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六畳半のベランダの有効活用
大学入学をきっかけに一人暮らしを始めた。
部屋を選んだ決め手は安さと近さだった。歩いて通学出来る場所に建ち、半世紀経たそのアパートは近所の家賃相場から二から三万円程安かった。内装は改修してあるし、風呂と手洗いは別であるし、ベランダが六畳半ある。
そこで七輪に火を起こし、様々焼いてビールを飲んだり、揺り椅子置いて午睡を楽しんだり。私の頭の中では多くの楽しみ方が想像された。
入学から二年経ったが、そ
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この街は1日間隔で昼と夜を繰り返す。元々、ネオンや電子看板で昼の明るさもなかったが、人口の光のおかげで、夜の来ない場所だった。今では1日おきにしか電気は通らない。1日中何も見えない夜の日と1日中偽物の光で眠ることの無い昼の日がある。
不自由なはずなのに誰もが此処から離れない。道を挟むビルは空を覆って、最後に夜空というものの明るさを確認できたのは200年は前の話らしい。常に増築を重ねたこの空の天辺