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私がグラレコでよく使う3つの「レイアウトの型」

こんにちは、くぼみ(@kubomi____)です。最近アイコンを新しくしました。「グラレコのヒミツ」では、グラフィックレコーディングの実践で気づいた学びを紹介していきたいと思います。

これまで、グラフィックレコーディングの要素である、スケッチの描き方図の描き方を紹介してきました。これらを組み合わせて、複雑な議論を一覧できるようにまとめていくわけですが、この記事では、その土台となるレイアウトについて、考えていきます。

分かりやすさの鍵はレイアウト

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私がグラフィックレコーディングを始めたばかりの頃、レイアウトにはよく悩まされました。レイアウトを決めずになりゆきで描き始めると、どう着地していいか分からなくなることが多々あります。とりあえず左上から描き始めて、隣の空いている余白に描いて、さらにまた適当な余白に描いて、、という具合に。出来上がったものはというと、どういう順番で見ればよいのか、わからないということが多くありました。

自分用のメモなら自分さえ分かればよいのですが、グラフィックレコーディングは他者に共有することが前提です。ですので、初めて見る人の気持ちに立って、わかりやすいレイアウトを意識することが大切です。

私がよく使う3つの「レイアウトの型」

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私なりにいろいろなレイアウトを試してみて、最近はいくつかの「レイアウトの型」に落ち着いてきました。ここでは、私がよく使う3つの「レイアウトの型」を紹介します。タイムライン型、吹き出し型、発散型です。

それぞれどういう議論の場で効果的か、どのような点に注意して話の聞くとよいか、さらにそれをレイアウトするときのポイントを解説します。これらが最適解とは限りませんが、どんな点を意識してレイアウトを設計したのかを、参考にしてもらえたらと思います。


①話の流れが伝わる「タイムライン型」

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効果的な場
話者1人→聴衆多数
プレゼンテーション、講演会、セミナーなど
話の聞き方とレイアウトのポイント
話の流れが伝わるタイムライン型
原因と結果、課題と提案などの論理の展開に注目 → 矢印を効果的に使う
話の冒頭と終わりに注目 → 要点を抽出して強調する
話者の気持ちや想いに注目 → 表情で感情を表現する


②会話のキャッチボールが見える「吹き出し型」

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効果的な場
話者数人→聴衆多数
パネルディスカッション、対談、インタビューなど
話の聞き方とレイアウトのポイント
会話のキャッチボールが見える吹き出し型
質問と答えの対応に注目 → 吹き出しを重ねてつなげる
話題の変わり目に注目 → 話題の変わり目で余白をあける
発言と発言者の対応に注目 → 色で発言と発言者を対応付ける
感情的なトピックに注目 → 吹き出しの形で感情を表現する


③議論の拡がりを一望できる「発散型」

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効果的な場
全員が話者
ワークショップ、ブレインストーミング、アンカンファレンスなど
話の聞き方とレイアウトのポイント
議論の拡がりが一覧できる発散型
トピックのテーマとの関連度に注目 → テーマは中央に大きく描く
トピック同士の関連性に注目  → 同じカテゴリーのトピックは囲む
参加者の共感が集まったトピックに注目 → 共感ポイントは感情を強調して描く
アイデアの具体性に注目 → どんなアイデアもスケッチにしてみる

グラフィックレコーディングの設計 = 場のデザイン

ここでご紹介したのは、私がよく使う3つのレイアウトの型ですが、レイアウトの可能性は無限大です。私はグラフィックレコーディングは「準備が9割」だと考えていますが、レイアウトを設計することも、重要な準備のひとつだと考えています。何を話し合う場なのか?誰が参加するのか?どんな行動を促したいのか?など、議論の目的を明確化して、何のためにやるのか?を問うことが大切です。グラフィックレコーディングの活用を考えることは、みんながクリエイションをする場をデザインすることでもあると思います。


まとめ

初めて見る人の気持ちに立って、わかりやすいレイアウトを意識する
私がよく使う3つの「レイアウトの型」
①話の流れが伝わる「タイムライン型」
②会話のキャッチボールが見える「吹き出し型」
③議論の拡がりを一望できる「発散型」
グラフィックレコーディングの設計 = 場のデザイン


ワークショップや研修もやっています

今回の内容は、ワークショップ/研修でお伝えしている内容です。イベントや会議のグラフィックレコーディングに加えて、最近は、企業や大学からグラフィックレコーディングやビジュアルシンキングのワークショップ/研修のご依頼を受けることも増えてきました。ご興味あれば、TwitterのDMか、ポートフォリオサイトのコンタクトからコンタクトお願いします。プロフィールに実績もまとめています。

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