考え事が増える傾向にあります。

今は、環境のことを。

先月の茎合宿で、環境問題を再認識したり、今後の自然との関わりを話し合ったりする時間がありました。
ひとりの表現者として、茎のメンバーとして出来ることは?という問いは、日常生活での意識にも良い影響を

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茎

肉体と植物

そして地球。

茎の活動は2018年夏から始まりました。
最初の制作は茎のプロモーションとなる
映像作品。
ダンサーと俳優を起用し
感情を海に置いていくという、
非現実的なユートピアの世界を描く。

この作品は2016年にアムステルダムの
デンハーグに行ったとき、Google mapで今居るところを検索したら世界の端っこにいる自分が非現実的に思えた。

当時、様々な葛藤、日本の生きづ

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