見出し画像

新たな挑戦〜地理的・経済的事情を超えて羽ばたける世界をつくるために〜

21歳の誕生日に、よくここまでがんばったと自分を褒めるようなnoteを書きました。それは、格差についての実態を知ったから。

『新・日本の階級社会』の中で「アンダークラス」と位置付けられる家庭で僕は育ちました。

だから、何も文句のつけようのない明るく楽しい家庭だったけれど、やっぱり不利なことはたくさんあったし、今だってある。

(その不利なことについての詳しいことはこちらに書きました)

現在の僕は、ありがたいことにたまたま良き巡り合わせに恵まれ、大学へ通えているし、パーソナルライティングという事業を起こし、多くはないが稼ぎも得ています。

これからは、この幸運を自分が還元していく立場になりたい。そう考えるようにもなりました。

それで、手始めに、改めて何が僕をここまで押し運んで来たのかを考えてみるに(多分に運の要素があるのはわかっているけども)、“気軽に話せる大人から得られる情報の差”があったのではないかと思い至ったのです。

親族に大卒者がいない家の会話

進学や就職において、地方と都市、一般家庭と貧困家庭には「情報の格差はインターネットによってなくなった」とは言い難い現状があると思う。

ある働き方や職業に最初に興味を持ったり、自分にも目指せるところだと漠然とでも信じるきっかけを思い返してみてください。

やはり、顔を知る直接的な関係から来るものではありませんか?

たとえば、僕の親戚で四年制の大学へ進学した人は一人もいません。そのため、大学へ進学することは一族にとって「前代未聞の快挙」。無理難題でした。

僕が合格するまで、大学は誰にとっても空想的な場所で、親戚が全員集まっても、大学進学のアドバイスをできる人など一人もいなかったのです。

この前仕事で取材した、株式会社Chompy代表の大見周平氏の育った家庭とは正反対。彼の育った環境は以下の通り。

親族のほとんどが大学卒で、周囲も医者や弁護士を目指す人が多い環境で育った大見氏。東大法学部を卒業するまでは自らの意志で自身の歩む道を選択している感覚なく決まったレールの上を歩いているような感覚があったという。実際、彼の通った高校では生徒の約6割が東京大学へと進学していく。
引用元:https://www.fastgrow.jp/articles/crooz-moroto-chompy-ohmi

僕が大学へ行くことは、むしろレールから外れることでした。

影響を受ける間柄にいるのは誰か?

アンダークラスの家庭で大学を目指すのは容易ではありません。選択肢に浮かぶかどうかすら怪しいんですから。

大企業への就職や起業なんかについても同じことが言えるでしょう。

では、そのような壁を乗り越えるには何が必要か?

僕がレールを外れたのは何がきっかけだったのか?

その一つは、違う世界を生きる人と出会い、影響を受けるほどの関係を築けたことだったと思います。

孤独だった中学時代に出会った本、たまたま仲良くなった大学教授や高校のクラスメイトたち、富山に来て知り合った方々、ライターとして定期的に取材しているお客様との出会いは、間違いなく僕の人生を好転させてくれました。

特に、専属のライターとして毎週のようにお話ししている方々との出会いは大きいと感じます。

たとえば、DeNAの坪井さんとは100話を目指してnoteの連載をしていて、今後3年以上は定期的に一対一で話す間柄にあり続けることになっています。

画像2
(右が坪井さん)

出会いを広げる難しさ

世の中には、自ら積極的にあちこちのコミュニティに参加して出会いを広げる人もいます。

僕もどちらかと言えば (気分がハイの時期は笑) そういう人間の一人で、そのために人生を好転させてくれる出会いの絶対数が少し多かったのかもしれません。

ただ、そういう人は多数派ではないだろうし、何十歳も歳の離れた大人と継続的に語らう関係を築くのは簡単ではないですよね。

まして、地方の学生が東京で活躍する中堅ビジネスパーソンと毎週のように1on1で話すなんてことは普通考えにくいことでしょう。

たいていの場合、住む世界の違う人とのコミュニケーションは急を要するものではないし、真に理解に努めようとするよりも愛想良くやり過ごす方が賢い選択だったりもします。

それこそ、ライターやカウンセラーや記者として仕事で関わるのでもなければ深く関わらないまま過ごすことが多いのではないでしょうか。(断定はできないけれど)

こういうことを踏まえ、僕は今自分のしている仕事を他の学生、特に今いる富山や地元である沖縄の学生におすそわけしたいと考えるようになったのです。

パーソナルライティングとは

冒頭でも述べたことですが、僕は1年半ほど前に「パーソナルライティング」という事業を立ち上げました。

背景からかんたんにご紹介すると。

このご時世、ビジネスパーソンの間にはSNSで自らの学びやストーリーをコンテンツとして発信する動機が強まってきています。

しかし、優秀な方であるほど時間価値は高く、ブログの発信などすぐには利益に結びつかない、しかも手間のかかることのためにまとまった時間をとるのは難しいもの。

地位のある人ほど配慮する相手も多く、話すのならまだしも下手な文章は晒せないという社会への責任感みたいなものがあるため、億劫になりがち。

しかし、それでも自分の培ってきたものを世の中にシェアしたい。アウトプットする習慣を持ちたい。そう考える方は意外と多いものです。

こうしたニーズを汲み取り、聴くことと書くことを専門とする学生「パーソナルライター」に40分ほどお話していただければ一本の記事に仕上げますよ、と謳っているのが僕の提供しているサービスです。

これまでに70本以上の記事を執筆してきました(追記:2022/04/05時点で100本以上)。

画像1

対話と執筆を武器に

この仕事の面白いところは、サービスの仕組み上、ある程度時間価値の高いレイヤーの方が利用してくださることです。

僕の出身家庭が世帯年収下位10%なら、このサービスを利用される方は反対の上位10%(上位2%以内)にいらっしゃる方がほとんど。

また、東京で暮らす年齢は40代の方がもっとも多く、沖縄生まれ、今は富山にいる僕(21歳)とはかなりかけ離れたところに生きている方々ばかり。

対話相手との距離は、視野の広がりに比例します。

1年半、僕はそんな方々と毎週顔を合わせ、彼らの見ている世界を見ようとし、彼らに代わって彼らの真に伝えたいことを伝えようともがいてきました。

その過程で、自分の中に彼らが取り込まれ、視野が広がったように思います。見晴らしがずいぶんとよくなったと感じるのです。とにかく、毎回刺激的で、単純におもしろい。

お客さんとなった方々に価値を感じていただき、それで自分の経済的な自立と視野の広がりを得られるのだから最高です。

僕がこの事業を動かし、広げるために使った武器、研いでいった刃は、対話と執筆だけでした。

私には夢がある

対話と執筆は、自分を変えるための(もちろん他者に影響するための)一つの強力な武器です。

仕事(バイト)という形で始めるにせよ、これをきっかけに人生を好転させる出会いに巡り会える可能性は高い。そういう期待が持てるものです。

僕は次のことを信じて、これまで書き続けてきました。

何があるかわからなくとも、ある対象を信じ、徹底的に向き合い、考え続け、書く。

この繰り返しを通して得る向き合う対象への真摯さ、優しさ、矛盾や疑惑や辛い事実に対し気長に構える強さのようなもの、これこそ真の価値なのだと。

書くことで身につけたこれらのことが話し方、聞き方、まなざしに表れ、自分と接するすべての人に希望を与え、伝染していくのだと。

>とある方への手紙で書いたこと

僕は、このパーソナルライティング事業に参加し、パーソナルライターとして経済的自立と人生を好転させる対話の機会を手に入れたい学生に、この仕事と必要なスキルをおすそ分けしていきたい。

そう考え、この1年で培った知見をまとめ、パーソナルライターマニュアルを作ったりもしてきました。

そして今、実現に向けた大きな一歩として、クラウドファンディングに取り組もうとしています。

2021年11月1日午前10時より開始いたします。

当日になるとこのリンクからプロジェクト内容が見られるはずです。


応援よろしくお願いします

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

この記事を読んで共感いただけた方には、ぜひ支援や拡散のご協力をお願いしたいです。

もしこの記事を引用し、応援する形のnote記事を書いていただけたら全力でシェアさせていただきます。

よろしくお願いいたします。


PS:クラファンは無事達成いたしました。みなさま応援ありがとうございました!!

82名の方にご支援いただき、合計1488000円をいただくことができました。みなさまの応援で、僕はまた一歩、大きな挑戦を手に入れる切符を手に入れたように思います。

今後とも応援よろしくお願いします。

クラファンを経ての気づきはこちら。


僕の個人理念について↓



サポートいただいたお金は、僕自身を作家に育てるため(書籍の購入・新しいことを体験する事など)に使わせていただきます。より良い作品を生み出すことでお返しして参ります。